あきる野市平沢で外壁塗装を検討していることと、雨漏りによって床板が浮いてしまっていることもあり、今回は事前調査を実施いたしました。

　外壁塗装を検討する際、雨漏り調査は非常に重要な工程です。特に「散水調査」は雨漏りの原因を特定するために必要不可欠な方法です。散水調査では、実際に水をかけて雨の状況を再現し、雨漏りの発生場所を特定します。この方法は目視調査よりも原因を突き止めやすく、高度な調査技術が必要となります。

　散水調査は通常、半日から1日程度の時間を要し、様々な条件下で水をかけて雨漏りを再現します。この過程で水道代は施主負担となることが一般的です。また、散水調査は修理前と修理後の2回行うことが推奨されます。修理前の調査で原因を特定し、修理後の調査で問題が解決したかを確認します。

　雨漏り調査には散水調査以外にも、目視調査、サーモグラフィー調査、発光液調査、解体調査などがあります。特に散水調査とサーモグラフィー調査を組み合わせることで、効果的に原因を特定できます。

　優良な業者を選ぶ際は、見積書に散水調査が記載されているか確認することが重要です。また、実績の提示、詳細な説明、アフターフォローの充実度なども考慮すべき点です。地元密着の業者を選ぶことで、迅速な対応が期待できます。

　外壁塗装を検討する際は、単に塗装するだけでなく、雨漏りの有無を確認し、必要に応じて適切な修理を行うことが建物の長寿命化につながります。専門知識を持った業者に相談し、適切な調査と対策を講じることが重要です。

ALC外壁の雨漏りについて

　ALC外壁の雨漏りは、建物の構造と居住環境に深刻な影響を及ぼす問題です。主な原因として、ALC外壁のクラック（ひび割れ）が挙げられます。経年劣化により外壁表面の塗膜が劣化すると、ALC外壁にクラックが発生し、そこから雨水が浸入して雨漏りを引き起こします。

　また、ALC外壁はパネルを一枚ずつ張りつける施工方法を採用しているため、パネル同士のつなぎ目やサッシ周りのコーキングの劣化も雨漏りの原因となります。経年劣化によりコーキングに摩耗やクラックが生じると、そこから雨水が侵入し雨漏りが発生する可能性が高まります。

　ALC外壁は気泡が水分を吸収しやすく、多くのつなぎ目を持つという特徴があるため、梅雨の時期や台風シーズンには特に注意が必要です。さらに、クーラー配管などの外壁貫通部分も雨漏りの原因となりやすい箇所です。

　ALC外壁の雨漏り対策としては、定期的な点検とメンテナンスが重要です。特に築15年前後で外壁の塗り替え、シーリング工事、防水工事、屋根塗装など全面的な改修工事が必要になることが多いです。シーリング材が劣化している場合は、早めの補修が必要で、「シーリング打ち替え工事」を定期的に行うことが推奨されます。

　雨漏りが発生した場合、散水試験による調査で原因を特定することが重要です。適切な調査と対策を行うことで、建物の長寿命化と居住環境の改善につながります。

サッシ付近に発生したクラック

　ALC外壁のサッシ付近に発生したクラックは、建物の構造や防水性能に影響を与える可能性がある重要な問題です。主な原因として以下が挙げられます。

1. 経年劣化によるコーキングの劣化
2. 地震の揺れによる建物のゆがみ
3. サッシと外壁の接合部分の施工不良

　サッシ周りのコーキング劣化は雨漏りの原因となりやすく、特に注意が必要です。また、地震の揺れによるゆがみがALCパネルにクラックを引き起こす可能性があり、これは目地や端部周辺、またはパネル中央部に発生することがあります。

　クラックの幅が0.3mm以上の場合、パネル表面まで貫通している可能性が高く、雨漏りのリスクが増大します。このような状況では、早急な対応が必要となります。

対策としては、以下の方法が考えられます。

1. クラックの状態を詳細に調査し、原因を特定する
2. 必要に応じてコーキングの打ち替えを行う
3. クラックの補修（タッチアップ補修など）を実施する
4. 場合によっては、サッシ周りの部分的な改修工事を検討する

　定期的な点検とメンテナンスを行うことで、クラックの早期発見と対処が可能となり、建物の長寿命化につながります。専門家による適切な診断と修理を行うことが重要です。

サッシまわりのコーキングが劣化している

　サッシまわりのコーキングの劣化は、建物の防水性能に深刻な影響を与える重要な問題です。コーキング材は通常5〜10年程度の寿命を持ちますが、紫外線や気温の変化、建物の揺れなどにより徐々に劣化していきます。

　劣化の主な症状としては、コーキングの表面に黒い汚れが現れる「ブリード現象」、コーキング自体が痩せて薄くなる「痩せ」、サッシと外壁の間に隙間ができる「剥離」、そしてコーキングにひび割れが生じる現象が挙げられます。これらの症状は、コーキングの防水機能が低下していることを示す重要なサインです。

　特に注意が必要なのは、一見問題ないように見える細いひび割れです。これらは見逃されやすいですが、実際には防水機能が失われている可能性が高く、雨漏りのリスクが増大します。また、コーキングの劣化は単なる美観の問題だけでなく、建物内部への水の侵入を招き、構造材の腐食やカビの発生など、より深刻な問題につながる可能性があります。

　コーキングの劣化に対しては、「打ち増し」と「打ち替え」という2つの主な補修方法があります。打ち増しは既存のコーキング上に新しいコーキングを追加する方法で、コストを抑えられますが耐久性に課題があります。一方、打ち替えは古いコーキングを完全に除去して新しいものに交換する方法で、より確実な防水性能を確保できますが、コストがかかります。

　サッシまわりのコーキング劣化に気づいた場合は、早急に専門家に相談し、適切な対処を行うことが重要です。放置すると雨漏りなどの深刻な問題に発展する可能性があるため、定期的な点検と適切なメンテナンスが建物の長寿命化につながります。

基礎付近の外壁のクラックについて

　基礎付近の外壁のクラックは、建物の構造や耐久性に影響を与える可能性がある重要な問題です。主な原因として、乾燥収縮、気温の変化、不同沈下などが挙げられます。乾燥収縮は、コンクリート内部の水分が蒸発することで基礎が収縮し、外壁にも影響を与えることで発生します。気温の変化による収縮も同様のメカニズムでクラックを引き起こす可能性があります。

　不同沈下は特に注意が必要で、地盤の状態によっては建物全体の傾きや構造的な問題につながる可能性があります。このような場合、外壁のクラックだけでなく、雨漏りや日常生活への支障など、より深刻な問題に発展する恐れがあります。

　クラックの程度は、その幅によって評価されることが多く、0.3mm未満の微細なものは「ヘアークラック」と呼ばれ、一般的には補修不要とされています。しかし、0.3mm以上のクラックは「構造クラック」として扱われ、早急な対応が必要となります。

　基礎付近の外壁のクラックを発見した場合、専門家による調査・診断を受けることが重要です。クラックの幅、深さ、方向性などを総合的に判断し、適切な補修方法を選択する必要があります。放置すると、雨水の侵入や建物の構造強度の低下につながる可能性があるため、早期発見・早期対応が建物の長寿命化につながります。

　アメピタでは外壁塗装に合わせた雨漏り修理はもちろん、塗装や屋根改修工事など外装リフォーム全般承っております。雨漏り補修は簡易なものであれば33,000円から対応しておりますのでお気軽にご相談ください！