私たちの会社に一本の電話が入りました。
それは、常滑市にお住まいのお客様からの、切迫したご相談でした。
「先日、まるで台風のようなものすごい強風が吹いたんです。そのあとから、屋根のてっぺんにある、あの板金の一部が飛んでしまったみたいで…」と、お客様は不安げな声で話されました。
詳しくお伺いすると、特に被害が大きかったのは、屋根の端っこ、専門用語で言うと「ケラバ袖」という部分の頂点だったそうです。
そこについていた棟板金という重要な部材が剥がれ落ちてしまい、屋根の内部がむき出しの状態になっているとのことでした。
屋根のてっぺんにある棟板金は、普段、私たちの目にはなかなか触れる機会のない部分かもしれません。
しかし、それは雨水が屋根の内部に浸入するのを防ぐ、非常に重要な役割を担っている部材なのです。
それが一部分でもなくなってしまうと、そこから雨水が直接屋根裏へと流れ込み、雨漏りの原因となってしまいます。
雨漏りは、ただ単に家の中に水が漏れてくるというだけでなく、建物の骨組みである構造材を腐らせたり、室内の壁や天井に醜いシミを作ってしまうなど、様々な二次的な被害を引き起こす可能性があります。
お客様の「雨漏りが心配で…」というお言葉には、切実な不安が滲み出ていました。
私たちも、この地域で長年屋根の修理に携わってきましたので、強風による屋根のトラブルは決して珍しいことではありません。
特に、屋根の端にあたるケラバ袖の頂点部分は、構造上、どうしても風の影響を受けやすく、被害が集中しやすい箇所でもあります。
お客様の不安を少しでも早く解消するため、私たちはすぐに現地へと向かうことにしました。
まずは、実際に屋根の状態をしっかりと確認し、何が起こっているのか、そして今後どのような対応が必要なのかを正確に把握することが、最も重要な第一歩だと考えたからです。
お客様の「困った」という声に、私たちは迅速かつ丁寧に対応することを常に心がけています。
弊社、直通ダイヤルは、こちらになります↓↓↓

施工内容 |
- スレート屋根補修(一部差し換え・コーキング補修)
- 棟板金補修・交換
- その他
|
築年数 |
築35年ほど |
施工期間 |
3日ほど |
工事費用 |
約25万円ほど |
まるで台風が来たかのような強い風が吹き荒れた後、お客様から心配そうなお電話をいただきました。
「屋根の一番上にある棟板金という部分が、一部飛ばされてしまったようなんです。特に、屋根の端っこの方がひどくて…雨漏りしないか本当に心配で、一度見に来ていただけませんか?」とのお問い合わせでした。
私たちも、このような強風による屋根のトラブルは、毎年のように経験する、決して他人事ではない気がかりな事態です。
大切なお住まいの屋根に何か異常があると、お客様の不安は計り知れないものだと思います。
早速お客様のお宅へ伺い、屋根の状態を詳しく確認させていただきました。
すると、お客様がおっしゃる通り、屋根の端にあたる「ケラバ袖」と呼ばれる部分の頂点についている棟板金が、大きく剥がれ落ち、内部がむき出しの状態になっているのが確認できました。
普段、屋根のてっぺんは、雨水が浸入しないように棟板金という部材でしっかりと覆われているのですが、その一部がなくなってしまっているのですから、雨漏りの心配が出てくるのは当然のことです。
ケラバ袖の頂点部分は、屋根の構造上、どうしてもわずかな隙間ができやすい箇所です。
通常は、この隙間を棟板金がしっかりと覆っているため、雨水が内部に侵入することはありません。
しかし、今回のように棟板金がなくなってしまうと、剥き出しになった隙間から雨水がまるで蛇口を開けたかのように容易に浸入し、屋根裏へと流れ込んでしまいます。
これが、雨漏りの直接的な原因となるのです。
雨漏りを放置してしまうと、建物の骨組みである構造材を徐々に腐らせてしまったり、室内の壁や天井に嫌なシミを作ってしまったりと、様々な二次的な被害を引き起こす可能性があります。
強風の後など、ご自身の家の屋根の棟板金に剥がれや浮きがないかを確認することは、大切な住まいを雨漏りから守るために、非常に重要な心がけと言えるでしょう。
もし、少しでも異常を発見した場合は、迷わず早めに専門業者にご相談いただくことを強くお勧めいたします。
では、今回の強風で棟板金が飛ばされてしまった原因は何だったのでしょうか?
屋根の状態を詳しく調査する中で、最も可能性が高いと考えられたのは、棟板金を屋根に固定するために打ち込まれていた釘の経年劣化です。
長年、風雨や太陽光、そしてわずかな振動や温度変化などにさらされるうちに、釘が徐々に緩み、本来の固定力を失って抜け落ちてしまった可能性があります。
さらに、その背景には、棟板金の固定に使われている釘の頭部分に対する防水処理の不備があったのではないかと推測されます。
棟板金は、屋根の横側から釘を打ち付けて固定するのが一般的な方法ですが、もしこの釘頭に適切な防水処理が施されていないと、そこから雨水が少しずつ浸入し続けてしまいます。
長年にわたり雨水が浸入すると、棟板金の内側にある木製の土台材がまるで濡れた雑巾のように徐々に腐食していきます。
土台が腐食してしまうと、釘をしっかりと保持する力が低下し、最終的には釘が抜けやすくなり、今回のケースのように強風などの強い力が加わった際に、棟板金が耐えきれずに飛散してしまうのです。
このように、棟板金の飛散は、単に釘が古くなったというだけでなく、初期の屋根工事における防水処理の甘さが、長年の間に複合的に影響している場合があるのです。
適切な防水処理は、棟板金を長持ちさせ、雨漏りを未然に防ぐために、非常に重要な工程と言えるでしょう。
特に、築年数が経っているお住まいでは、当時の施工方法によっては防水処理が十分でない可能性も考えられますので、注意が必要です。
部分的な被害と全体への影響!屋根材剥がれと修理のポイント
実際に屋根の状態を見てみると、強風によって棟板金が飛ばされてしまっただけでなく、大棟部分の端に位置するスレート屋根材が一枚剥がれてなくなっているのも確認できました。
その部分からは、屋根の下にある防水紙(ルーフィング)がむき出しの状態になっており、雨水が直接当たるようになってしまっていました。
この状態が長く続くと、雨水は直接防水紙に落ち、屋根の先端部分である軒先に向かって流れていきます。
その際、屋根材と防水紙のほんのわずかな隙間から内部へと浸透していく可能性があり、雨漏りのリスクが非常に高まります。
さらに、雨水の通り道には、屋根材を固定するための釘が打ち込まれています。
この釘穴から雨水が屋根裏へと染み込み、深刻な雨漏りの原因となる可能性も否定できません。
このような雨漏りのリスクについて、お客様に詳しくご説明させていただきました。
「早急に修理を行った方が良い」という点を強調し、現状に基づいた詳細なお見積書を作成し、後日改めてお届けにあがりました。
屋根のトラブルは、放置すればするほど被害が拡大する恐れがあります。早期の対応が、お客様の大切な住まいを守る上で最も重要なことなのです。
また、今回のお客様のお宅には、広々としたベランダがありましたので、屋根への昇降のための足場を、このベランダを中心に設置させていただきました。
工事期間中、お客様が何度も室内を通ってベランダに出入りするのは、お客様にとって大きなご負担になる可能性があります。
そこで、ベランダの外側から伸縮梯子を安全に設置し、作業員の昇り降りに使用しました。
これにより、お客様のプライベートな空間への影響を最小限に抑えることができます。
さらに、梯子を設置する際には、大切なベランダの欄干に傷がつかないよう、厚手の養生シートでしっかりと保護いたしました。
このような細部への配慮も、お客様に安心して工事をお任せいただくために、私たちが大切にしていることです。
安心の住まいを取り戻す!新しい棟板金の設置と完了報告
屋根の上での作業を安全に進めるため、まずは屋根の最も高い部分である大棟まで、しっかりと移動できるよう、仮設の足場を丁寧に組み立てていきました。
これにより、不安定な屋根の上でも、作業員が安心して作業に取り組むことができます。
足場の組み立てが完了したら、いよいよ修理作業の開始です。
その前に、屋根に運び上げた材料や工具が誤って落下するのを防ぐため、簡易的な養生シートを設置します。
これは、作業員の安全確保はもちろんのこと、地上にいる方や建物への二次的な被害を防ぐための重要な対策です。
今回の修理では、強風にも耐えて残っていた棟板金も、その下にある土台材の腐食が進んでいたため、全て新しいものに交換することにしました。
劣化した木製の貫材を撤去し、代わりに雨水による腐食に強く、耐久性に優れた新しい樹脂製の土台材をしっかりと取り付けました。
この樹脂製の土台材を、ビス釘で丁寧に固定することで、台風のような強い風が吹いても、棟板金が飛ばされる心配を著しく軽減することができます。
そして、新しく設置した耐久性の高い樹脂製土台材の上に、いよいよ新しい棟板金を取り付けていきます。
棟板金も、専用のビス釘で適切な間隔でしっかりと固定します。
さらに、雨水の浸入を徹底的に防ぐため、ビス釘の頭部分には、コーキングボンドによる防水処理を施しました。
雨漏りの原因となっていたケラバ袖の頂点部分の隙間も、新しい棟板金でしっかりと覆い、雨水の浸入を完全にシャットアウトしました。
全ての作業が完了した後、お客様に直接工事完了のご報告を行い、作業中に撮影した写真をご覧いただきながら、どのように棟板金が新しくなり、雨漏りの心配がなくなったのかを丁寧にご説明いたしました。
強風で棟板金が飛んでしまい、大変ご心配されていたお客様も、新しく綺麗になった屋根を見て「本当に綺麗になって嬉しいです。これで安心して暮らせます」と、満面の笑顔でお喜びくださいました。
お客様の感謝の言葉と笑顔は、私たちにとって何よりの励みとなります。
今回の工事を通じて、お客様の長期的な安心に貢献できたことを、私たちも大変嬉しく思っております。
今回のブログでは、先日常滑市のお客様からご依頼いただいた、強風による屋根の棟板金飛散と、それに伴う雨漏りへの対策について詳しくご紹介しました。
屋根は、私たちの大切な住まいを雨風から守る、非常に重要な役割を担っています。
しかし、自然の力は時に予想を超えるもので、今回のような被害をもたらすことがあります。
もし、今回の記事を読んで、ご自身の屋根の状態に少しでも不安を感じられた方がいらっしゃいましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
早期の点検と適切な対応が、大切なお住まいを守るための第一歩です。
私たちは、皆様の安心・安全な暮らしをサポートできるよう、これからも精一杯努めてまいります。
- 強風による棟板金の飛散は、屋根の端(ケラバ袖頂点)で起こりやすい。
- 棟板金の固定に使われた釘の劣化や防水処理の不備が、飛散の原因となることがある。
- 棟板金がなくなると、雨水が直接浸入し、雨漏りのリスクが非常に高まる。
- 早期の点検と適切な修理(土台の交換、新しい棟板金の設置、防水処理)が、雨漏りを防ぎ、住まいを守るために重要である。
雨漏りやお住いの建物の内装工事や外装工事でお困りの際は
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受付時間 9時~17時(平日)
※定休日でも、対応していることもありますので一度ご連絡をください。
0120-806-393【フリーダイヤル】amepita@yamamura-kensou.com
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こちらの記事を書いた施工店【アメピタ名古屋南店】
地元密着で屋根の工事を中心に、雨漏りの専門家として営んできました。
お住まいの建物の屋根はもちろんのこと、内装工事も外装工事もご相談に乗ることが出来ますよ。
初動調査でもある目視による点検調査には、写真の私が責任をもってご訪問させていただきます。
雨漏りの調査以外でも、建物の営繕工事のご相談してください
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