このページは次のような方におすすめです。●ガルバリウム鋼板屋根への屋根リフォームを考えている●過去に雨漏りしてしまって大変だったので雨漏りしにくい屋根にしたい横葺きだと雨漏りしやすい?そんな風にきいたことがあるかもしれません。これからガルバリウム鋼板などの金属屋根へのリフォームをお考えの方。なぜ横葺きは雨漏りに繋がるのか?原因を知って安心できる屋根リフォームをしましょう。
ガルバリウム鋼板などの金属屋根には大きく分けて「横葺き」と「縦葺き」の2種類の工法があります。
横葺きは、屋根の流れに対して横方向に連続して屋根材を葺いていく工法です。平葺きや段葺きといった種類があります。金属屋根というとデザインがシンプルで無機質なイメージがありましたが、横葺きなら見た目がスレート屋根のようでお洒落に仕上がることで人気です。
横葺きには断熱材が一体になった屋根製品(スーパーガルテクト、横暖ルーフなど)もあるためよく選ばれます。
縦葺きは、立平葺き・瓦棒葺きなど、金属板を棟から軒に向かって縦方向に設置する工法です。雨の流れる方向に継ぎ目ができないため水はけが良く雨漏りのリスクが低いと言われます。
鋼板から加工できますので、横葺きの屋根製品とは違って選べる色が多いのも魅力です。
横葺き屋根より縦葺き屋根の方が雨がスムーズに流れ継ぎ目も少ないため、雨漏りに強い屋根といわれます。では横葺きだと特別雨漏りになりやすいのかというと、そうではありません。どんな屋根でもメンテナンスを怠れば雨漏りのリスクは高まります。
横葺き屋根で注意しなければいけないのは、屋根勾配が十分にあるかです。勾配とは屋根の角度のことです。
横葺きは、縦葺きに比べて雨が流れにくいので、ある程度の角度がないと雨水が滞りやすく、屋根にダメージを与えてしまうのです。特に屋根材の継ぎ目や重なりの部分に雨が溜まりやすく、金属屋根であれば、塗膜を傷め、腐食が進んでしまう原因にもなります。
屋根材にはそれぞれ、必要な屋根勾配が決められています。それよりも緩い勾配で施工してしまうと雨水が流れにくく雨漏りのリスクが高いということです。
寸法勾配では、数字が少ないほど角度が緩いということになります。横葺きの金属屋根を施工するなら3寸よりも勾配のある屋根である必要があります。雨が流れやすい縦葺きは1寸以上あれば施工できるので、緩やかな勾配の屋根によく使われます。ご覧のように、金属屋根だけでなく、スレート屋根を施工するときも同様に注意しなければいけません。
現在金属屋根の縦葺きで、屋根リフォームの際に横葺きに変更したいと考えていらっしゃる場合には特に注意が必要です。
屋根の勾配は緩やかではないでしょうか。もしかすると、縦葺きでないと向かない屋根なのかもしれません。安易に横葺きへ葺き替えてしまうことで雨漏りのリスクが増してしまうかもしれないのです。縦葺きから屋根材やデザインを変更しての屋根リフォームをご検討中なら、しっかり点検して提案してくれる業者を選んでください。
横葺き屋根でも、勾配が十分にあれば特別雨漏りしやすいということはありません。しかしどんな屋根でも経年劣化しますから、定期的に点検してメンテナンスすることで雨漏りリスクを少なくしましょう。
金属(ガルバリウム鋼板・トタンなど)屋根は錆が何よりの弱点です。錆が目立って来る前の塗り替えがベストです。色が褪せてきていれば表面の塗膜が劣化してきている証拠です。
横葺き屋根を塗装する際、屋根材の重なり同士が塗料で埋まってしまうことがあります。すると以下のふたつの問題が発生します。
屋根塗装の際には金属屋根の塗装経験が豊富な業者に依頼しましょう。ホームページの施工実績などで似た事例が多くあると安心です。
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