屋根瓦は丈夫であり、数十年、長くて数百年は持つと言われ、割れたり欠けたりしない限りメンテナンスは不要と言われますが、その安心感のせいか、瓦屋根を固定する漆喰のメンテナンスは見落とされがちです。漆喰は本来、棟の中の葺き土を保護するためにあり、その他の役割として「雨漏り対策」「瓦の落下防止」「湿気対策」「美観」など重要な役割があります。しかし、瓦屋根の耐用年数が数十年、数百年と非常に長い反面、漆喰の寿命は長くてもわずか15年程となっており、屋根のメンテナンスを怠っていたところ手遅れになってしまうくらい漆喰が劣化しているケースも珍しくありません。