相模原市緑区青野原に所在する3階建てマンションの屋上において、防水工事を実施いたしました。
当該屋上は過去に数回にわたり防水工事が行われた形跡があり、経年による劣化が見られる状況でしたが、現時点では雨漏りは発生しておりません。
建物は鉄骨造で、屋上は元々コンクリート下地の上に防水層が施工されております。
以前、雨漏りが発生した際には既存の防水層の上から重ねて防水工事を行い、その後は問題なく雨漏りは止まっておりました。
今回の防水工事は、屋上に設置されていた物置が使用されていなかったことから、物置を撤去した状態で屋上をテラスとして活用したいというご要望に基づくものです。
以前の防水工事では物置手前まで防水が施工されていたため、撤去後には防水層に段差が生じ、その下部に水たまりが発生しておりました。
工事にあたっては、まず下地を調整し段差を解消した上で、ウレタン塗膜防水により仕上げを行いました。
これにより、雨漏りの発生を未然に防ぐとともに、安全に屋上をテラスとしてご利用いただける状態となっております。

ビフォーアフター

工事基本情報

施工内容	屋上防水
築年数	30年
施工期間	5日間
工事費用	詳しくはお問い合わせ下さい

屋上の防水工事

屋上の状態を確認

屋上の防水工事をする前に、現在使用されていない物置を撤去いたします。
物置は床・壁・屋根がパネル状で構成されているため、各部材を分解し、順次撤去作業を進めてまいります。

物置の前には雨水対策としてセメントが撒かれておりましたが、十分な効果は得られなかったようで、物置周囲には水たまりの跡が残っておりました。
なお、水たまりが発生しているものの、防水層自体は良好な状態を保っており、幸いにも雨漏り被害は発生しておりません。

セメントを撒いた周囲には雨水が溜まっておりました。
物置前の部分が高くなっていたことにより、周囲に水が集まりやすい状況となっておりました。
また、排水口周辺には泥が堆積しており、排水が十分に行われていない状況が確認されました。
そのため、防水工事の施工に併せて、排水管の清掃も実施する必要があります。

使用していない物置を撤去

防水工事に先立ち、現在使用していない物置を撤去いたします。
物置は床・壁・屋根の各パーツに分解可能な構造となっており、解体後は手作業により3階から順次搬出いたします。
また、物置内には古いタンス等も保管されていたため、これらも併せて解体・撤去を行います。

コンクリートブロックを撤去

物置の基礎として設置されていたコンクリートブロックも、併せて撤去いたします。
屋上の床面には過去に防水工事が施されており、以前雨漏りが発生した際には、既存の防水層の上から重ねて防水を施工していたとのことです。
しかし、重ねて施工された防水は物置の基礎部分までに留まっており、物置下には防水層が存在していない状態でした。
その結果、現在は物置下に雨水が溜まっている状況となっております。

上から重ねて施工された防水層は、物置下で途切れている状態でした。
通常であれば、この部分から雨水が浸入し、雨漏りが発生してもおかしくない状況でしたが、元々の防水層が十分に機能していたため、現時点では雨漏りは発生しておりません。
今回、新たに防水工事を実施する際には、当該部分の下地処理を行い、段差を解消する必要があります。

ウレタン塗膜防水で塗装作業

仕上げに使用する防水材は、ウレタン塗膜防水であり、AGCポリマー建材の「サラセーヌ」を採用いたします。
ウレタン防水は塗料タイプの防水材であり、複雑な形状の箇所にも施工しやすいことが特徴です。
既存のウレタン防水層の上から施工を行うため、まず密着性を高めるプライマーを塗布し、その後ウレタンを塗布して仕上げます。

洗浄および汚れの拭き取りを行った後、下地の調整を実施いたします。
段差が生じていた箇所や、こびり付いたセメント等を丁寧に除去し、平滑な状態に整えます。
その後、プライマーをムラなく塗布し、ウレタン防水が確実に密着するよう、屋上全体に施工して仕上げます。

ウレタン防水とトップコートで仕上げ作業

プライマーの乾燥後、ウレタン防水を塗布いたします。
ウレタン防水は2回塗布した後、仕上げとしてトップコートを塗布します。
ウレタン防水は紫外線により劣化する性質があるため、トップコートを塗布することで防水層を保護します。
施工後のメンテナンスにおいても、トップコートを重ね塗りすることで、防水層の劣化を遅らせることが可能です。

鉄骨製手すりの根元に水抜き穴作り

屋上には鉄骨製の手すりが設置されていますが、溶接部分やサビなどで劣化した箇所から雨水が侵入し、手すりの柱内に雨水が溜まる場合があります。
特に、柱が床面に固定されている場合には、柱内の雨水が防水層の下に入り込む可能性があるため、柱の根元に水抜き穴を設け、排水できるように対応いたします。

水抜き穴を設けた後、注入材を穴から充填し、柱内の底上げを行います。
これにより、雨水が外部へ排出される状態を確保いたします。
雨水が溜まったままでは鉄骨の錆が進行しやすくなるため、このような施工においては、水抜き穴を必ず設けることが重要です。

完工

鉄骨製の柱に対する水抜き施工および排水口周りの処理も完了しております。
元々、屋上では雨漏りは発生しておりませんでしたが、屋上全体をウレタン塗膜防水で仕上げたことにより、今後は雨漏りの心配もなく、安全にご使用いただける状態となっております。

段差があり水たまりが発生していた屋上も、今回の施工により平滑に整えられ、きれいに仕上がりました。
また、物置も撤去されたことで屋上のスペースが広がり、テラスとして快適にご利用いただける状態となっております。

こちらの記事を書いた施工店【アメピタ横浜支店】

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