吹田市江坂のビルのオーナー様よりビルのメンテナンスのご依頼をいただきました。ところどころにヒビ割れのようなものがあり、最近増えてきた気がすると心配されておりました。

こちらのビルはモルタルを使用しております。モルタルの外壁は性質上、ヒビが入りやすいという特徴があります。乾燥して硬化する際、収縮が起こるためです。
ヒビ割れは細かいものであればさほど気にする必要はないのですが、0.3ｍｍ以上の太さのものになると構造クラックと呼ばれ、雨漏りを引き起こす可能性も出てくるのですぐに補修する必要があります。

こちらのビルには構造クラックも複数できており、雨水の浸入を許してしまう可能性がある深刻なものもあります。
窓や扉付近にできたものは開口クラックと呼ばれ建物の揺れや歪みの影響を受けやすいため重症化しやすく雨漏りの原因となる場合もあります。

外壁にヒビ割れが生じることとともに、外壁塗装の必要性の目安となるのが、外壁に触れると白い粉がつく「チョーキング現象」が起こることです。
塗装の表面が劣化し樹脂や添加剤が紫外線で分解されると顔料が粉状になり表面に露出してきます。塗膜が分解されたために発生するのが「チョーキング現象」であるため、外壁の防水機能は低下している状態です。

外壁の継ぎ目部分や過去の修繕跡のシーリングもヒビ割れや硬化などの劣化が見られます。窓枠や排気口のシーリングも劣化しています。
シーリングは建材の継ぎ目を埋め、建物内への雨水の浸入を防ぐ大切な役割を持っています。
また、排気口は雨除けが割れてしまっています。排気口は直接室内につながっていますのでこちらも修繕し、雨水の浸入経路を絶たなければなりません。

こちらのビルの外壁は塗装によるメンテナンスを必要とする時期にありました。クラックやシーリングの劣化している箇所も修繕した上で、全面塗装をさせていただくこととなりました。
外壁のヒビ割れが雨漏りの原因となることもありますので定期的に点検し、時期が来れば塗装などのメンテナンスを行いましょう。ビルの雨漏り、点検などのご相談もアメピタまで。