ビフォーアフター

工事基本情報

雨漏りの原因を調査

　川崎市中原区小杉陣屋町で築23年になるお客様邸は、密集地にある3階建てのお住いです。天窓周辺から雨漏りを起こしているとの事で、屋根の調査を行っていきます。

　お客様邸は、上品なグレーのスレート屋根です。数年前に屋根塗装をされたようで、とても綺麗な状態でした。しかし、屋根には様々な問題がありました。

　雨漏りを起こしている天窓です。開閉式ではなく、日光を取り入れる為に取り付けられた固定式の天窓でした。天窓自体に問題はなく、周りに打たれたシーリング材が傷んでおり、そこから雨水が入り込んでいるようです。一度、天窓を取り外し、下地を補修してから設置し直せば雨漏りは改善されるでしょう。

　雨漏りを起こしている原因は、スレート屋根にもありました。棟板金の部分を見ると、両脇に金属製の屋根材が取り付けられており、棟を覆う造りになっています。強風の影響を受け、浮いてしまっていました。

　しかし、それよりも問題なのは、屋根全体に塗料が厚く塗られ、縁切りがされていないという事です。縁切りは、スレートが重なる部分に雨水や湿気を逃がす隙間を設ける作業をいいます。縁切りがされていないと、スレートの下に入り込んだ雨水が外へ流れずに、雨漏りを起こしてしまいます。

　今回は、天窓のシーリング材が劣化したのと、縁切り不足によって雨漏りを起こしていましたので、天窓補修と屋根カバー工事で雨漏りを解消致します。

天窓補修と屋根カバー工事

　屋根カバー工事は、元々の屋根に新しい屋根を被せる工法です。スレートを撤去する必要はありませんが、屋根の上の突起物は予め撤去しておきます。

　頂上に設置された棟板金とその下地の貫板、雪止め金具が取り付けられている場合には、それも外します。天窓周りからの雨漏りを改善する為、天窓も一時的に撤去します。

　天窓を外すと、内部の状況が確認できます。以前から雨漏りを起こしていたことで、窓枠が傷んでいました。これも雨漏りの原因になっている為、新しいものに交換します。窓枠を交換し、周辺の防水処理をやり直します。これで天窓から雨漏りすることは無くなりました。

　スレートの上から防水紙（ルーフィング材）を敷設していきます。室内に雨水が入り込むのを防いでいるのは、この防水紙のおかげです。これから取り付ける屋根材と防水紙の2つで雨水の浸入を防ぎます。屋根の側面（ケラバ）と雨樋が設置された軒先に水切り板金を取り付けます。

　軒先からスーパーガルテクトを葺いていきます。軽量で高耐久な金属屋根材といえばガルバリウム鋼板が主流ですが、スーパーガルテクトはその次世代型のSGLを採用しています。通常のガルバリウム鋼板の3倍ほどの耐久性があり、メーカー保証も充実しているので安心です。頂上まで葺きましたら、反対側も同じように作業をしていきます。

　屋根の頂上（棟）には棟板金を設置します。木材貫板を取り付け、ガルバリウム鋼板の棟板金で覆い、ビスで固定します。板金同士の継ぎ目は隙間ができやすいので、シーリング材を打ちました。

　天窓も設置し直しましたので、雨漏りをしっかりと止めることができました！

　天窓とスレートからの雨漏りが改善され、お客様も安心しているようでした。スレート屋根は定期的に塗装メンテナンスを行う必要がありますが、正しい施工がされていなければ、今回のように雨漏りを起こす原因になります。

　お住いのリフォーム工事は、信頼のできる業者に依頼しましょう。私たちアメピタでは、雨漏り補修工事はもちろん、お住いの様々なリフォーム工事を承っております。点検・お見積りは無料ですので、お気軽にご相談ください。