ビフォーアフター

工事基本情報

雨漏りが発生した瓦棒屋根

　現地調査の様子です。築50年になるお客様邸の屋根は心木なしの瓦棒です。屋根には錆びや塗膜の剥がれが目立ちました。15年以上前に屋根塗装をされたようですが、傷みが顕著に見られます。
　紫外線や雨、風の影響により塗膜が剥がれてしまうと、屋根の防水性が低下し錆びが発生しやすくなりますので注意しましょう。

　雨漏りが発生しているお部屋の真上にあたる部分には、コーキング材や防水テープで補修された跡がありました。シーリング材は劣化し、ひび割れています。この部分から漏水していると考えられます。これを機に、きちんと屋根のメンテナンスをしておきたいとの事で、屋根葺き替え工事を実施することになりました。

屋根葺き替え工事で雨漏りを改善していきます！

　瓦棒を解体します。解体すると、防水紙（ルーフィング材）などの下地材が見えてきました。屋根の下地材はお手入れ出来る機会が限られていますので、葺き替えやカバー工事を行う際には必ずお手入れしましょう。
　取り外した瓦棒は一箇所にまとめ、昇降機にのせて地上に降ろします。屋根材の解体、処分は葺き替え工事ならではの工程です。

　屋根の上を清掃し、野地板を敷設していきます。既存の野地板の上から重ねて張り、強度をあげました。屋根は若干重くなりますが、軽量な金属屋根材を使用しますので耐震面等の心配はありません。

　軒先に唐草を取り付け、防水紙（ルーフィング材）を敷設していきます。野地板や防水紙は、屋根材を葺いてしまうとお手入れすることが難しくなりますので、耐久性、機能性に優れたものを選びましょう。お客様は遅延粘着型のタディスセルフをお選びになりました。強固な粘着力と防水効果が期待できる改質アスファルトルーフィングです。耐用年数は20年ほどになります。

　新規屋根材のスタンビー455を取り付けていきます。スタンビー455は立平葺きの嵌合式屋根材です。屋根材の両端が凸と凹になっていますので、嵌め合わせるように設置していきます。固定する際にはビスを使用しました。素早く安全に施工できるので、短期間で施工したい方にはお薦めです。
　嵌合部は強風や豪雨などの雨仕舞に優れたハゼ構造となっています。デザインもシャープでシンプルです。

　仕上げに棟板金を取り付けます。棟板金は貫板（ぬきいた）と呼ばれる下地材にビスでしっかりと固定します。一般的には木材の貫板を使用しますが、腐食が心配な方には樹脂製タフモックがお薦めです。樹脂製タフモックは腐食に強く棟板金の釘浮きを予防します。タフモックを取り付けましたら棟板金を設置し、工事は完了となります。

　スタンビー455を使用した屋根葺き替え工事で、雨漏りと屋根の傷みを解消することが出来ました。とても爽やかで素敵な屋根に仕上がりました。屋根の印象が変わると、お住まいの雰囲気もガラリと変わります。屋根のリフォームを行う際には、素材はもちろん色を変えてみるのも楽しいと思います！
　現在、アメピタでは新型コロナウィルス対策を講じてお客様の元へお伺いしております。雨漏りにお悩みの方、お住まいのメンテナンスをお考えの方は安心してご相談ください。