ビフォーアフター

工事基本情報

雨漏り調査の様子

　早速ご相談をくださいましたお客様の屋根を点検するために江戸川区宇喜田町にあるご自宅にお伺いいたします。また現在は新型コロナウィルスの対策としてマスクの着用とアルコール消毒を徹底を行いお客様のお住まいにお伺いしておりますのでご安心ください。
　まずは小屋裏から屋根の点検を行っていきます。野地板を確認すると既に雨染みがあり黒く変色しているようでした。この雨染みですが1箇所のみでなく複数で見られています。このように全体的な雨漏りがみられる場合は屋根の部分的な破損等により理由ではなく屋根材と防水紙の経年劣化の原因の可能性がとても高いです。

　防水紙は約15～20年程度が寿命とされており屋根材を止めている釘穴から徐々に雨水が染み込んでくることで雨漏りを引き起こす可能性が高くなります。点検していくと釘穴箇所から黒染みが残っているのが確認できます。屋根材に問題がなくとも下の防水紙が劣化してしまうと雨漏りを引き起こし野地板にまで及び腐食などを引き起こしてしまうのです。

　野地板の下に断熱材が敷かれているお住まいは多いかと思いますが野地板まで雨水が浸入すればもちろん断熱材も雨水によって腐食し始めてしまいます。そして次第に室内の天井や壁にまで雨染みが拡がり木部の腐食などを引き起こします。ですので雨漏りを発見した場合には早めに専門の業者に点検の依頼を行うことがお薦めです。

　つづいて屋根の点検を行っていきます。使用されている屋根材はスレート屋根です。全体的に苔や藻の発生、色褪せ等がみれます。また屋根の至る所でシーリングによる補修が行われているのが確認できますがこのようにシーリングで隙間をすべて塞ぐような補修方法はかえって雨漏りを引き起こす原因に繋がる可能性がありますので適切な補修を行うことが大切です。

　今回雨漏りの原因は屋根と防水紙の経年劣化によるものが大きな原因ですがシーリング補修によってさらに被害が加速した可能性もあります。ここまで雨漏りが進んでしまっていると屋根葺き替え工事または屋根カバー工法が必要となります。
　今回ご相談をくださいましたお客様と屋根のメンテナンスについて話し合った結果費用面も考え屋根カバー工法を行うこととなりました。

屋根カバー工法の様子

　早速屋根カバー工事を進めていきます。屋根カバー工法は屋根葺き替え工事とは異なり既存の屋根材を撤去することもないため廃材費も少なくまた工期を短縮して行うことが出来るというメリットがあります。
　まずは棟板金と貫板を撤去していきます。屋根カバー工法の場合はこの板金と貫板の部分しか廃材として出ませんので廃材費の節約になります。

　ちなみに屋根カバー工法の場合は野地板の張替交換はできません。そのため次回経年劣化によって雨漏りを引き起こした場合は既存の屋根材も含めて剥がす必要があります。
　板金等を撤去し既存の屋根材の上に新しく防水紙を設置していきます。防水紙は田島ルーフィングのタディスセルフです。施工中は貼り直し可能な防水紙で時間が経つにつれて屋根にしっかりと貼り付きます。軒から棟に向けて防水紙を設置していきます。

　防水紙の設置が完了すればケラバと軒先の唐草を取り付けていきます。全て同じ色で取り付けることでスレートのケラバと棟板金は鋼板というようなことは無くなり統一感のある綺麗な屋根に仕上げることが出来ます。

　続いて新規屋根材を屋根に被せていきます。使用する屋根材はアイジー工業のスーパーガルテクトです。遮熱性鋼板と断熱材を一体化させることで、屋根を葺くだけで充分な断熱性能が得られます。また改良を重ね、沿岸地域での保証も延長になり、海に近い住宅でも気軽に使用することが可能になりました。

　下屋も同様に屋根を葺いていき下屋と外壁の取り合いにには雨押え、水切り部を隙間のないように設置し雨漏りを事前にしっかりと防ぎます。
　最後に棟板金を設置し継ぎ目にはシーリングを充填ししっかりと雨水の浸入を防止します。以上で屋根カバー工法の完了です。

　屋根カバー工法を行うことで雨漏りの心配もなくなりました。また屋根カバー工法の場合には軽い金属屋根を使用することでお住まいの負担を減らし耐震性の心配も必要なくなります。
　アメピタでは雨漏りのご相談や点検、工事のお見積りまで無料で行っております。現在雨漏りでお困りの方やメンテナンスをお考えの方はぜひお気軽にご相談ください。