化粧スレートはセメントと繊維質などを混ぜて作られたものです。そのままでは水が染み込む素材のため、塗装によって撥水性を保っています。しかし塗装は経年により劣化していくため、徐々に水分を含むようになり、こうしてカビや苔が生えてしまうこともあります。
スレートが水を通しても通常は下地に防水紙が使われているのですぐに水が建物内に浸入するということはないのですが、どんなものでもそうであるように防水紙も年月が経つとともに劣化していきます。
また、水を吸ったスレートは温度差によって膨張・収縮し変形や割れなどを起こしやすくなります。それが原因で、強風が吹いた際などに剥がれてしまうこともあるのです。