雨漏りを放置する危険性4つ!悪影響と初期症状
「ちょっとの雨漏りだからこのままでも大丈夫」
「お金がないから雨漏りの修理はまた今度」
1、2回の雨漏りでは、被害をあまり深刻に考えず修理は後回しで放置しているという方が少なくありません。
しかし、雨漏りは放置したままにしていると、気付かないうちに被害が拡大し、大切な住まいに取り返しのつかないダメージを与える危険性があります。
雨漏りを放置することで起こる悪影響の危険性とともに、雨漏りの初期症状と適切な対処法を解説していきます。

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雨漏りを放置するとどうなる?4つの危険性
雨漏りを放置すると、目に見えないところでどんどん被害が拡大し、最終的に家の寿命を大きく縮めることにつながります。
どんなにわずかな症状であっても、雨漏りは絶対に放置してはいけません。
雨漏りを放置すると起こる4つの危険性を紹介します。
雨漏り放置4つの危険性
- ・建材の腐食
- ・シロアリなどの害虫被害
- ・修理規模の拡大
- ・資産価値の低下
建材の腐食
雨漏りを放置することで起こる最も深刻な被害が、建材の腐食です。
内部に浸入してきた雨水が建材にしみ込み、木材腐朽菌(※)が繁殖して腐食が進みます。
腐食が進行すると構造強度が落ち、耐震性能が低下してしまいます。
雨漏りの放置で天井が抜けることは珍しいことではありません。最悪の場合、床が抜けたり、家が傾いたり、地震で倒壊する恐れもあるでしょう。

なお、木造ではない鉄骨や鉄筋コンクリート造の場合でも、雨漏りによる鉄骨のサビが原因で構造強度が低下するため安心はできません。
木材の腐食と鉄骨のサビは、目に見えないところで少しずつ進行するため、雨漏りは放置せず初期段階で早めに発見、対処することがとても大切です。
※木材を腐らせる菌のこと。湿度85%以上、木材の含水率25%以上の条件で発生する。木材の主成分(セルロースやリグニン)を分解し、強度を下げる性質を持つ。
シロアリなどの害虫被害
雨漏りを放置すると、高確率でシロアリ被害を併発します。
湿った木材が大好物のシロアリは、柱や押入れ、お風呂場や洗面所など、いたるところに出没し、容赦無く木材を蝕んでいきます。
雨漏りで湿気のこもった屋根裏や天井裏、床下などは、直射日光を嫌うシロアリにとって絶好のすみかになってしまいます。

放置の結果シロアリ被害が進行すると、家の強度を著しく低下させ、やがて取り返しのつかない状態にもなりかねません。シロアリの駆除や家全体の大規模な修繕工事により、数十万〜数百万円の高額な費用が必要になる恐れもあります。
シロアリ被害を食い止めるには、雨漏りの早期発見と早期対処が何よりも重要です。
修理規模の拡大
雨漏りの放置は、建材の腐食とシロアリ被害につながります。
気づかないまま被害が拡大してしまうと、局所的な修繕(駆除)では済まされず、建物全体に及ぶ大規模な工事が必要になってしまいます。

雨漏りの修理費用で、数百万円〜1千万円を超えてしまったという事例もあるのです。
雨漏りの修理は、自然災害が原因の場合に限り火災保険の適用が可能です。
しかし、損害を受けてから3年が経過すると、自動的に火災保険の請求権が消滅し、保険金を受け取れなくなってしまいます(※)。
たとえ自然災害が原因による雨漏りであっても、放置することで経年劣化による雨漏りとみなされ保険金での修理ができない可能性が高くなると覚えておいてくださいね。
※保険法第95条「保険給付を請求する権利、保険料の返還を請求する権利及び第63条又は第92条に規定する保険料積立金の払戻しを請求する権利は、3年間行わないときは、時効によって消滅する」
引用:一般社団法人日本住宅再生支援機構
資産価値の低下
雨漏りの放置は、建物の寿命を縮め、資産価値を低下させることに直結します。
不動産価値が下がる1番の原因は、雨漏りによる建物の損傷ともいわれているのだそうです。
雨漏りを放置すると建材の腐食や鉄骨のサビによって建物の強度が下がり、耐震性能も減少してしまいます。
床や天井の抜け落ち、建物の傾きや倒壊のリスクが高まるため、家の資産価値が著しく低下するのは当然ですね。

雨漏りしているにもかかわらず何も対処せずにいると、資産価値はどんどん下がっていきます。すでに雨漏りの症状が出ていると言うことは、手遅れになる一歩手前の状態だということです。
雨漏りは放置せず1日でも早く修理を行うことで、経済的な負担と損失を最小限に抑えられます。早期発見と早期対処で雨漏り被害の拡大を防ぎ、大切な住まいをしっかり守っていきましょう。
賃貸物件や集合住宅での悪影響
雨漏りの放置によって悪影響を及ぼすのは戸建て住宅だけではありません。
賃貸物件や集合住宅でも、オーナー・借主それぞれが雨漏りによる危険性を知っておきましょう。
借主への悪影響
賃貸物件で雨漏りが起こった場合、その修理費用などの負担は基本的に貸主(所有者)が行います。
でもだからといって雨漏りを放置すると、放置して拡大した被害の責任を問われかねません。
雨漏りによって、生活の不便や健康被害が起こる危険性もあります。雨漏りかな、と思ったら可能な限り応急処置をして早めに大家さんや管理会社へ連絡しましょう。
雨漏りの箇所、発生日時、被害状況などを具体的に伝え、写真や動画で記録しておくのも良い方法です。
雨漏りによって損傷を受けた家財道具も同様に記録しておくと、後々の交渉に役立ちます。
オーナーへの悪影響
賃貸借契約には、通常、物件を良好な状態で維持する義務が定められています。
借主より雨漏りの相談を受けたら速やかに修理の手配を行いましょう。
上記でご説明したように、雨漏りを放置すると、建物の資産価値が大幅に下がります。
また、雨漏りの放置によって電気系統に甚大な被害府が出た、店舗の商品が損傷した、というようなことになれば、その補償もしなくてはいけない可能性も出てきます。
雨漏りを放置してしまった事例
雨漏りを3年間放置してしまったアパート
大型台風で屋根に被害を受けてしまいましたが、当時は近場の業者がどこも手いっぱい。やっと来てくれた業者は応急処置だけして、その後何度連絡しても来てくれず、とうとうつかなくなってしまったとのこと。

3年程経ってしまい、廊下天井の雨漏り被害もひどくなってしまったとご相談をいただきました。

落ちてきそうな天井をガムテープで補強されていましたが、これでは入居者にとっても不安で悪影響ですよね。
築年数が古く、今後長く保有する予定ではないということで、ご予算とご希望を伺い修理のご提案をさせていただきました。
これって雨漏り?初期症状
雨漏り被害の拡大を防ぐには、わずかな症状を見逃さず、絶対に放置しないことが大切です。
以下のような症状が見られる場合は雨漏りしている可能性が高いので、早めに対処することをおすすめします。
雨漏りの初期症状
室内
- ・天井から水滴が落ちてくる
- ・部屋や収納がカビ臭い
- ・壁や天井のシミやカビがある
- ・クロスに浮きや剥がれがある
- ・配管や換気扇付近の床が濡れている
- ・床が膨れ上がっている
- ・窓際など結露している
- ・ふすまや障子が波打っている
- ・水滴が落ちる音が聞こえる


屋外
- ・軒天、外壁、基礎に雨ジミがある
- ・サッシのビスやくぎなどにサビがある
- ・コーキング部分に亀裂や隙間がある
- ・窓ガラスのパッキン部分に割れや浮きがある
上記の症状はいずれも、すでに雨漏りしていたり、これから雨漏りする可能性が高かったりと、非常に危険な状態であることを示しています。
雨漏りの放置は厳禁です!様子見せずに早めに業者にご相談ください!
雨漏りは放置せず早めの対処を
雨漏りを放置することは、建材の腐食やシロアリ被害で修理費がかさむだけでなく、家の寿命を縮めて資産価値を低下させることにつながります。
安易に考えて症状を見過ごしたり、素人判断でDIYの修理を行ったりするのは、かえって被害を大きくしてしまいかねません。
雨漏りの対処は、一時的な応急処置を施した後、早い段階でプロに修理を頼むのがマストです。
応急処置
雨漏りが発生したときに自分でできる応急処置を紹介します。
下記はあくまで応急処置なので、雨漏りが止まったらなるべく早くプロに修理を頼みましょう。
- ・バケツを置いて雨水を受け止める
- ・サッシからの雨漏りには雑巾を当て吸水させる
- ・防水テープ、ブルーシートで屋根を覆う
屋根の応急処置は、危険な高所作業を伴うためおすすめできません。症状が悪化し修理が余計難しくなってしまう恐れがあるため、自己判断でコーキング材を使用したり、端材をくぎ打ちしたりすることも避けてくださいね。
→応急処置についてもっと詳しく
雨漏りかなと思ったら、原因が分からなくても早めに業者へ相談を
雨漏りは、原因を特定し適切に修理をしない限り、自然と直ることは絶対にありえません。
生活に支障が出なくても、なんとなく部屋がカビ臭い、いつも結露している、シミが目立つといった症状に気づいたときは放置せず早めに業者に点検してもらうことをおすすめします。
雨漏りを放置すると、見えないところで被害が拡大し、ゆくゆくは目も当てられないようなダメージが住まいを襲ってきます。
大切な住まいの雨漏りに気付いたときは、一刻も早くプロにご依頼ください!






