ビフォーアフター

工事基本情報

現地調査

　お問合せを頂き現地調査にお伺いしました。雨漏りが発生しているのは2階の端のお部屋です。真上の屋根を確認しましたが、ズレや破損等の症状は見られませんでした。屋根材に問題が無く、雨漏りを引き起こしている場合には、下地が劣化している可能性があります。

　セメント瓦を取り外し、防水紙の状態を確認しました。案の定、防水紙は黒く変色し、劣化が進んでいます。防水紙は、屋根材の隙間から入り込んだ雨水が、内部に浸入しないように敷かれています。劣化や不具合が生じると、雨漏りを引き起こす原因になりますので、定期的にお手入れを行いましょう。
　防水紙の寿命は、最長で約20年が目安とされています。築15～20年に一度、屋根の点検を受けておくと安心です。

屋根葺き直し工事

　今回は、「できるだけ短期間で雨漏りを直してほしい」というご要望がありましたので、雨漏りが発生しているケラバ付近の屋根葺き直し工事を行います。屋根葺き直し工事では、既存の瓦を再利用する為、丁寧に取り外していきます。ここまで築年数が経過していると、セメント瓦の強度も落ちていますので、慎重に取り扱います。

　セメント瓦を撤去後、新しい防水紙を敷いていきます。防水紙には改質アスファルトルーフィングのカッパ23を使用しました。改質アスファルトルーフィングは、強風や温度変化に強く、優れた耐久性を発揮します。

　瓦を戻していきます。セメント瓦はビス止めをすることによって、強固に固定することができます。ビスを打ち付けて固定する為、防水紙に穴を開けることになります。しかし、改質アスファルトルーフィングは、釘穴やビス穴からの止水性に優れていますので、雨漏りを引き起こす心配はありません。
　平部の瓦を葺き直しましたら、棟瓦を取り付け、工事完了となります。棟瓦と鬼瓦の間にはシーリング材を充填し、雨水の浸入口を塞ぎました。

　屋根葺き直し工事によって、雨漏りを解消することができました！部分的な工事を行いましたので、作業は一日で終わりました。アパートなどの共同住宅では、ご入居者様の迷惑にならないよう、工期や作業時間に細心の注意を払います。工事前にはしっかりと打ち合わせを行いますのでご安心ください。