吹田市長野東のビル管理者の方より「屋上の板金が剥がれてしまった。そのせいか雨漏りもしているので見てほしい」とのご連絡があり、伺いました。
こちらの建物には屋上があり、周りを高さ30㎝ほどの立ち上がりが囲んでいます。この立ち上がり部分をパラペットと呼びます。そしてパラペットの上部にかぶせてある部材を笠木と言いますが、金属製の笠木が強風にあおられ剥がれてしまったとのことでした。
もともとは赤く塗られたステンレス製の笠木がかぶせられていたようです。しかし経年により釘が緩んだり、継ぎ目が浮いてきたりしていたのでしょう。台風の後に一部が落ちているのを発見したそうです。屋上を確認するとその他の笠木も剥がれかけていて、そのままでは危険だったので自力で外せそうなものは剥がしてしまったとのお話でした。確かに金属の板が屋上から降ってくるようでは大変危険です。
板金が剥がされ下地の木板があらわになっています。場所によっては腐食が進んでボロボロになっていました。笠木が浮いて隙間ができ、あるいはめくれかけていて、ずいぶん前から雨が降りこんでいたのでしょう。
屋上とはいえ、建物を雨風から守るという点で屋根や外壁と同じです。不具合があれば建物内部まで雨水が入り込み雨漏りに原因になります。実際こちらの建物では天井などに薄い染みができていたそうです。
木板もはがれてしまった部分では、パラペット内部に通ずる部分も傷み始めているのが分かります。早急に処置が必要です。
もちろん、ご自宅にある屋上やバルコニーなどでも同様です。立ち上がりや手すり部分が劣化し雨漏りになるケースも珍しくありません。アメピタでは建物の無料点検も承っております。ぜひご利用ください。