調布市柴崎のお客様から、強い雨が降った際に、階下の和室で天井と壁の取り合い部分から水がにじむとのご相談をいただきました。
小雨では症状が現れにくく、原因が分からないまま不安な日々を過ごされていたそうです。
室内の雨染みだけでなく、屋根裏や下地の劣化も懸念されたため、弊社へ調査をご依頼いただきました。
散水試験で雨水の浸入口を特定し、傷みのある範囲に限定した屋根の部分葺き替え工事を行うことになりました。
| 施工内容 |
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| 築年数 |
築25年 |
| 施工期間 |
4日間(足場含む) |
| 工事費用 |
詳しくはお問い合わせください |
室内では、和室の天井と壁が交わる角に雨染みが生じ、壁面には下方向へ伸びる水垂れの跡も見られました。
このような症状は、上部から浸入した雨水が内装材の裏側を伝い、室内に現れているサインです。
特に、天井と壁の取り合い部分で雨漏りが発生している場合、屋根の谷部や板金の接合部などに不具合が生じていることも考えられます。
そのため、室内側の補修だけでなく、雨水の浸入経路を特定して対処することが重要です。
小雨では症状が現れにくく、強い雨の際に発生するという状況から、降雨量や風向きなどの条件によって雨水が浸入している可能性がありました。
小屋裏では断熱材の濡れと木部の劣化が進んでいました
天袋から小屋裏に入り内部を調査すると、断熱材や下地まわりに広範囲の雨染みが残っており、屋根裏にも雨水の浸入による影響が及んでいました。
屋根から浸入した雨水は、すぐに室内へ落ちるとは限りません。
小屋裏の木材や断熱材を伝って移動し、浸入口から離れた場所に染みが現れることもあります。
そのため、室内に雨染みができている位置と、実際に雨水が浸入している箇所が異なるケースもあります。
さらに、木材の一部には腐朽が見られ、雨水や湿気の影響によって劣化が進んでいました。
このような状態では、防水対策だけでなく、傷んだ下地や木部を補修し、屋根を支える部分の健全性を回復させることも重要です。
散水試験で谷部分から数秒で浸水することを突き止めました
雨水の浸入箇所を特定するため、屋根の疑わしい部分に順番に水をかけ、散水試験を実施します。
谷部に散水すると、ほどなくして小屋裏側への浸水が確認され、室内で発生していた雨漏りと同様の症状が再現されました。
この結果から、屋根の谷部周辺に雨水の浸入につながる不具合があると判断しました。
谷部は複数の屋根面から雨水が集まる場所です。
そのため、防水部分の劣化や隙間、下地の傷みなどがあると、雨漏りにつながるおそれがあります。
原因箇所を特定しないまま修理を進めるのではなく、散水試験の結果をもとに施工範囲を見極めることで、必要な部分に絞った葺き替え工事につなげました。
工事ではまず、棟板金や既存のスレート屋根材を取り外し、傷みが見られる範囲の屋根を開いて、内部の状態を詳しく調べます。
屋根材の下では野地板の劣化が進み、穴が開いている箇所も見つかりました。
このような下地の傷みは屋根の表面からは分かりにくく、放置すると雨漏りの再発だけでなく、屋根の強度低下につながるおそれがあります。
そこで、腐食した木部や劣化が進んだ部分を撤去し、再利用できる箇所と交換が必要な箇所を見極めながら、下地の補修に向けて作業を進めました。
垂木の交換と野地板補強で屋根を支える骨組みを立て直しました
下地を撤去すると、野地板だけでなく垂木にも腐食が及んでいたため、傷んだ部材を交換し、周囲の垂木にも補強を施しました。
屋根は表面の屋根材を新しくするだけでは、内部の骨組みが弱ったままになり、十分な耐久性を確保できません。
そこで、傷んだ木部の補修・補強を行ったうえで、新しい野地板を張り、屋根下地を整えました。
既存部分との高さに差が生じないよう納まりを調整し、必要な箇所には野地板の重ね張りも実施しています。
下地の施工が不十分だと、仕上げ材の浮きや割れ、雨仕舞いの不具合につながるおそれがあります。
そのため、完成後には見えなくなる下地部分も確実に施工することが重要です。
下地の補修を終えたあと、新しい野地板の上にルーフィング(防水紙)を敷設しました。
ルーフィングは屋根材の下に設ける防水層で、屋根材の隙間などから浸入した雨水が、建物内部へ入り込むのを防ぐ重要な役割を担っています。
特に谷部は雨水が集中するため、ルーフィングの重ね幅や周囲との取り合いに注意し、雨水が適切に排出されるよう施工することが大切です。
屋根材だけでは防ぎきれない雨水の浸入にも備えられるよう、防水上の弱点となりやすい部分を丁寧に仕上げました。
このように下地の補修と防水層の施工を適切に行うことで、屋根全体を葺き替えることなく、必要な範囲の防水性能を改善できます。
既存屋根に合わせてコロニアルクアッドを葺き戻しました
防水層の施工を終えたら、既存屋根の色合いになじむボルドーレッドのスレート屋根材を使用し、軒先から棟に向かって順序よく葺き替えました。
部分葺き替えでは、雨仕舞いの精度に加え、補修した箇所が周囲から浮いて見えないよう、外観の調和にも配慮することが大切です。
屋根材の重なり幅や固定位置が適切でないと、雨水の流れに影響するおそれがあります。
そのため、周囲の既存屋根材との取り合いを細かく調整しながら施工しました。
必要な範囲に限定した工事でも、周囲との調和と仕上がりの美しさに配慮し、屋根全体になじむように仕上げています。
樹脂製貫板とガルバリウム鋼板の棟板金を取り付けて完了です
最後に棟まわりを復旧し、新しい樹脂製の貫板を取り付け、その上からガルバリウム鋼板製の棟板金を設置しました。
木製の貫板は経年によって水分の影響を受け、腐食することがあります。
一方、樹脂製の貫板は腐食しにくく、棟板金を支える下地として耐久性が期待できます。
板金の固定方法や継ぎ目の納まりにも注意を払い、強風による浮きや固定部分の緩みが生じにくいよう施工しました。
谷部の補修から棟まわりの復旧まで、雨水の浸入を防ぐための処置を施し、雨漏りの原因に対応した屋根の部分葺き替え工事が完了しました。
強い雨のときだけ発生する雨漏りは、原因の特定が難しく、表面の補修だけでは解決しない場合があります。
今回の調布市柴崎のお住まいでは、散水試験で屋根の谷部からの浸水を特定し、濡れた断熱材や腐食した木部を補修するため、部分葺き替え工事を行いました。
アメピタでは、原因を特定したうえで、傷んだ下地の交換や防水紙の施工まで対応しています。
天井の雨染みや壁際のにじみなど、気になる症状がございましたら、無料調査をご利用ください。
こちらの記事を書いた施工店【アメピタ多摩川支店】
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