吹田市で築８０年の立派な日本家屋を修理して活用したいとのご要望をいただきました。 趣のある古い建物をカフェや旅館、お店などにリノベーションされているのをよく見かけますし、オシャレに生まれ変わった空間はとても魅力的ですよね。 しかし、古民家の再生は内装だけではなく屋根や外壁の修繕とメンテナンス、耐震・耐風などの災害対策がとても重要なのです。 すでに空き家となっているこちらの建物は雨漏りも発生しているとのこと。 築年数が経過した建物でも安心してご活用いただけるように本日は屋根の様子をしっかり調査します。

まず屋根に上って降り棟がズレて崩れそうなことに気付きました。しかも1か所ではありません。

降り棟とは屋根のてっぺんから軒先に向かって斜めに設置されている棟です。 対して、屋根の一番高いところに地面と平行に積まれている棟は大棟と呼ばれます。 降り棟がズレている原因とは棟の土台となっている葺き土が流出してしまい、のし瓦の固定力が弱まったことや漆喰の剥がれ、瓦同士を結んでいる銅線の劣化などが挙げられます。 またのし瓦が高く積まれているため地震や台風などの災害でも崩れやすくなります。大棟にはのし瓦がなくなって葺き土が露出している箇所があります。

漆喰が剥がれたものが落ちていたり、葺き土が流出している箇所もありますが瓦材自体はまだまだ現役で使えそうです。 瓦の耐久性の高さがよく分かりますね。 とはいえ雨漏りが発生していることや築年数・耐震面を考慮すると一度棟を解体し、瓦を撤去して下地を新しくすることが必要です。 瓦をそのまま葺き直すこともできますが、屋根を軽くして耐震性を高めるために金属屋根などに葺き替えるのもおすすめです。 また瓦は再利用し、棟を防災棟に積み直して災害に備える方法などもございます。

築年数が経過した建物を安全に活用するためには屋根のメンテナンスが欠かせません。 雨漏りや地震・台風などで倒壊といったことが起こらないようしっかり修繕しておきましょう。 アメピタでは雨漏り修理の他、屋根工事全般も承っております。