ビフォーアフター

工事基本情報

点検の様子

　畜舎の3割ほどを施工している折板屋根の状態点検です。長く使用されていることもあり塗膜の劣化や傷が出来た部分から錆が発生し、軒先の方は腐食が進行していました。このまま放置していると錆は進行を進め、いずれは屋内へ落下しかねないため、今回は思い切って張替えをしていく必要があります。

　ちなみに折板屋根は薄い鋼板ではありますが、大きな凹凸が出来るように折り曲げることでフラットな鋼板よりも強度が向上します。排水性にも優れていますがその分凹部に埃やゴミが溜まりやすく、劣化しやすい傾向があります。また強風の勢いもあってか軒先を中心に破損してしまっていました。幸いにも雨漏りを起こしているのは切妻屋根の1面だけですので、今回は1面の葺き替え工事で雨漏りを防いでいきます。

工事の様子

　まずは棟板金を撤去します。すると雨水が入り込んでいたのか棟の内部である折板屋根の端部が錆びて腐食してしまっていました。錆びにくく強度に優れた鋼板であっても、長く使い続ければ劣化しいずれは錆び・腐食・穴あきを起こしてしまいます。今回補修する際には棟の面戸を取り付け、雨水の浸入を防いでいきます。

　続いて補修する折板屋根を撤去していきます。折板屋根は野地板や防水紙といった一般住宅に必要な屋根の下地が必要ないため、屋根材を撤去すると内部まで丸見えの状態になります。その分補修時も下地の組み直し等が必要ないため、施工性・コストパフォーマンスにも優れており、工場や倉庫でも採用されることが多いです。

　折板屋根の取り付けにはタイトフレームと呼ばれる下地を取り付けることで、準備が完了します。タイトフレームの凹凸に折板屋根の凹凸を合わせ取り付け固定することで、下地はなくとも頑丈な金属屋根材へと仕上げることができます。

　片面を新規折板屋根で葺き替え終わったら、既存折板屋根との継ぎ目である棟板金設置工事です。棟内部には雨水が吹き込まないよう面戸を取り付け、大きな棟板金を設置していきます。使用している鋼板は錆びにくいガルバリウム鋼板ですので、トタンやブリキといった金属屋根材よりははるかに長く使用することができますが、やはり塗膜の劣化によって錆が発生してしまいますので今後は定期的な塗装メンテナンスを心がけましょう。

工事を終えて

　折板屋根の葺き替え工事が終了しました。雨漏りや腐食等も一気に改善し綺麗な屋根に仕上がりました。大きな建物になると費用も莫大にかかりますので、なかなか補修に踏み切れないという事も多いかと思います。しかし放置していると被害はただ拡大してしまうだけですので、今回のように致命的な被害が生じる前に補修を行うようにしましょう。

　私たちアメピタでは戸建て住宅はもちろん、マンションやアパート、倉庫や工場の補修も承っておりますので、費用がどの程度になるのか、雨漏り補修を検討中という方はお気軽にご相談ください。