セメントを主成分とするスレートはもともと水分を含みやすい屋根材です。塗装することによって屋根材の表面に塗膜を作り、撥水性を保つことができるのですが、こちらのスレートは15年の間に塗膜が劣化し、撥水性を失ってしまったため水分を含みこのように変色・色褪せしてしまっているのです。
撥水性を失い、水分を含んだスレートは強度が落ちてしまいます。大きな衝撃を受けなくても、温度や湿度の変化で割れたりヒビが入ってしまうことも珍しくありません。また、スレート材自体が水分を含んでいることや、割れた屋根材の隙間から雨水が浸入することで下地となる防水紙の劣化を早めてしまうという大きなデメリットもあります。