　八王子市大船町にて瓦屋根の補修をお願いしたいとのご要望を賜り、調査・工事を実施致しました。雨漏りは現在のところ発生していないようですが、漆喰の剥がれが目立つため、このまま放置するといずれは内部に雨水が浸水し雨漏りを引き起こす可能性があります。お客様のご要望としては、雨漏りが発生する前に補修したいとの事でしたので、しっかりと補修工事を行いたいと思います。

ビフォーアフター

工事基本情報

施工内容	棟板金補修・交換瓦屋根補修（差し替え、ずれ・破損補修）
築年数	25年
施工期間	3日間
工事費用	詳しくはお問合せ下さい。

点検の様子

　お客様が屋根に白い塊が乗っていることに気付き、瓦屋根の補修についてご相談を頂きました。元々、お住まいには定期的なメンテナンスが必用である事はご承知で、定期点検を行いたいとは考えていたそうです。
　特に問題が出ない内は、補修やメンテナンスをしなければ、と思う事は少ないでしょう。しかし定期点検はどんな建物にも必須ですので、予め何年毎にどこの部分を点検する、と決めておく事が大切ですね。

　特に今は雨漏りは起こしていないようです。屋根の点検から行っていきますと、瓦の割れ等は見受けられませんが、漆喰が剥がれている部分が多く見受けられます。漆喰が剥がれて内部の土が露出してしまっております。

　漆喰というのは風雨に弱い外壁に防水性能を与えることが出来ます。歴史的な建造物の内外壁にも使用される丈夫な建材です。施工後、長い年月をかけて硬化し強度を上げていくのですが、それとは裏腹に硬くなればなるほど揺れによってひび割れや剥がれを起こしてしまいます。
　漆喰が剥がれれば、棟瓦の内部に詰めた土が雨風に晒されます。吸水性が高いので雨水を吸って崩れてしまったり、雨漏りに発展してしまいます。このような状態を放置してしまうと屋根全体の状態を悪化させてしまう為、漆喰詰め補修工事が必要です。

　点検結果を踏まえ、棟取り直し工事をご提案させて頂きました。棟の取り直し工事は、棟瓦を一度解体し積み直すという工程を踏み、最後に漆喰補修を行います。対して漆喰詰め直し工事は棟の状態はそのままに、漆喰の再施工のみを行います。どちらが良いというものではなく、状態によって適切な施工の判断をすることが大切です。

補修工事の様子

　まずは漆喰詰め直し工事を行います。硬い素材ですが、ひび割れがある場所に関しては簡単に剥がれます。剥がすのが難しい部分に関しては強度が充分に保たれているという事です。剥がれた漆喰と土の清掃を行い、漆喰の詰め直し補修を行っていきます。

　現在の漆喰に重ね塗りを行う方法もございますが、元々の漆喰に剥がれが生じれば施工した漆喰も一緒に剥がれ落ちる可能性があります。ひび割れが大きい場合は、漆喰詰め直し工事が適切だと言えます。
　綺麗に漆喰を塗ることで、土の流出を防ぐことが出来ます。ただ詰めれば良いという事では無く、のし瓦からはみ出さないように適度に塗ることが大切です

　適度に塗る、と一言で言っても実際はかなり難しい技術です。のし瓦より漆喰がはみ出した状態ですと、瓦部分で雨水が溜まり内部に入り込んでしまう事があります。
　これで漆喰詰め直し工事は完了です。鬼瓦と棟の間に隙間がありましたのでシーリング処理を致しました。

　最後に谷板金部分のずれた瓦の補修です。適切なラバーロック工法を行うべきですが、上部の瓦の凸部が無かった為、最小限のシーリングで固定しました。稀に瓦全体の隙間をシーリングで埋めているお住まいを見かけますが、雨水の流れを妨げてしまいますので逆効果です。屋根の特徴を理解した上で施工する事が必要です。

施工完了

　瓦屋根は、瓦自体に問題が無いとしても漆喰や防水紙の劣化を確認し、必要に応じて補修をする必要があります。適切な補修方法が分からないと不安に思う事もあるかと思いますが、お気軽にご相談下さい。

　私達アメピタでは、今回の様な瓦屋根の補修工事の経験が豊富です。棟瓦取り直し工事は１㎡あたり約11,000円～承っております。詳しくは無料点検の際にお気軽にお問い合わせ下さい。

こちらの記事を書いた施工店【アメピタ多摩川支店】

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