賃貸でも慌てない!エアコン水漏れトラブルの原因と解決策をご紹介
賃貸住宅でエアコンから水漏れが発生し、困っていませんか?
大家さんに連絡をするべき?
修繕費は自分が払うの?
この記事は、エアコンから水漏れを起こす原因から、賃貸住宅での対処法、そして専門業者に依頼する際の注意点まで、わかりやすく解説しています。
突然のエアコンの水漏れトラブルでも焦らず、冷静に対処していきましょう。
エアコンから水漏れが起きる原因
エアコンから水漏れが起こる原因は様々ですが、最も多いのはドレンホースの詰まりです。ドレンホースとは、エアコン内部で発生した結露水を室外に排出するためのホースです。
このホースがゴミやホコリなどで詰まってしまうと、水が室内に逆流してしまい、水漏れが発生します。
他にも、フィルターの汚れによる水漏れも考えられます。
フィルターが汚れで詰まると、冷房効率が低下し、結露水が増えることで水漏れにつながってしまうのです。
結露は室温と設定温度の差が大きい場合に起こりやすいため、夏場のエアコンでは結露による水漏れもよく聞くケースですね。
珍しい事例ではありますが、配管の断絶によって冷媒ガスの漏れ、配管の破損が原因の場合もあります。
賃貸住宅のエアコン水漏れ、修繕費は誰が負担?
賃貸住宅でエアコンから水漏れが発生した場合、修繕費は誰が負担するのか気になるところ。
賃貸住宅のエアコン水漏れの修繕費の負担は、契約内容や水漏れの原因によって異なるのです。
大家(貸主)が負担する場合
エアコンが物件に最初から備え付けられている場合は、大家が修繕費を負担します。これは、エアコンが物件の一部とみなされるためです。
また、エアコンが古くなって自然に故障した場合も、大家が負担するケースが多いです。
入居者が負担する場合
入居者が自分で設置したエアコンの場合は、原則として入居者が修理費を負担します。
他にも、エアコンの取扱説明書に記載された注意事項を守らず、誤った使用方法をしたために故障した場合も入居者が負担する場合があります。
もちろんエアコンを故意に壊したり、不注意で故障させてしまった場合、入居者が負担することになります。
賃貸住宅のエアコン水漏れ補修費用は誰が負担?
一般的には、老朽化による故障や通常の使用範囲を超える故障の場合は、大家さんが負担することが多いです。
しかし、入居者の過失による故障の場合は、入居者が負担する場合もあります。
上記は一般的なケースですが、最終的な判断は賃貸借契約書に記載されている内容によって異なります。
契約書には、設備の故障時の修理費用に関する特約が記載されている場合もあるので、水漏れが発生した際にはまず契約書をよく確認してみましょう。
賃貸住宅でエアコンから水漏れが起きた時、放っておくと後々大家さんとのトラブルにも繋がりかねません。
水漏れの範囲を最小限に留めるためにも、必ず各所に連絡を行い対処することが大切です。
賃貸住宅でエアコンの水漏れ対処法
賃貸住宅のエアコンで水漏れが起きた時の緊急時の対処法をご紹介いたします。
①エアコンの電源を切る
まずはエアコンの電源を切り、水漏れの拡大を防ぎます。
電源を切った後は、漏電の危険性を考え、エアコンのコンセントを抜いておきましょう。
コンセントが見つからない場合は、小ブレーカーを落としておくと安心です。
②水たまりを拭き取る
水たまりを放置しておくと、床が傷んだり、電気製品がショートする危険性があります。
タオルなどで水気を拭き取りましょう。
③バケツなどで水をキャッチ
水漏れが続いている場合は、大きなバケツを下に置いて水を受け止める場所を作ります。
バケツの中にぞうきんやタオルを入れる水はね防止になります。
④大家さん、または管理会社に連絡
賃貸契約書を確認し、大家さんまたは管理会社に連絡してください。
状況を詳しく説明し、今後の対応について相談しましょう。
⑤修理業者の手配
大家さんや管理会社から指示があれば、修理業者を手配してもらいましょう。
自分で業者に依頼する場合は、業者のHPから施工実績やお客様の声を確認し、信頼できる会社へ依頼することが重要です。
エアコンの水漏れは予防できる?
エアコンの水漏れは突然起こりますが、日頃から注意することで予防できることもあります。
定期的な清掃
☑フィルターの清掃
フィルターがホコリや汚れで詰まると、風通りが悪くなり、結露が発生しやすくなります。
説明書に従って、定期的にフィルターを掃除しましょう。
☑ドレンホースの清掃
ドレンホースが詰まると、水が排水できずに室内に漏れてしまいます。
ホースを外して水洗いしたり、専用のクリーナーを使ったりして、定期的に清掃しましょう。
設置環境の確認
☑排水経路の確認
ドレンホースが適切な場所に設置され、排水経路が確保されているか確認しましょう。
ホースが曲がっていたり、詰まりやすい場所に設置されている場合は、再設置を検討しましょう。
☑周囲のスペース
エアコンの周囲に十分なスペースを確保し、熱がこもらないようにしましょう。
使用時の注意点
☑運転停止時の処理
エアコンを停止する際は、送風運転で数分間運転し、熱交換器に残った水分を飛ばしましょう。
☑設定温度
設定温度を頻繁に変えすぎたり、極端に低い温度に設定したりしないようにしましょう。
温度差が大きいと結露が発生しやすくなります。
☑除湿機能の使用
梅雨時期など、湿度の高い時期は除湿機能を活用することで、結露を抑制できます。
その他
☑異音や振動
エアコンから異音や振動がする場合は、故障の前兆の可能性があります。
早めに専門業者に点検を依頼しましょう。
☑定期的な点検
毎年一度は専門業者によるエアコンの点検を行いましょう。
エアコン水漏れは火災保険が使える?
エアコンの水漏れ、もしくは雨漏りによって補修工事が必要となった時、火災保険は使えるのでしょうか?
結論からいうと、エアコンの水漏れ被害が火災保険として認められるケースは低いです。
火災保険は、自然災害によって被害を受けた場合に適用されることが殆どで、老朽化や故意的な過失の場合は認められません。
とはいえ、排水管が詰まって室内が水浸しになったり、空き巣被害などのケースでも火災保険の補償範囲内なのはご存知でしたか?
重要なのは、ご自身が、もしくは賃貸で加入している火災保険の補償内容を確認することです。
火災保険は、水害や風災、雹災など補償の内容も条件も様々です。現在はご自身で選べる火災保険もありますよ。
・エアコンの水漏れの原因は、主にドレンホースの不具合、結露によるものが多くみられます。
・賃貸住宅のエアコンから水漏れした場合の補修費ですが、元々備え付けられている場合は大家が、後から自分で取り付けた場合は借主が負担します。必ず賃貸契約書の内容を確認してください。
・エアコンの水漏れを防ぐ為には、普段から清掃を行い異音を聞き逃さない事、定期的にメンテナンスを行うことが重要
・賃貸住宅のエアコンの水漏れによる補修費については、火災保険を適用するのは難しいでしょう。






