ビフォーアフター

工事基本情報

現地調査

　アパートやマンション、戸建てでもよく目にするバルコニーやベランダは、洗濯物を干したり、植物を育てたりと様々な活用方法があります。

　雨漏りを起こしていたバルコニーには、数々の植物が置いてありました。植物を育てる場合、プランターを置きっぱなしにしがちですが、シーズンオフになったら必ずプランターを移動し、床面の点検をしましょう。定期的に点検することで、トラブルを防ぐことができます。バルコニーには、日差し除けのタープもありました。夏場に役立ちそうです。

　プランターを移動し、バルコニーの調査をしていきます。床面と立ち上がり部分に、雨染みができていました。現段階ではそれほど深刻化はしていませんが、改善する必要があります。

　また、排水口周辺にも傷みが見られました。ベランダで植物を育てると、排水口に水が流れる機会が増える為、どうしても傷みが早くなってしまいます。

ウレタン防水（通気緩衝工法）

　バルコニーからの雨漏りはウレタン防水工事の通気緩衝工法で改善していきます。施工するにあたり、まずは床面を綺麗にする必要があります。土埃を清掃し、薬品を使って下地を調整します。

　雨漏りの原因になりかねない立ち上がり部分の境目には、シーリング材を打ち、平らに均しました。これで境目からの雨漏りの心配が無くなりました。

　傷んだ排水口は、改修ドレンで改善します。改修ドレンは鉛でできており、非常に柔らかい為、ハンマーで叩きながら床や立ち上がり部分にフィットさせていきます。雨水が入り込まないよう隙間なく施工します。

　続いて、通気緩衝シートを敷設するのですが、シートが密着するようプライマー（下塗り）を塗布していきます。

　床面に合わせて通気緩衝シートをカットし、敷設しました。ここまでの作業が終わり、ようやくウレタン防水塗料を塗ることができます。

　まずは1層目を流し、ムラにならないように塗っていきます。立ち上がり部分を塗装してから、床面を行います。

　ウレタン防水2層目を塗装していきます。1回目同様、立ち上がりを塗ってから床面を施工します。上から重ねて塗ることで、防水層に規定の厚みを持たせることができます。しかし、重ねすぎると部分的に乾燥しませんので、注意しながら行います。

　紫外線や雨水から防水層を守るため、トップコートを塗布します。これでウレタン防水（通気緩衝工法）工事は竣工となります。トップコートは経年とともに劣化しますので、5年に1を目安に塗り替えていきましょう。

　私たちアメピタでは、バルコニーやベランダ、陸屋根（屋上）の防水工事も数多く行っています。建物の状態とお客様のご要望に沿った工事をご提案していますので、お気軽にご相談ください。