ビフォーアフター

工事基本情報

点検の様子

　調査にお伺いしたのは勝浦市にある沿岸地域に近い2階建てのお住まいです。強風で瓦が相当数剥がれてしまったことで雨漏りが発生してしまい、シートで養生をされている状態でした。しかし海風も強い立地ですので、時間が経過するほどに被害が拡大してしまうのは明らかです。

　瓦を確認すると風で落下した瓦が下屋を破損させ、雨漏りを起こしているといった１次被害、２次被害を引き起こしてしまっている状態でした。部分的であれば葺き直し工事等で改善させることもできたのですが、今回は屋根全面に被害を出してしまっており、スポット的に補修を行うには費用が余計に掛かってしまうため、今回は屋根葺き替え工事にて対応するしか選択肢がない状態でした。

工事の様子

　お住まいから海が見渡せる綺麗な現場で屋根葺き替え工事開始です。
　まずは瓦屋根をすべて撤去し下ろしていきます。棟部分は銅線等で固定されている為丁寧に取り外し、順序良く作業を進めていきます。葺き直し工事の場合既存瓦を再利用する為、費用を抑えられるかと思いきや撤去時に瓦を破損させないように気を使わなければならないため、意外と葺き替え工事と費用が変わらないというケースもあります。
　葺き替えと葺き直し、どちらの方が良いのかに関しては費用や状態を比較し決めていきましょう。

　瓦は桟木に対して引っ掛けられているか釘止めされていますので、１枚ずつ棟から軒にかけて丁寧に取り外していきます。瓦を下ろすと横桟と防水紙が見られる状態ですが、防水紙が傷んでしまった部分は野地板も露出してしまっていますので、雨漏りを起こさないように早急な対応が求められます。

　築年数が２０年以上経過している場合は、野地板も劣化している可能性が高くなります。屋根葺き替え工事のタイミングでしか屋根下地の補修を行うことは出来ませんので、この機会に野地板を新規で増し張りしていきます。その後防水紙を軒から棟にかけて施工していきます。防水紙は雨漏りを防ぐ最大の要となり、屋根材はあくまで１次防水と美観性の役割に過ぎません。しかし保護の役割を果たす屋根材には耐久性・メンテナンス性が求められますので、近年では高耐久で軽量な金属屋根材が注目されています。

　今回使用したのは従来の金属屋根材よりも錆びにくいガルバリウム鋼板のスーパーガルテクトで葺き替え工事を実施しました。ガルテクトは屋根材の裏側に断熱材があることで金属屋根材で心配な
・雨音が気になる
・夏は暑く冬は寒い
といった不安要素が解消されます。谷板金や棟板金も同質素材での施工ですので、統一感があり非常に上品な仕上がりになります。

工事を終えて

　台風で被害を受けてしまった瓦屋根を金属屋根材スーパーガルテクトでの葺き替え工事が終了いたしました。金属屋根材というと特に塩害による錆が心配ですが、ガルテクトは沿岸部での保証範囲が広く、屋根材に対する自信が高いことが分かります。

　金属屋根材はすべての屋根材をビス止めしている為強風等で煽られる心配もなく、今後は棟板金の固定が十分であるか塗膜劣化による錆が発生していないかなどの確認と、その状況に応じたメンテナンスを心がけていきましょう。

　お客様も雨漏りも改善し瓦が飛散する心配もなくなり安心したと仰っていました。アメピタでは点検・お見積りを無料にて承っております。台風被害や経年劣化によるメンテナンスをご検討中の方はお気軽にご相談ください。