今回の工事のきっかけは「以前に雨漏りがあったため補修をご検討中」とのお問い合わせを受けたことでご依頼を承り、中野区のH様邸にて、外壁塗装工事、屋根の補修工事、および屋根塗装工事を施工させていただきました。
現地調査すると、壁と屋根の取り合い部分には、大きな亀裂（クラック）の痕跡が確認され、コーキングによる補修の跡も見受けられました。
しかし、この箇所（外壁）からの浸水する可能性も十分にあります。
さらに、コーキングが亀裂に十分に摺り込まれている様子は見受けられず、依然として不安要素が残る状況でした。
そこで、モルタル外壁のクラック補修工事とトタン屋根塗装工事を実施いたしました。

ビフォーアフター

工事基本情報

施工内容	外壁補修
施工期間	10日
工事費用	詳しくはお問い合わせ下さい

現地調査

雨漏り箇所を点検

雨漏りは現在は止まっておりますが、過去には天井と壁のつなぎ目付近から水が漏れていた痕跡が確認されました。
発生はかなり前のことと思われ、残されている痕跡から正確な時期を特定することは困難な状況でした。

該当箇所の外部は下屋根にあたります。
壁と屋根の取り合い部分には大きな亀裂（クラック）の跡が確認され、コーキングによる補修痕も見受けられました。
しかしながら、この部分からの浸水の可能性も考えられます。
また、コーキングは亀裂に十分に摺り込まれている様子がなく、依然として不安要素が残る状況です。

その他、トタン屋根などの雨漏りする原因になり得る箇所についても確認いたしました。
下屋根の瓦棒の桟部分では、トタンの腐食により穴が生じている箇所が見受けられます。
また、外壁との取り合い部分においても、コーキングが厚く塗り固められている箇所があり、注意を要するポイントとなっております。

工事内容のご提案

調査の内容を踏まえ、お客様へご報告するとともに、修繕方針に基づいた工事のご提案をさせていただきました。
また、一般的にお客様には分かりにくいことの多い亀裂（クラック）の種類についても、可能な限り資料や写真を用い、分かりやすくご説明することを心がけております。

本工事におきましては、亀裂の改修を主なテーマとして位置付け、併せて可能な限り過去の雨漏り痕跡の修復も行うことをご提案させていただきました。

下地処理

足場架設

作業に先立ち、まず足場の架設工事を実施いたしました。
近隣への飛散防止のため、メッシュシートも十分に張り巡らせ、安全面にも配慮した万全の準備を整えております。

高圧洗浄

足場の架設およびメッシュシートによる養生が完了した後、塗装箇所に対して洗浄作業を行いました。
高圧洗浄水を用い、外壁や軒天、雨樋に付着している汚れや、剥がれかけている古い塗膜を丁寧に洗い流しております。

家屋だけでなく、周囲の塀に対しても洗浄作業を行いました。
洗浄後は、見違えるほど美しく整った状態となっております。

モルタル外壁のクラック補修工事

今回の外壁塗装工事における主要な工程であるクラック補修を実施いたします。
本工程は工事全体の中でも最も手間を要する作業であり、丁寧に行うことが、工事効果を十分に発揮するために不可欠です。
まず、既存のコーキングを可能な限り除去し、その後、グラインダーを用いてVカット加工を施します。

Vカット加工を施した箇所は、きれいに清掃した後、プライマーを塗布いたします。
プライマーを塗布することにより、次工程で使用する樹脂モルタルの密着性を高める効果があります。

Vカット加工を施した箇所には、コテを用いて樹脂モルタルをしっかりと充填し、表面を均すよう丁寧に摺り込みます。
作業後は、ほぼ平らに整えられた状態となります。

建物各所に見られるクラックに対しても、同様にVカット処理を施してまいります。
この作業により、クラック補修跡をできるだけ目立たなくするための次の工程に進む準備が整います。
先ほど樹脂モルタルを摺り込み平滑に整えた部分も、そのままでは既存の壁模様と一致せず、直接塗装を行うと補修跡が目立ってしまいます。
そこで、写真のように元の模様に近づけるため、下塗り材を吹き付けて模様を付ける作業を行います。
この工程を「パターン付け」と呼んでおります。

ただ下塗り材を吹き付けるだけでは、凹凸に差が生じてしまいます。
そのため、ローラーを用いて周囲の面と違和感が出ないよう、細かく調整を行います。
この工程により、下地処理には相応の手間と時間を要しております。

ここまでの工程が完了し、いよいよ塗装作業の第一段階である「下塗り」、すなわちソフトリカバリーの塗布工程に入ることができます。

外壁塗装工事

下塗りである「ソフトリカバリー」の塗装作業をしていきます。
下塗りの作業完了した後は、中塗りおよび上塗りの二回の塗装工程を経て仕上げを行います。

下塗りである「ソフトリカバリー」を塗布し、その後、中塗りおよび上塗りの二回の塗装工程を経て仕上げを行いました。
下塗りのソフトリカバリーも白色であり、今回お客様にお選びいただいた仕上げ塗料である水系ファインコートシリコンの色も白色のため、写真では塗り分けがわかりにくくなっております。
しかしご安心ください。
塗装箇所は明確に区分して作業を進めており、「この部分は中塗りしか行っていない」といったことはございません。

屋根塗装工事

既存のトタン屋根に対し、塗装作業を実施いたします。
事前に高圧洗浄により汚れをしっかりと洗い流した後、目荒らし（ケレン）を行い、下塗りとして錆止め塗料を丁寧に塗布してまいります。

下塗りとして錆止めを塗布した後は、中塗りおよび上塗りの二回の塗装工程を経て、屋根を仕上げてまいります。
なお、屋根カバー工事も同時に行っているため、仕上げ塗料の色は屋根カバーの色に合わせ、ニットコウ製品の中から選定しております。

付帯部塗装工事

軒天の塗装におきましては、軒天専用塗料である「ビルディック」を使用し、二回以上の塗装工程を経て丁寧に仕上げてまいります。

塗装作業の中でも、特に手間を要するのが木部の塗装です。
今回のお客様宅の木部、特に破風板はかなり劣化が進んでおりました。
そのため、ケレン作業も念入りに行い、十分な手間をかけて下地処理を行っております。

ケレン作業を終えた後、下塗りとして木部専用塗料「ファインウレタンU100」を塗布いたします。
仕上げには「ファインSi」を使用し、光沢のある美しい仕上がりとなるよう、合計四回の塗装工程を丁寧に実施いたしました。

雨樋の塗装につきましても、まず目荒らしを行った上で、丁寧に塗装作業を進めております。

雨樋にも、まずはケレン作業は行います。
ケレン作業は塗装の仕上がりに関わる工程なので、十分に行うことが重要です。
その後、丁寧に塗装を進めていきます。

雨樋への目荒らし（ケレン作業）が完了したので、仕上げの塗装作業をしていきます。

雨戸や戸袋につきましても、表面の汚れや錆をケレン作業で丁寧に除去した後、必要に応じて下塗りとして錆止めを塗布いたします。
今回のお客様宅の雨戸には若干の錆が確認されたため、下塗りとして錆止めを施しております。

雨戸の塗装につきましては、仕上がりの美しさを考慮し、ほとんどの場合吹付けで行っております。
作業にあたっては、周囲への塗料の飛散に十分配慮しながら施工しております。

扉（ドア）塗装工事

今回はお客様のご要望により、玄関ドアの塗装も実施いたしました。
施工工程は他の箇所と大きく異なりませんが、仕上がりが特に重要となる部分であるため、見る方によっては緊張感を覚えることもございます。
しかし、弊社の熟練スタッフが落ち着いて丁寧に作業を進めておりますので、ご安心ください。

雨樋や木部などの付帯部につきましても、全体の統一感を考慮し、色をこげ茶に統一しております。
仕上がりの印象につきましてはいかがでしょうか。

完工

塗装工事は無事に完了し、工事が終了いたしました。
弊社では、まずお客様に工事後の建物の仕上がりをご確認いただいたうえで、引き渡しとさせていただいております。
今回もお客様にご満足いただくことができ、スタッフ一同、大変嬉しく思っております。
工事に関するご相談は、いつでもお気軽にお問い合わせくださいませ。

こちらの記事を書いた施工店【アメピタ多摩川支店】

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