吹田市で天井から雨漏りしているとのご連絡を受け、急ぎ無料点検のご依頼です。
3階建てのお宅を見上げると、ベランダの屋根の右端部分が破損しているのが目に入りました。雨漏りしているのはこのバルコニーの下のお部屋ですから、雨漏りの要因となっている可能性があります。

雨漏りしているのは3階建てのお宅の2階のお部屋。
天井を見させていただくと、かなり濃い雨染みが確認できました。
以前から気にはなっていたそうですが放置していたそうで、雨漏り箇所周辺にも染み込んだらしく、壁紙も歪んでいます。
このままでは壁にカビが発生し、ご家族の健康にも問題が生じてしまいます。

原因は上階にあるのは間違いなく、3階のベランダを見させていただきました。
階下から見上げた際にも確認できたように、ポリカの屋根の一部が割れて無くなっています。

昨年の台風の際にヒビが入り割れかかっていたものの、そのまま放置。
半年ほど前の強風時にとうとう割れてしまったそうですが、ちょうど端の一枚だったため、生活には困らないとそのままにしてしまったとのこと。

傾斜のある屋根は雨水が流れ落ちる構造になっていますが、ベランダのように平らな面にはどうしても雨水が溜まりやすくなってしまいます。また屋根に比べて日が当たりづらく、雨水が乾きにくい構造です。
そのため、ベランダにも防水処理がされているのですが、屋根塗装や外壁塗装などと同様に、防水層は経年劣化してしまいます。

3階のベランダ部分を見ますと至るところで雨染みも散見され、表面が色褪せている箇所があります。これらは表面の保護機能が低下してきた証拠です。
目地の間のコーキングも劣化し、ひび割れているところもあり、ここから雨漏りへと繋がった可能性もあります。

こちらのベランダでは両脇にエアコンの室外機を設置しているのですが、こちらも水が溜まり、乾きにくい状況にあったのでしょう。ともに表面が荒れているのが確認できました。特にもっとも水が溜まりやすい角の荒れ具合はひどいものでした。

ポリカの屋根が破損し雨水がベランダに注がれやすくなり、またベランダの床面の防水機能が低下したことから、雨水が溜まりやすい状況になったのでしょう。至るところで雨染みも散見されます。
そうして溜まった雨水が内部に浸入し、階下である2階の室内の雨漏りへと繋がったものと思われます。

大きな破損はベランダの屋根一枚だったのですが、放置したことによりベランダの防水機能もさらに低下。結局、屋根の補修、防水塗装、屋根裏とクロスの張り替えなど複数箇所の工事へとなってしまいました。

このように一部の破損は別の箇所の破損に繋がることがあるため、放置することはたいへん危険です。
大きな工事で費用も嵩んでしまっては目も当てられません。
お客様も早く補修しておけばよかったと後悔していましたが、ここまできてしまうと後の祭りです。
今後のためにもしっかりと直し、メンテナンスを欠かさないようにしましょうとお話させていただきました。

雨漏りは発見する前に見つけることが重要です。
おかしな箇所をみつけたら、必ずプロにご相談ください！