内本町のお客様より「屋根の色が剥がれがひどくなってきた」とご相談をいただきました。 お客様のご要望は屋根を塗り替えて欲しいとのことです。さっそくお伺いし、屋根を拝見します。

近くでよく見てみましょう。塗装が剥がれている様子がよくわかります。 こちらの屋根にはモニエル瓦が葺かれています。 瓦と言っても日本家屋の屋根で思い浮かべる粘土瓦などとは違い、原料にセメントが使われているのでそれ自体に防水性はありません。 そのために塗装によって塗膜を作り、撥水性を持たせてあげなければなりません。 さらにモニエル瓦には「スラリー層」という着色層があり、これを取り除かずに塗装してしまうと塗膜が剥がれやすくなってしまいます。 スラリー層を高圧洗浄でしっかり取り除くか、スラリー強化プライマーという特殊な下塗り剤を使用する必要がありますので決してDIYでの塗装は行わないでください。 粘土瓦と比べるとメンテナンスに手間がかかる屋根材なのです。

煙突や天窓は見た目がおしゃれである上にメリットや役割があるのですがその逆にこれらが雨漏りの原因となってしまうこともあります。 屋根と煙突の継ぎ目となる取り合い部分、天窓が取り付けられている箇所などは隙間ができやすく、しっかり雨仕舞をしないと雨水が入り込んでしまいます。 今回は修繕の必要はありませんでしたがご自宅の屋根に煙突や天窓がついている、という方は一度点検してみるといいですね。

モニエル瓦は比較的安価でデザイン性の高さから一時は使用されることも多かったのですがメンテナンスの手間などから人気が低下し現在日本では生産されていません。 そのため割れたり飛散してしまうと同じ瓦が手に入らないこともよくあり、結果的に葺き替えを検討される方も多くいらっしゃいます。 モニエル瓦メンテナンスや雨漏り修理はアメピタまでご相談ください。