葛飾区白鳥にて実施いたしました外壁塗装工事の状況をご報告いたします。
今回の工事は、「倉庫として使用中の建物の外壁から雨漏りが発生しており、修繕を検討しているため、調査とお見積りをお願いしたい」とのご相談を受けたことがきっかけでした。
現地調査を行ったところ、前回のメンテナンスから10年以上が経過しており、外壁全体に色褪せが見受けられました。
また、チョーキング現象など塗膜の劣化も確認され、現状のままでは早期のメンテナンスが望ましい状況であることがわかりました。
さらに、鉄骨階段や庇屋根の塗装には一部剥がれが生じており、素地が露出している箇所では錆の発生も確認されました。
鉄部の錆は腐食を進行させ、建物の耐久性に影響を与えるため、適切な処置が不可欠です。
以上の調査結果をご報告し、外壁塗装工事をご提案したところ、慎重にご検討いただいたうえで、弊社に工事をお任せいただく運びとなりました。

ビフォーアフター

工事基本情報

施工内容	外壁塗装
築年数	築25年
施工期間	4週間（足場含む）
工事費用	詳しくはお問い合わせ下さい

点検調査

お客様から状況の詳細をお伺い

葛飾区白鳥に会社を構える法人様より、「倉庫として使用している建物の外壁から雨漏りが発生しており、修繕を検討しています。調査とお見積りをお願いしたい」とのご相談をいただき、現地調査にお伺いいたしました。
建物の調査からお見積りの作成まで、すべて無料で承っております。
建物に関するお悩みやご不安がございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
今回ご依頼いただいた建物は、資材倉庫としてご使用中の鉄骨造で、外壁にはALCパネルが採用されておりました。
前回の外壁メンテナンスは約10年前に実施されていましたが、近年になって雨漏りが発生し、お困りのご様子でした。
現地調査の結果をもとに、建物の状態に適した最適なご提案をさせていただきます。

ALC外壁の状態を確認

こちらは調査時の様子です。
まずは、建物に使用されているALC外壁についてご紹介いたします。
ALC外壁とは、珪石・セメント・生石灰・アルミ粉末（発泡剤）を主原料とし、「高温高圧蒸気養生」という独自の製法で作られる軽量気泡コンクリート建材です。
軽量でありながら十分な強度を備え、さらに断熱性にも優れているため、近代建築に広く採用されています。
また、規格寸法に加工されたパネルを組み合わせて施工するため、写真のように格子状の継ぎ目が現れるのも特徴です。

塗膜には色褪せやチョーキングが発生

既存の塗膜の状態を確認いたしました。
調査時にはドローンを用いて建物全景を撮影いたしましたが、庇屋根や外壁の塗装には全体的に色褪せが見られる状況でした。
さらに塗膜の表面に触れると、指に粉状の物質が付着することを確認しました。
これは「チョーキング」と呼ばれる劣化現象で、紫外線などの影響により塗料中の顔料が粉化して表面に現れるものです。
チョーキングは塗装劣化の代表的なサインであり、メンテナンスを検討すべき時期に差し掛かっていることを示しています。

目地や外壁にひび割れが発生

ALC外壁を使用した建物では、特に雨漏りのリスクが高い箇所として、パネルの継ぎ目（目地）や外壁に生じるクラックが挙げられます。
実際の雨漏り調査でも、ALC外壁の場合は目地やクラック部分からの浸水が多く確認されます。
今回の建物でも、目地や外壁に複数のクラックが発生しており、雨漏りのリスクが高い状態であることが確認されました。
その中には、幅0.3mm以上・深さ0.5mm以上の「構造クラック」と呼ばれる深刻なひび割れも見られ、この部分が雨漏りの主な原因箇所となっていました。

鉄部に塗装の剥がれによる錆が発生

庇屋根や鉄骨階段などの鉄部では、塗装の剥がれにより下地の鉄が露出し、部分的に錆が発生している状況でした。
鉄部に錆が残ったまま放置すると腐食が進行し、徐々に金属が薄くなり、最終的には穴があく恐れがあります。
その結果、部材の耐久性が著しく低下してしまうため、早期の対処が必要となります。
調査結果につきましては、担当者様へご報告し、外壁塗装工事のご提案を差し上げました。
なお、今回のお客様の外壁塗装工事の費用は税別628,000円から承っておりますが、使用する塗料の種類や建物の面積により金額は変動いたします。
詳細につきましては、どうぞお気軽にお問い合わせください。

外壁塗装工事

高圧洗浄

外壁の洗浄作業を行いました。
塗装作業に入る前に、これまで外壁に付着していた汚れやほこりを丁寧に洗い流していきます。
外壁表面をきれいに整えることで、塗料の密着性が向上し、仕上がりの品質を長持ちさせることが可能です。
逆に、汚れが残ったまま塗装を行うと、下地との密着が不十分となり、塗膜の剥がれや早期の劣化を招く恐れがあります。
そのため、塗装前の洗浄は非常に重要な工程となります。

シーリング作業

高圧洗浄を終えた後は、目地や開口部まわりにシーリング施工を行いました。
今回使用したシーリング材は、オート化学工業株式会社製の「オートンCP-1」です。
オートンCP-1は、ALC外壁専用に開発されたシーリング材で、ひび割れに追従する柔軟性に優れ、施工後の塗料との密着性も良好です。
さらに、ノンブリードタイプのため、塗装後に汚れや変色が発生しにくいという特長があります。

こちらはシーリング作業（コーキング作業）の様子です。
まず、シーリング（コーキング）を施す目地周りをマスキングテープで養生いたします。
養生を行うことで、シーリング材が外壁に付着して汚れるのを防ぐだけでなく、施工後にきれいなラインを出すことができます。
塗装後はあまり目立たない部分ではありますが、こうした細やかな配慮が仕上がりの美しさにつながります。
養生が完了した後は、シールプライマーを塗布します。
シールプライマーはシーリング材の接着を補助する役割を持ち、下地とシーリング材の密着性を高めます。
プライマーを塗布せずにシーリングを充填すると、接着面の剥がれや塗料のブリードの原因となるため、非常に重要な工程となります。

プライマー塗布後、十分に乾燥させたのち、オートンCP-1を目地に充填し、仕上げ用のヘラで表面を整えます。
仕上げの際にシーリング材が目地の外側にはみ出すことがありますが、事前に目地周りを養生しているため、周囲を汚すことなく美しく仕上げることができます。

下塗り

下塗り作業の様子です。
今回使用した下塗り材は「エスケー弾性プレミアムフィラー」です。
この下塗り材は、幅広い下地に対応可能で、フィラー・シーラー・中塗りの3つの機能を1つで兼ね備えた優れた材料です。
また、ひび割れに追従する性質があり、ALCやモルタル外壁で多く使用されています。
下塗りの主な役割は、下地と上塗り材との密着性を高めることです。
そのため、塗り残しがないよう外壁全体に丁寧に塗布いたします。
さらに、下塗り後は十分な乾燥時間を設けることが重要です。乾燥時間を守らずに作業を進めると、塗料本来の性能が十分に発揮されませんので、必ず規定時間を置いて施工を行います。

中塗り・上塗り

中塗り・上塗りに使用する塗料は、エスケー化研の「エスケープレミアムシリコン」です。
こちらの塗料はシリコン塗料ですが、ラジカル制御技術を採用しており、従来のシリコン塗料より耐久性に優れています。
また、価格面では通常のシリコン塗料と同等であるため、コストパフォーマンスにも優れた塗料です。
今回はお客様にお選びいただき、色はSR-165で施工を行いました。

下塗りの乾燥を確認した後、中塗り・上塗りの工程に進みます。
この工程では、上塗り塗料を2回に分けて塗布いたします。
2回塗りを行うことで、仕上がりのムラを防ぎ、均一で美しい外観を実現できます。
さらに、塗膜に厚みが増すことで、建物の耐久性も向上します。

鉄部塗装

ケレン等下処理

外壁塗装が完了した後は、鉄部などの付帯部分の塗装に進みます。
まずは下地処理（ケレン）を行います。
下地処理とは、塗装を行う前に下地の状態を整える作業のことで、「ケレン」とも呼ばれます。具体的には、下地の清掃や旧塗膜の剥離作業を指します。
ケレンを丁寧に行うことで、下地の汚れや錆を取り除き、塗料がしっかり付着する状態を作ることができます。
下地処理の仕上がりは、塗り直し後の塗料の耐久性にも直結する重要な工程です。
また、下地の状態に応じて使用する道具も変わるため、状況に合わせた道具選びを行いながら慎重に作業を進めます。

鉄部の塗装

下塗り

鉄部塗装の下塗りには、錆止め塗料を使用します。
今回は上塗りにエスケー化研の「クリーンマイルドウレタン」を使用するため、専用の錆止め塗料である「マイルドザビガード」を下塗り材として選定いたしました。
この錆止め塗料は、鉄部の錆の発生を防ぐだけでなく、下地と上塗り塗料の密着性を高める役割もあります。
さらに、乾燥時間が約3時間と速乾性に優れているため、作業効率の向上にも寄与します。

中塗り・上塗り

鉄部の中塗り・上塗りには、エスケー化研の「クリーンマイルドウレタン」を使用いたします。
この塗料は弱溶剤系で、シンナーで希釈して使用するタイプです。
水性塗料に比べるとやや匂いはありますが、密着性が高く、さまざまな下地に適用可能な塗料です。耐用年数はおおよそ10～12年とされています。
今回は、既存色に近い「45-30D」を選定し、施工を行いました。

鉄部の塗装も、外壁塗装と同様に下塗りから上塗りまで3回塗りで施工しております。
各工程ごとに塗料の乾燥時間を十分に確保することが重要です。
乾燥時間を守らずに連続して作業を行うと、塗料本来の性能が十分に発揮されないため、注意が必要です。

完工

外壁塗装および鉄部塗装が無事に完了いたしました。
全体的に劣化が進み、見た目が損なわれていた建物でしたが、塗り直しを行うことで美観が回復し、きれいな仕上がりとなりました。
工事完了後は、ご担当者様とともに仕上がりを確認し、問題がないことを確認したうえで施工完了となります。
なお、今回の工事には7年間の施工保証をお付けしております。初回点検は1年後に実施し、その後は隔年で点検にお伺いし、外壁の状態を確認いたしますので、施工後も安心してお過ごしいただけます。

こちらの記事を書いた施工店【アメピタ東東京支店】

皆様が心配されているのは「費用」「契約」などあるかと思いますが、ご安心ください。私たち「アメピタ東東京支店」では、お客様のご要望を最優先に考えております。
　まずはお客様の現状、そしてどのようにしていきたいかをお伝えいただければ必ずお役に立たせていただきます。そして安心できる状態に私たちと一緒に戻していきましょう。
　アメピタ東東京支店は、江戸川区西一之江に拠点を置き、20分以内の所にお住まいのお客様を中心に対応させていただいております。