ビフォーアフター

工事基本情報

点検の様子

　雨漏りを起こしたコロニアル屋根です。塗膜が劣化したことで表面はザラつき、汚れや染みが目立ちます。雨樋が取り付けられている軒先付近を見ると、部分的に無くなってしまっている様子も確認できました。

　屋根材が破損すると雨漏りを起こすイメージがあると思います。しかし、屋根材の下には防水紙が敷かれていますので、すぐに雨漏りを起こすわけではありません。

　調査を続けると、屋根の縁切りが十分にされていなかったことが判明しました。スレートやコロニアルの屋根では、屋根材の重なり部分に隙間を設ける必要があります。この隙間が塞がってしまうと、雨水が停滞し、雨漏りを起こしやすくなってしまいます。以前、塗装メンテナンスをされた際に、しっかりと縁切りされていなかった為、雨漏りを起こしてしまったようです。

　天井や内壁に染みが出来るほど、雨漏りは進行していました。雨漏りと破損した箇所を直さなければなりませんので、今回は屋根カバー工事をご提案させて頂きました。

屋根カバー工事

　まずは、頂上に取り付けられた棟板金を解体していきます。棟板金を外すと、下地である貫板の状態が確認できました。雨水を吸収したことで腐食が進んでしまっています。

　屋根カバー工事では、出来るだけ施工面を平らにする必要がありますので、貫板も一緒に取り外していきます。

　屋根の上を転がすようにして、防水紙を敷設します。屋根の形状に合わせてカットしながら貼りました。使用したタディスセルフは、遅延粘着式ですので、貼った直後の貼り直しが効きます。そして、2～3時間が経過する頃には強固な粘着性を発揮します。粘着タイプの防水紙は釘を使用しませんので、釘穴から雨水が浸入する心配もありません。

　防水紙の上から、新規屋根材を葺いていきます。屋根材には、アイジー工業のスーパーガルテクトを使用しました。スーパーガルテクトは屋根材と断熱材を一体化した軽量な金属屋根材で、遮熱性・断熱性に優れています。高耐久で軽いことから、“自然災害に強い屋根”と言われています。

　防水紙と同じように、軒先から頂上に向かって取り付けていきます。軒先から2、3段目には雪止めを設置しました。

　頂上には、棟板金を取り付けます。既存の貫板は木材でしたが、今回使用したのはプラスチック樹脂製のタフモックです。雨水で腐食する心配はありません。

　貫板を設置後、棟板金で覆い、ビスで固定します。棟の接合部や板金同士の継ぎ目にはコーキング材を打ち、雨水が入り込む隙間を無くしました。

　スーパーガルテクトを使用した屋根カバー工事が竣工しました。こちらの上品で素敵な色はSシェイドブラウンになります。雨漏りや屋根の破損、色褪せ、汚れが改善され、光沢のある美しい屋根に生まれ変わりました。

　雨漏りを長引かせると、室内や建物の構造に悪影響を及ぼします。そうなる前に雨漏りの原因をしっかりと突き止め、適切な補修工事を行いましょう。私たちアメピタでは、建物の調査や工事のお見積り・ご提案、ご相談を無料で承っております。お気軽にお問合せください。