ある日、お客様から『雨漏りが気になる』という相談を受けました。
調べてみると、天井に雨染みが広がっており、強い風雨の後にその症状が現れることがわかりました。
早期に修理を行わないと、家の内部にカビや腐食が進行する恐れがあるため、速やかに調査を開始しました。
弊社、直通ダイヤルは、こちらになります↓↓↓
施工内容 |
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築年数 |
築40年ほど |
施工期間 |
約2日間 |
工事費用 |
約15万円ほど |
伝統的な入母屋屋根のお住まいを守りたい皆様へ。
その格式高い屋根の美観の裏に、雨漏りに繋がる漆喰劣化のリスクが潜んでいるかもしれません。
この記事では、プロが必ずチェックする鬼瓦や隅棟といった要注意箇所と、放置すると危険な劣化のサインを徹底解説。
大切な我が家を長く守るための専門知識をお届けします。
入母屋屋根の美しさと、その構造に潜む雨漏りのリスク
名古屋市の歴史ある街並みにも映える、伝統的な「入母屋(いりもや)屋根」。
お城や格式高い寺社仏閣にも用いられるその姿は、まさに日本の建築美の象徴です。
この重厚な屋根は、上部が本を伏せたようなシンプルな「切妻屋根」、下部が四方へ傾斜する「寄棟屋根」を組み合わせた、非常に複雑で格式高い構造をしています。
その堂々とした風格をさらに高めているのが、棟の先端に鎮座する「鬼瓦(おにがわら)」です。
しかし、この複雑さと美しさの裏側には、メンテナンスにおける注意点が潜んでいます。
屋根の面や部材の接合部が多いということは、それだけ雨水の浸入口となりうる箇所が多いということ。
特に、棟の先端で鬼瓦を支える「台座」の周辺は、形状が複雑なため雨水が溜まりやすく、防水の要である「屋根漆喰」が劣化しやすい、極めて重要な要注意箇所なのです。
劣化の連鎖:漆喰の小さな亀裂が、やがて建物の構造を脅かすまで
漆喰の劣化は、静かに、しかし確実に進行します。
最初は太陽の紫外線や雨風によって、表面に小さな亀裂が入ることから始まります。
その亀裂に雨水が染み込み、ホコリやカビが付着することで、やがて黒ずみへと変化します。
劣化がさらに進むと、漆喰は接着力を失い、部分的に剥がれ落ち始めます。
そして最終段階では、漆喰が完全に欠損し、棟の内部がむき出しになってしまいます。
この状態は、屋根の内部に雨水が流れ込むための道が常に開かれているのと同じです。
棟の内部へ侵入した雨水は、瓦の下を伝い、屋根の骨格である「野地板(のじいた)」を濡らします。
野地板が常に湿気にさらされると、やがて腐食し、最終的には屋根裏、そして室内の天井のシミとなって現れます。
漆喰の小さなひび割れを放置することが、やがてお住まいの構造そのものを脅かす深刻な事態へと繋がるのです。
では、本物の専門家はどのようにして入母屋屋根の漆喰を補修するのでしょうか。
私たちの仕事は、まず古い漆喰を完全に撤去することから始まります。
周囲の瓦を傷つけないよう、専門の道具で繊細な力加減を要する、まさに職人技です。
次に、飛び散った破片や粉塵をハケで徹底的に清掃します。
この丁寧な下準備こそが、新しい漆喰を長持ちさせる秘訣です。
そして、下地の状態を見極め、必要であれば「葺き土(ふきつち)」で土台を形成し、漆喰の密着性と美しい仕上がりを助けます。
こうして万全に整えられた下地へ、職人がその日の気候に合わせて練り上げた高品質な漆喰を、専門の鏝(こて)で丁寧に塗り込んでいきます。
鬼瓦の台座下のような狭く複雑な箇所も、美しいラインで仕上げます。
一箇所だけでなく、全ての劣化箇所を網羅的に補修することで、屋根全体の健全性を取り戻すのです。
全ての作業を終え、屋根の上をきれいに清掃し、お客様にご報告します。
先日工事を終えたお客様には、作業工程を収めた写真付きの報告書をお渡しし、詳しくご説明させていただきました。
白く美しく蘇った屋根をご覧になったお客様から「見違えるように綺麗になって、本当に嬉しいです」という、大変喜びに満ちたお言葉をいただくことができました。
このお客様の笑顔と安心こそが、私たちにとって最高の報酬です。
屋根漆喰の塗り替えは、一般的に10年〜15年が目安ですが、近年は劣化が早まる傾向もあります。
大切なお住まいを長く快適に保つためには、問題が深刻化する前に、計画的にメンテナンスを行うことが重要です。
私たちは、お客様の長期的な視点に立った最適なご提案を心がけております。
この度は、最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
日本の伝統美である入母屋屋根は、その複雑さゆえに特別な知識と技術を要するメンテナンスが不可欠です。
この記事が、皆様の大切なお住まいを長く、美しく保つための一助となれば幸いです。
歴史ある景観を守る一員として、どんな些細なことでもご相談をお待ちしております。
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入母屋屋根は構造が複雑で、特に鬼瓦や隅棟など接合部の漆喰が劣化しやすく、雨漏りの弱点となりやすい。
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漆喰の劣化は「亀裂→黒ずみ→剥がれ→欠損」と進行し、放置すると雨水が内部に侵入し建物の構造を傷める原因となる。
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信頼できる専門家による補修は、古い漆喰の完全な撤去と、美しさと耐久性を両立させる丁寧な下地作りが不可欠である。
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屋根全体の健全性を保つためには、劣化箇所を一つひとつではなく、足場を組んだ機会に網羅的にメンテナンスすることが最も賢明な選択である。
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こちらの記事を書いた施工店【アメピタ名古屋南店】
地元密着で屋根の工事を中心に、雨漏りの専門家として営んできました。
お住まいの建物の屋根はもちろんのこと、内装工事も外装工事もご相談に乗ることが出来ますよ。
初動調査でもある目視による点検調査には、写真の私が責任をもってご訪問させていただきます。
雨漏りの調査以外でも、建物の営繕工事のご相談してください
1.交換時期が越えた住宅屋根の葺き替え工事や修繕・修理作業のご相談
2.建物の外壁部分の、塗り替えや外壁取り替え工事などのご相談
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