ビフォーアフター

工事基本情報

点検の様子

　調査にお伺いしたのは別荘としてお客様が所有されている木造2階建てのお住まいです。遠目で見ると屋根材が剥がれてしまっていることが確認できましたので、早速屋根の状態を調査いたしました。
使用されているのはアメリカでは主流のアスファルトシングル材です。防水シートにアスファルトを浸透させたような屋根材で、他の屋根材とは違い曲げることもカッターで切ることもできる便利な屋根材です。釘と接着材を使用して葺いていく為、接着剤の効果が弱まると屋根材が浮き始めてしまい、今回のように屋根材が剥がれてしまうことがあります。

　内側に見える緑色のシートは防水紙で破れこそ見られませんでしたが、防水紙が露出している状態が続けば雨漏りを引き起こしてしまいますので早急な対応が欠かせません。

　棟も屋根材で施工できることが出来る唯一のアスファルトシングル材ですが、強風で捲れやすい観点から日本での採用率は低いのが現状です。そのため施工できる業者が少なく、施工経験が少ない業者に任せると中途半端な施工になりかねないという結果になります。年々普及率は増加していますが、業者の施工経験があるのかどうかはチェックしておくべきです。

工事の様子

　今回飛散してしまったのは棟付近でしたので、棟から破損箇所部分まですべてシングル材を剥がしていきます。既存防水紙にはすでに釘穴もありますので新規防水紙を被せるように敷設していきます。防水紙は屋根での雨漏り防止対策としては非常に重要です。ただ敷くだけでは防水紙内部に雨水が入り込んでしまう為、しっかり重なりの順序を考えて施工していく必要があります。

　新規アスファルトシングル材を施工していきます。釘穴部分と接着部分には隙間ができないようにシーリング材を打設し重ねて葺いていきます。棟は補修前と同様シングル材で施工しましたが、強風の影響を受けやすい棟部分は特に浮きが生じないよう丁寧に施工していきます。

工事を終えて

　今回は飛散箇所部分のみの屋根葺き直し工事を実施し、雨漏りを起こしてしまう前の復旧が出来ました。アスファルトシングル材自体の耐用年数は20～30年程度ですが、強風の影響を受けやすくそれよりも補修時期が迫ってくる可能性が多いです。日ごろから屋根の状態を確認し、剥がれや浮きが見られるようであれば早めに補修していきましょう。

　アメピタでは点検・お見積り無料、アスファルトシングル屋根材の施工実績も多いため状態が気になる、風で剥がれてしまったという方はお早めにご相談ください。