渋谷区上原にて1階がガレージで2階が居室という造りのお住まいで
雨漏りが発生した模様です。お客様からのご相談を受け、調査のために現地に向かいます。雨漏りに気づいたのは最近で、天井付近から広範囲に雨染みが現れ始めたとの事でした。
窓よりも下の位置に雨染みが見られる場合は、屋根又は窓からの雨水の吹き込みの可能性がありますが、窓よりも上の位置に雨染みが見られる場合は屋根からの雨漏りである可能性が非常に高いです。雨漏りの原因箇所の特定が困難な事もありますが、水は上から下に流れるので、まずは雨染みがある場所よりも上に問題があるのではと疑ってみてください。
施工内容 |
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築年数 |
15年 |
施工期間 |
5日間 |
工事費用 |
詳しくはお問合せ下さい。 |
まずは点検から開始致します。
天窓を通って屋根の状況を見ていきます。見ただけでは破損した箇所は見当たらなかったので、雨漏りの原因として考えられそうな箇所を順次見ていきましょう。
こちらのお住まいの屋根はスレート屋根で、建ててから現在まで
塗装メンテナンスはしたことがないとのお話でした。こちらのスレート屋根は色褪せはしているものの、破損や割れもなく綺麗な状態です。
もしお住まいで塗装を行ったことがあり、その数年以内に雨漏りが起きてしまったという事があれば、塗装メンテナンス自体に問題があったかもしれません。縁切りが充分ではなく毛細管現象が起こる事で、雨漏りを起こすことが考えられます。
棟板金には、小屋裏の換気の為に換気棟がありました。小屋裏の湿気を逃がす役割があり、ここには空洞があります。もちろん雨が入らないように細工はされていますが、経年劣化等で雨水が入り込む可能性はあります。
こちらの屋根の外側には
パラペットという外壁があります。強風の被害を受けやすい為、途中で別の外壁を設けて補強しているという複雑な形状をしています。パラペットがあるお住まいは、雨水を正しく排水して雨漏りの可能性を抑える必要があります。経年劣化以外では、そもそも新築時の施工に問題がある事が考えられますが、水切りや排水にも異常は無く、目立つ傷みも見受けられませんでした。
サイディングの割れを
シーリング補修した跡が見られます。サイディングの下地には透湿防水シートが張られています。似た役割を持つ
防水紙というものがありますが、屋根に使用される防水紙が雨水の浸入を完全に防いでいるのに対して透湿防水シートは湿気を通す効果を持っています。透湿防水シートを使用することで、壁内の結露を防いでいます。
補修跡のあるサイディングと水切り板金の間にも、シーリングされています。実はこれはかなり危ない補修なのです。本来は隙間があっても雨漏りはしませんが、塞いでしまう方がいます。
この隙間はサイディングの裏に入り込んだ雨水を下に流す役割を持っています。そこを塞いでしまうと排水できずに、毛細管現象を起こし雨漏りに繋がるのです。
屋根からの排水は水切りによってしっかり排水されていますので、サイディングに問題があると思われます。
まずは現在の棟板金と貫板を取り外し、換気の為の空洞を塞ぎ浸水を防ぎます。防水紙で雨水を防ぎますが、捲れないように防水テープで固定します。
その後、新しい貫板と棟板金を取り付けていきます。新築時は釘で固定していますが、建物や風による揺れで抜けかけてしまい、経年劣化による錆で腐食する可能性があります。そこで今回は、錆びにくくかつ抜けにくいステンレス製ビスを使用したいと思います。
棟板金の継ぎ目にはシーリングを打ち、雨水の浸水予防と固定をしています。
棟板金を撤去した際にはどうしても広い隙間が空いてしまうので、ここから雨水が入らないように防水処理を行う必要があります。パラペットから伸びた板金は動かせないため、板金をしっかりついて隙間をシーリングで埋めていきます。
これで棟板金交換工事は終了です。換気棟とは違い段差も空洞もない為、雨漏りの可能性をかなり抑えることが出来ます。ビスを使用していますが浮いてしまう可能性もありますし、雨水が吹き込んでしまえば下地木材の貫板は少しずつ傷んでしまいます。お住まいには定期的な点検が必要ですね。
次にサイディングの施工に入ります。シーリングで埋めてしまっていた水切りは、その状態のままではいけませんので新たな板金で水切りをカバーします。張り替えない部分は内側に板金を差し込み、サイディング内部に空洞を確保しました。
最後にサイディング目地部分のシーリングの打ち換えを行い、補修工事は終了です。雨漏りの原因と考えられる箇所は全て補修したので、雨漏りが解消されているか、しばらく様子を見たいと思います。
私達アメピタでは、今回の様な雨漏りの原因特定が難しい場合でもしっかりと点検して最適な施工を行わせて頂きます。雨漏りの簡易補修の料金の目安は30,000円~承っております。詳しくは
無料点検の際にお気軽にお尋ねください。
こちらの記事を書いた施工店【アメピタ多摩川支店】
私達「アメピタ多摩川支店」ではお客様に寄り添い、建物にとってもお客様にとっても最適な雨漏り修理のご提案をさせていただきます。
急な雨漏りでどこに電話したらいいのだろう?他社に雨漏り修理をお願いしても雨漏りが止まらなかった。などのお悩みをお持ちの方は是非アメピタの無料相談をご利用ください。雨漏り診断士の有資格者が多数在籍しておりますので、どんな雨漏りも確実に止めることをお約束します!
アメピタ多摩川支店は東京都調布市を所在地とし、お電話を頂いてから最短10分での現地調査や応急処置でご対応させていただいております。
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