吹田市山田西で瓦が落ちてきた、とのご連絡を受け早速調査に伺いました。

落ちて割れた瓦を見てみると防災瓦であり、葺き替えをしてから5年ほどしか経っていないとのこと。
屋根に上って見てみると、他にも瓦がズレて外れかけている箇所があります。

従来の瓦屋根は瓦桟という木に瓦を引っかけて並べられており、がっちりと固定されているものではありません。
そのため、強風や地震の揺れでズレたり飛散や落下が起こってしまうという特徴があります。
防災瓦はそんな瓦のデメリットを克服した災害に強い瓦です。
瓦同士が噛み合うロック構造になっており、さらに瓦１枚１枚を釘で屋根に固定していくため耐風・耐震性が高い屋根材と言えます。
瓦屋根の美しさや耐久性も残し、災害にも強くなった防災瓦は今後屋根の葺き替えや新築をお考えの方にはおすすめの屋根材の一つです。

先程ご説明したように防災瓦はズレや飛散が発生しにくい瓦のはずです。
ズレている箇所を詳しく見てみましょう。
通常防災瓦にはビス留め用の穴が開いておりこのように釘を打ち込んで固定しています。

しかし、ズレている箇所には釘が打ちこまれておらず、外れやすい状態でした。
これでは台風や地震には耐えられないでしょう。

今回は落ちて割れた瓦を差し替えて、ズレた部分を修繕して瓦を釘で固定しました。
せっかく災害に備えて防災瓦を選ばれたとしても、正しい方法で施工されなければその機能を十分に発揮できないどころか瓦がズレて雨漏りの原因となったり、落下して他人にけがをさせてしまうことにもなりかねません。
屋根工事や雨漏り修理、定期点検などは信頼できる専門業者に依頼しましょう。

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