ビフォーアフター

工事基本情報

点検の様子

　まずは現地調査に伺いました。私たちアメピタでは、新型コロナウィルス対策としてマスクの着用や手先のアルコール消毒を徹底し、お客様邸にお伺いしていますのでご安心ください。

　お問合せのきっかけは鼻隠しの破損ですが、築40年になる為、屋根の状況も確認したいとの事でした。屋根はドローンを使って調査していきます。お客様邸は招き屋根と呼ばれる形状をしていました。一見、切妻屋根と似ていますが、棟部が左右どちらかに偏っているのが特徴です。傾斜がきつい面の調査は、いつも以上に気を付けて行います。

　屋根の調査では、棟板金に気になる点が見られました。棟板金を固定している釘が抜けてしまったことで、屋根材との間に隙間ができています。また、釘の近くには打ち直した跡（穴）があるにも関わらず、何も処理をされていないままになっていました。

　経年劣化や施工不良によってできた隙間から雨水が浸入すると、屋根の下地を傷めてしまいます。最悪の場合、雨漏りを起こしたり棟板金が飛散する恐れもありますので注意しましょう。

　お客様が気にされていた鼻隠しです。雨樋の吊金具が設置されている部分に穴が開いてしまっていますので、強風が吹いたら雨樋が破損してしまう恐れがあります。雨樋への被害が出る前に補修しましょう。調査の結果、今回は棟板金交換工事と鼻隠しの部分補修をご提案させて頂きました。

棟板金交換工事

　棟板金を剥がすと、下地貫板の状態が確認できました。お客様邸の貫板は木材製です。雨水を吸い込んだことで黒く変色していました。貫板が腐食すると、棟板金を固定している釘やビスも抜けやすくなりますので、定期的に交換する事が大切です。

　腐食した貫板も一緒に撤去していきます。棟板金の解体後、棟部を覗いてみると、ルーフィング（防水紙）が敷かれていない部分がありました。このまま施工すると、後々雨漏りを起こす心配がありますので、雨漏り対策を行いましょう。

　ルーフィングが敷かれていない部分には、ルーフィングを設置し、雨水の浸入を防ぎます。棟の隙間処理が終わりましたので、貫板を取り付けていきます。貫板には樹脂製のタフモックを使用しました。雨水によって腐食を起こす心配はありません。

　貫板を覆ように棟板金を設置し、側面からビスで固定します。ねじ込み式のビスを使用していますので、釘よりも抜けにくくしっかりと固定することができます。大屋根の棟板金交換工事が終わりましたので、同様に下屋根の棟板金を交換していきます。

下屋根

　既存の棟板金を解体し、貫板、棟板金の順に取り付けます。屋根の形状に合わせてカットし折り曲げ、設置していきます。

　下屋根の棟板金交換工事も完了しました。壁際と接している箇所はシーリングで処理しましたので、雨水が浸入する心配はありません。台風シーズン前に屋根の不具合を解消することができ、お客様も安心されていました。

鼻隠し補修

　鼻隠しの補修を行っていきます。穴が開いてしまった部分を撤去し、合板で補修します。切り口が曲がってしまうと補修箇所との繋ぎ目に隙間ができてしまいますので、丁寧にカットしていきます。下地にビスを打つ所がありませんでしたので、桟木で下地をつくりビス止めしました。

　補修箇所が目立たないように塗装します。合板は木製なので塗装することによって表面に塗膜をつくり、木材の腐食や劣化を防ぐことができます。塗り残しのないように丁寧に塗装し雨樋を復旧すれば、工事は完了となります。

　屋根や外壁に比べて鼻隠しは軽視されがちですが、破損してしまった場合には、早めに補修することが大切です。お住まいの破損や不具合は、雨漏りを起こす原因にもなります。

　私たちアメピタでは、お住まいの調査～工事のお見積り、ご提案まで無料で承っております。些細な不安やお悩みがありましたらお気軽にご相談ください。