屋根葺き直し工事における防水紙の設置は、屋根の防水性能を確保する上で非常に重要な工程です。
防水紙は、屋根材の下に敷設される防水用のシートで、ルーフィングとも呼ばれます。この防水紙は、万が一屋根材に不具合が生じた場合でも、建物内部への雨水の浸入を防ぐ役割を果たします。 防水紙の設置は、通常、野地板の上に行われます。施工の際は、屋根の軒先から棟に向かって一枚ずつ貼り付けていきます。これは、防水紙の重なり部分が下を向くようにすることで、雨水の浸入を効果的に防ぐためです。
防水紙の重ね合わせ部分には、最低限の幅が必要です。一般的に、上下方向では20cm以上、水平方向では10cm以上の重ねが必要とされています。一部のメーカー製品では、重ね部分に20cmのラインが引かれているものもあり、これを目安に施工することができます。
防水紙の固定方法には、主にタッカー留めと粘着式の2種類があります。タッカー留めは、ガンタッカーというホッチキスのような器具でステープルを打ち込んで野地板に固定する方法です。一方、粘着式は防水紙自体に特殊な粘着剤が塗られており、野地板に直接粘着させて固定する方法です。
タッカー留めの場合、防水紙に穴が開いてしまうため、雨水が浸入する可能性がわずかながら存在します。しかし、正しい施工方法を守れば、ステープルを打ち込んだ穴の周りから雨水が野地板に染み込むことは稀です。 防水紙の設置後は、外壁材を張る前に不良点検を行うことが重要です。特に、施工後に工事期間が空いたり、強風の日があった場合は、全体をチェックし、防水紙の捲れ上がりや防水テープの接着不良部がないか確認します。不具合が見つかった場合は、必ず是正してから外壁材を張ることが大切です。
防水紙の選択に関しては、日本透湿防水シート協会会員の製品や、サイディングメーカー指定の製品を使用することが推奨されます。メーカーによる大きな違いはありませんが、品質が保証された製品を使用することで、より確実な防水性能を期待できます。
屋根葺き直し工事における防水紙の適切な設置は、建物の長期的な保護と雨漏り防止に不可欠です。専門的な知識と経験を持つ業者に依頼し、正確な施工を行うことが重要です。
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