川崎市高津区末長の工場にて、屋根からの
雨漏りを解消して欲しいとご依頼を賜りました。工場の屋根はポリカーボネイト製の波板で葺かれています。雨漏りが集中しているのは、エアコンの室外機が置かれている付近でした。エアコン室外機はC型チャンネルに荷重がかかるようにアングルを使って置かれていましたが、経年劣化によって耐衝撃性に優れたポリカーボネートも耐えきれなかったことが考えられました。
工場内に明るさが欲しかっというのがポリカーボネイトを採用した理由でした。そこで、屋根の中心部はポリカーボネイト製波板を使用し、その他両サイドの部分はガルバリウム鋼板製波板を使っての葺き替え工事をご提案させて頂きました。それなら明るさも丈夫さも確保できそうだという事でご納得いただき、契約を賜りました。
施工内容 |
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築年数 |
20年 |
施工期間 |
実工事1日間(仮設から解体まで1週間) |
工事費用 |
詳しくはお問合せ下さい。 |
工場の屋根の雨漏りということでお話を伺うと、主に屋根の上に置いてあるエアコンの室外機周辺から雨漏りをしているそうです。
コーキングで仮補修を行っているようですが実際は止まっていないそうです。雨漏りをする部分の下には工場で使用する機械がある為、お困りの様子でした。
屋根の様子を見ていきます。屋根はポリカーボネイト製の波板で葺かれていました。ヨシズが敷かれているのは夏場の日差し除けの為だそうです。この屋根は10年ほど前に葺き替えを行っているそうです。
工場を冷やすためのエアコンの室外機の為、かなりの重量がありそうです。アングルをかませて屋根下地の軽量鉄骨に荷重がかかるようにはしてありますが、ポリカーボネイトの波板は厚さが0.7mmです。最初のうちはポリカーボネイトの特徴である丈夫さもあったとは思いますが経年劣化で耐久性が落ちるのはある程度仕方ありません。
ご要望を伺うと、全面がポリカ屋根材でなくとも良いとの事でした。そこでご提案させていただいたのは、屋根の中心付近はポリカの波板にすることで採光を得ることが出来、その他部分はガルバリウム鋼板製の波板を使用することで堅牢性を保つ事が出来るプランです。明るさが無くなってしまうのは困るという事で、今回のご提案を了承していただき、ご契約を賜りました。
足場で建物を囲ませていただき、工事を行っていきます。波板の長さが約4mの長尺である事、水上側が雨押え板金が絡むこと、エアコンの室外機のつり上げが必要なことなどから足場を掛けさせていただきました。ユニック車を使用して工事の間はエアコン室外機は吊り上げたままの状態にしておきます。
ポリカ波板と下地のC型チャンネルは鉄製のフックボルトで固定されています。ポリカ波板を外すにはこのフックボルトを外していきます。外してみて分かったのですが、フックボルトの刺さっていた部分が非常に脆く、場所によっては裂けてしまっている箇所もありました。職人とも色々と原因を考えていた所、お客様から「工場はかなりの熱気が発生する」との情報を頂きました。ポリカは高温にも低温にも強い素材ですが、厳しい環境では耐久性はかなり下がるという事がわかります。
全てのポリカ波板を撤去して、新しいガルバ波板を仮設置して行きます。建物の奥側である水上側を合わせてきっちり収まるかどうかの確認も兼ねています。ズレたまま固定してしまうと貼り終わりの方でうまく収まらなくなってしまう事があります。屋根材の長さがあるので少しのズレも終点では大きなズレに繋がります。
波板の壁際の部分は工具を使用して立ち上げておきます。縦葺きの屋根材の場合はこのような処置を施し雨水の浸入を防ぎます。雨押え板金は既存の物を使用していきます。ガルバ波板をこの板金の下に差し込んでいきます。
屋根全体の仮置きを行い、ポリカ波板を建物の中心に配置できるように波板の重ねを調整したりと細かい作業を終えた後は屋根材をC型チャンネルに固定していきます。C型チャンネルの位置が分かるようにチョークラインで墨だしを行っていきます。壁際の雨押え板金の下側には波板の、波にかたどられた面戸を差し込み雨水の吹き込みを防ぎます。
新しい波板を固定するのは、波板ビスを使用します。波板の山の部分に合う傘が付いたビスです。パッキンが付いているのでビスが差し込まれた穴から浸水することはありません。今までのフックボルトのサビが多かった事もあり、今回使用するビスはすべてステンレス製ビスを使用して工事を行いました。
軒先側は非常に細かく波板ビスを打ち込んでいます。これは屋根が
風で影響を受ける場所はだいたい軒先からだからです。
工事が終わった後、お客様にも屋根上って頂きました。今までとは違い非常に丈夫になったと喜んで頂く事が出来ました。最初は3枚のポリカ屋根では明るさが心配と思われていたそうですが、実際は明るさも十分で満足して頂けました。明り取りのポリカ部分はまた10年くらいで交換しなければいけなくなるかもしれませんが、ガルバ波板部分は長期間交換する必要はありません。エアコンが壊れてしまって室外機交換の必要が出た時も安全に作業が出来ます。
私達アメピタでは、お住まいだけでなく、今回の様な工場の雨漏り施工経験も多くあります。現在ご使用の工場や倉庫で雨漏りが発生しておりましたら、是非アメピタの
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こちらの記事を書いた施工店【アメピタ横浜支店】
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