練馬区石神井町にて
屋根カバー工法を行った金属屋根から雨漏りがしているので点検をして欲しいとのご依頼を賜りました。以前に雨漏りが発生した際、屋根カバー工法を行ったとの事です。2階の天井部分に雨染みがあるのは確認していたそうですが、徐々に拡がってきたとのお話でした。雨が強く降っている日でも雨漏りをしない日もあれば、弱い雨の日に雨漏りをする日もあり、発生は不規則の様です。
雨漏りの発生原因を調査するために小屋裏を見てみると、雨染み躯体の梁や垂木に雨染みができていました。屋根の形状は寄棟で、雨染みは隅棟付近にできていましたので、梯子を使い屋根に上がると隅棟の棟板金が捲れているのを発見しました。また、隅棟と屋根材の接地する部分にはコーキング材で埋められていました。
棟板金と屋根材が接地する部分は排水の為の隙間が設けられているのですが、隙間を
コーキング材で埋められてしまった事により雨水の逃げ道が無くなり建物内部へと浸入した考えられます。屋根の勾配も緩く現在の屋根材が横葺きである事も雨水が流れず屋根内部で滞留してしまう原因の一つです。
今後も長く住む前提で、雨漏りの不安から解放されたいとのご要望でしたので、現在の金属屋根を撤去し、新しい屋根材には勾配が緩くても雨水が屋根内部や建物内部へ浸入しにくい縦葺きのかんごう式の屋根材で
屋根葺き替え工事をご提案し、ご依頼をいただきました。
施工内容 |
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築年数 |
28年 |
施工期間 |
5日間 |
工事費用 |
詳しくはお問合せ下さい。 |
まずは雨漏りの点検の様子です。お問い合わせのきっかけである雨染みがあるお部屋にご案内していただき、天井、小屋裏を点検すると野地板や垂木に雨染みを発見しました。雨水が浸入している経路は屋根の隅棟周辺だという事が確認できましたので梯子を使い屋根に上がります。
次に屋根の点検の様子です。小屋裏の雨染みが出来ていた部分は隅棟周辺にですので、隅棟の棟板金を点検すると棟板金が浮いているところを発見いたしました。また、本来排水の為の隙間が設けられている屋根材と棟板金の接地している部分がコーキング材で埋められています。棟板金は屋根の山状になっている部分に設置されております。屋根材同士が合わさる屋根の山なりの部分は屋根材だけでは雨水の浸入を防ぐ事ができません。その為板金で覆い被せる事で雨水の浸入を防いでいます。棟板金と屋根材の接地する部分は雨水の排水の為の雨水が棟板金内部に浸入しても排水されるよう隙間が設けられているのですが、隙間をコーキング材で埋めてしまうと雨水の逃げ道が無くなり建物内部へと浸入してしまうのです。
棟板金が浮きができると屋根材との間に隙間が空き、雨水が吹き込みやすくなってしまいます。通常ですと棟板金の隙間から雨水が吹き込んでも隙間があるので排水できるのですが、棟板金と屋根材の接合部分にはコーキング処理が施してあるので雨水の逃げ道が無いので排水不良を起こした事が雨漏りの原因です。排水不良を起こすと建物内部へと雨水が浸入し、梁等の躯体を伝い天井や壁を傷めてしまいます。
雨水の逃げ道が無くなると、水が
防水紙の上に滞留して傷めてしまい穴開きや捲れ等のダメージが生じます。結果、雨水が浸入してしまうのです。
棟板金がこの様に捲れているのを放置しているといずれ雨漏りを引き起こしてしまいます。
点検が完了し、工事に移ります。屋根葺き替え工事は現在の屋根材を撤去して新しい屋根材を葺いていきます。そのため、まずは現在の棟板金を解体します。棟板金を剥がすと、下地の貫板が出てきます。下地の貫板も新しく交換しますので、貫板は棟板金と同じく撤去します。
現在の屋根材の撤去が完了したら、屋根の上を綺麗に清掃してから軒先に専用の部材を設置します。その後、新しい防水紙を敷設していきます。
現在の屋根はカバー工法で施工してありましたので、粘着式の防水紙を敷設していきます。既存の屋根に粘着式のものを貼り付ける事で、既存の屋根と一体にできます。使用する防水紙は田島ルーフィングの遅延粘着型下葺材のタディスセルフを使用します。貼り付け数時間で強固な粘着力を発揮し、優れた防水効果を発揮します。主に建物の改修に用いられる防水紙です。敷設する際には必ず軒先から上部へと重ねて貼り付けていきます。下から上に重ねて貼り付ける事で上部から流れてくる雨水の浸入を防ぐことが出来ます。
新し屋根材には稲垣商事のスタンビー455を使用します。こちらのお住まいは屋根の形状が緩勾配で、元々の屋根材は横葺きでしたが、スタンビー455は縦葺きです。緩勾配の屋根に多用されており、雨水が滞留しにくい屋根材です。かんごう式のスタンビー455は山状の部分同士を嵌め込んで設置するのでかんごう部は毛細管現象を防ぐ雨仕舞に優れた構造であり、雨水の浸入を防ぐ効果が期待できます。施工は軽く踏み込むだけでかんごうしますので施工も比較的簡単です。
下地の貫板と立上り部分をビス止めし、棟板金を被せます。棟板金を被せる際も、雨水の流れを考慮し、軒先から上部へと重ねて被せていき、コーキングします。棟板金の固定は下地材の貫板に横方向から側面にビスで留めます。真上からビス留めを行うと今後ビス穴から雨水が浸入してしまう危険性があり、これを脳天打ちと呼びます。これは良くない施工なので必ず棟板金の側面に留めなければいけません。使用するビスは腐食に強く耐久性の高いステンレス製のSUSビスです。ねじ込み式で固定力に優れ、風によって飛散するのを防ぎます。
これで屋根葺き替え工事が完了しました。元々の棟板金の排水不良や緩勾配等の原因で雨漏りが発生していた横葺きの屋根も、今回の屋根葺き替え工事でメンテナンスを行った事で雨漏りの不安は解消されました。
私達アメピタでは、今回の様な屋根葺き替え工事の経験が豊富にございます。屋根葺き替え工事の料金は1㎡あたり約15,000円~承っております。詳しくはアメピタの
無料点検の際にお気軽にお尋ねください。
こちらの記事を書いた施工店【アメピタ多摩川支店】
私達「アメピタ多摩川支店」ではお客様に寄り添い、建物にとってもお客様にとっても最適な雨漏り修理のご提案をさせていただきます。
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アメピタ多摩川支店は東京都調布市を所在地とし、お電話を頂いてから最短10分での現地調査や応急処置でご対応させていただいております。
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