今回のケースは強風や突風被害による自然災害ですので火災保険申請をしまして、
工事の対応をしていきたいと思います。
火災保険は屋根工事に適用でき、あらゆる自然災害に対応しています。
台風や暴風はもちろん強風や突風などの風による被害や雪害、強い雨などの被害が対象になり、こちらの損傷によって発生した雨漏り等も補償の対象となります。
ちなみに今回のお宅の屋根瓦の施工法「土葺き工法」ですが、関東大震災が影響になり現在ではあまり採用されていません。
現在瓦屋根の施工法で主流なのは桟木と呼ばれる木材を釘で固定、そこに瓦を引っ掛ける工法「引っ掛け桟瓦葺き工法」と呼ばれるものです。こちらのメリットとしては屋根全体の重量が軽くなり躯体への負担も軽減できます。また瓦の縦ズレに対して大きな効果があります。ただこちらの場合は釘留めの瓦の場合、釘の経年劣化によるゆるみにより瓦の安定性が低減する可能性もございます。
工法も時代の変化とともに変わり、耐震性も増しましたが、やはり常日頃からの屋根の状態を把握し、定期的なメンテナンスを行いましょう。また、その際は躯体の方のメンテンナンスも同時に行いましょう。