ビフォーアフター

工事基本情報

点検の様子

　調査にお伺いしたのは木造2階建てで瓦屋根のお住まいです。台風によって大屋根のケラバが落下したほか、下屋の瓦も捲れてしまい瓦が飛散した衝撃で下地まで穴が開いてしまったようです。瓦は施工時期によりますが、ただ屋根に乗せているだけ、ただ桟木に引っ掛けているだけといった屋根も少なくないのが現状です。2019年の令和元年房総半島台風の被害から瓦屋根の全数釘止めという施工が推奨されていますが、既に建てられているお住まいですと次回のメンテナンスでしか補強できません。

　瓦は1枚が非常に多いため、捲れて落下するだけですさまじい被害を出してしまいます。軒下から屋根を見てみると瓦がなくなったことで下地も露出し、細い光が差し込んでいることが分かります。また落下してしまった大屋根のケラバ瓦は数枚まとまって落下していたようで、下地木材が出てしまっている状態でした。

　今回原因は台風ですので、火災保険を申請し復旧にかかる費用を申請したうえで復旧工事に臨みました。

屋根葺き直し工事の様子

　通常屋根材は軒先から棟に向かって被せて施工していきますが、今回瓦が全数釘止め出なかったため、軒先部分の瓦だけを外すことが出来ました。野地板にも穴が開いてしまっていたためすべて撤去し、小屋裏の状態も確認しておきます。
　このままでは瓦が施工できないため、破損部分にあわせ加工した構造用合板で野地板を設置しました。

　野地板だけでは雨漏りを起こしてしまう為、防水紙(ルーフィング)を設置し雨漏りを防ぎます。全面施工する場合は軒先から棟にかけて施工していくのですが、今回は部分補修という事で既存防水紙の下に差し込むように新規防水紙を施工いたしました。そこに瓦のサイズにあわせて等間隔に桟木を取り付けていきます。
　割れてしまった瓦は同サイズの瓦で補充し、元通りに葺き直していきます。

工事を終えて

　大屋根のケラバ瓦は固定されている為、一度棟の一部を取り壊しケラバを取り直して設置し直す補修工事を行いました。通常瓦は釘止めされていますが、補修にはビスを使用することでより抜けにくく頑丈な瓦屋根に仕上げることが出来ました。

　また火災保険を利用したことで自己負担を掛けずに補修することが出来ました。アメピタではお客様の負担を最小限に補修することに努めております。点検・お見積りは無料ですので、お気軽にご相談ください。