吹田市垂水町の築30年、瓦屋根のお宅にお住まいのお客様より「棟瓦が昨年の台風でなくなっている。」とのご相談です。台風21号から一年が経とうとしていますが未だに復旧が進んでいない様子がうかがえます。

台風で破損した屋根を放置しておくと、当然ですが雨漏りの原因になったり、割れた屋根の欠片や部品が落下してくるなど、後々に被害が出てくることも考えられます。できるだけ早く専門業者に相談していただくことをおすすめいたします。

お客様のお宅が見えてくると、離れた場所からでも明らかに屋根の一番上の部分である「棟瓦」がなくなっているのがわかります。屋根に上らせていただき確認すると棟瓦が半分以上なくなっています。

残った棟瓦も割れしまっており破損した瓦がいつ屋根の上から落ちてきてもおかしくない、非常に危険な状態です。

棟瓦の土台となっている貫板が水を吸い込んでしまっている状態です。腐食、漆喰も剥がれてしまっており、雨水が屋根裏まで浸入してしまっていることも想像できます。
もともと棟部分は屋根の頂点にあり、雨風の影響を受けやすい上に屋根材の継ぎ目となるため雨漏りがしやすい箇所になります。本来は棟瓦が雨仕舞となり、雨水が入り込まないように屋根材の継ぎ目や土台部分を守っているのですが棟瓦がなくなってしまったことで雨漏りに直結してしまうことは容易に考えられます。

瓦のヒビや割れも雨漏りの原因となり得ます。割れた部分から雨水が浸入すると屋根下地を劣化させ、やがて雨漏りへと発展してしまうこともあります。
棟瓦を含め新しい瓦または別の屋根材への交換が必要ですが屋根材として使用されている瓦は「モニエル瓦」といって現在は製造されていません。
同じ瓦での補修ができない可能性もあることも含め、現在の屋根の状態の説明や修繕方法などをご提案をしていきます。

点検してみると雨水の浸入経路となり得る箇所がいくつも確認できましたが、まだ雨漏りが発生していないことが幸いでした。
しかしながら今回の台風被害の状態を確認し、30年という築年数や今後の防災のことを考えられたお客様は金属屋根への葺き替えご希望されております。
台風の被害を受けられ、少しでも気になる事やご心配なことがありましたらアメピタまでご相談ください。