ビフォーアフター

工事基本情報

現地調査の様子

室内の状態を確認していきます

　お客様と日程の調整を行い、調査に伺いました！(^^)/

　そして、室内から雨漏りしているという箇所を確認してまいります！

　天井には、「何かできないか」という思いでガムテープでの養生が施されていました。雨が降るたびに剥がれてしまうそうで、こちらはお客様ご自身で何度も張り直しをされていたそうです(>_<)

　天井のほか、通気口から天井と壁の見切りである廻り縁にも雨染みが拡がってしまっている状態でした。

　こちらは小屋裏(屋根裏)の様子です。水分を含んで、屋根下地のバラ板が変色していることがおわかりいただけるかと思います(>_<;)

　傷んで隙間が空き、ボロボロの状態でした。かなり長い期間雨漏りの被害を受けていたことがわかります…。

屋根の上からも調査を行います！

　室内の調査を終え、いよいよ屋根に上がります！

　お客様のお住いの屋根は緩勾配の切妻屋根で、セメント瓦が葺かれていました(^^)/

　建設当時、色が気に入ったことでこちらのセメント瓦に決めたそうです！

　しかし、新築からほとんどメンテナンスを行っていなかった影響で、瓦表面の塗膜（コーティング）が劣化し剥がれて、セメント瓦の素地が出てしまっている状態でした。

　セメント瓦は屋根塗装でのメンテナンスが必要な屋根材です！というのも、セメントやコンクリートは吸水性が高い素材のため、定期的に塗膜で保護してあげる必要があるのです(>_<)

　塗膜が剥がれた状態だと雨水を吸い放題になってしまい、表面は削れてしまいます。

　こちらの屋根でも、綺麗な青色だったはずの瓦が黒ずんだ屋根に変わってしまっていました。

　室内や屋根裏から見た傷み具合から、雨漏りが相当進んでいるであろうことは分かっておりましたが…。いざ屋根に上がると、下地が沈み込むような感覚があり危険と判断したため、垂木に乗るように移動していきます！(・・;)

　棟の近くを見ると、ほぼ全ての箇所で漆喰が剥がれて、内部にある葺き土が崩れ流れ出ている状態でした。

　これでは、棟内部から雨水が浸入して屋根内部に入り込み、室内への雨漏りが起こってしまいます(>_<)

　漆喰の寿命は15年～20年程度ですので、雨漏りを防ぐためにも、瓦屋根のお家にお住まいの方は定期的なメンテナンスを心がけるようにしましょう！

　棟の崩れや劣化が特に顕著な平瓦をランダムに捲り、下地や防水紙（ルーフィング）の状態を見ていきます！

　防水紙は劣化して切れてしまっている箇所が多く、屋根裏で見た下地のバラ板が、屋根の外側から丸見えになっているところも見られました(>_<;)

　これではすぐに室内へ雨漏りしてしまいます！簡易的な補修工事では、とても雨漏りを止めることはできません。

破風板の傷みが著しい状態でした

　さて、ケラバの破風板の状態を見てみたのですが…　雨水を吸って傷んでおりました！

　赤色の塗膜が剥がれ、木部がむき出しになってしまっています(>_<)

　塗膜は雨水から保護をしてくれるものですので、この状態では破風板は水分を吸い放題になってしまいます。

　このような破風板の傷みは室内への雨漏りの原因にもなりますので、放置は危険です！

工事のご提案

　お客様に現状をご説明したところ、他の業者では破風板の指摘は無く、ただ「葺き替え工事をすれば良い」としか説明が無かったそうです。

　今回の調査結果で「納得できて、信用ができる」との嬉しいお言葉をいただきました！ありがとうございます(^^)/

　お住いの状態から、行うべきメンテナンスとして「屋根葺き替え工事」と同時に「破風板交換工事」、交換して新しくした破風板に「破風板板金巻き工事」をご提案させていただき、実際に工事を行わせていただくこととなりました！

施工の様子

屋根葺き替え工事

棟の解体と屋根材の撤去を行います！

　「屋根葺き替え工事」でまず初めに行うことは、解体と屋根材の撤去です！(^o^)ノ

　和瓦やセメント瓦、洋瓦は、化粧スレートや金属屋根と比べてとても重たいものです。そのため、解体するとなると大変な労力と時間が掛かってしまいます！

　今回の工事が通常の葺き替え工事と異なる点は、「既にかなり前からの雨漏りがあること」でした。一歩間違えると、下地を突き破って室内へ落下してしまうということもありますので、職人も屋根に負荷をかけない場所を考えての作業となりました！( ˘_˘ )

　撤去してまとめた瓦は、足場に架けた昇降機付きの梯子に乗せて下ろしていきます。

　瓦屋根の工事では、瓦の撤去中に大量の葺き土も出てきます！清掃を行いながら撤去作業を進めていきます(^_^)/

　瓦は☝上の写真にある桟木に、１枚１枚引っ掛けるように葺かれています。この桟木は新しい屋根材に葺き替える際には不要ですので、撤去してしまいます！

　オレンジ色の袋は「ガラ袋」というものですが、瓦工事の際で大量にガラ袋が必要になるのは撤去するものが多いからなんですね( ˘へ˘ )

構造用合板の重ね張りを行っていきます

　屋根材の撤去と清掃を終え、新しい下地を重ね張りするために厚さ12㎜の構造用合板を軒先から取り付けていきます！

ルーフィングの敷設を行います！

　下地を造り終えたら、防水紙（ルーフィング）の敷設を行います。

　ロール状になっている「改質アスファルトルーフィング」を、軒先から転がして敷いていきます(^^)/

　タッカーと呼ばれる工具を使い、新しくなった下地へと固定していきます！

　ルーフィングは軒先から棟へ、重ね代を十分にとって敷設します。

　屋根材がぶつかる取合いには、万が一の雨漏りに備えて２重３重にルーフィングを重ね張りします！

いよいよ、オークリッジスーパーを葺きます！

　下地造りが終わり、いよいよオークリッジスーパーを葺いていきます！(^_^)/

　まずは、スターターと呼ばれる部分を軒先の水切り板金に合わせ上に重ね、釘で留めていきます。この際シーリングを打ち、釘を伝って雨水が浸入してくるのを防ぎます！

　スターターの設置を終えて、本体の取り付けを行います！

　釘止めとシーリング、重なり部分の屋根材の裏にはセルフシーラント（自着材）がありますので、時間と共に太陽熱で溶けて屋根材同士の接着が強固になります(^^♪

　強風の備えにもなりますし、雨水の浸入を防いでくれます！台風の時でも安心していただけます。

　しっかりとした施工が行われていれば、オークリッジスーパーに雨漏りの心配はありません(*^_^*)

　軒先から棟へ、両面無事に葺き終えました！オークリッジスーパーですと、８寸以下の勾配であれば雪止め金具は不要です。屋根がスッキリして見えますね！

　雪止め金具は、隣家との距離が近い場合だったり、屋根の近くにカーポートがある場合など、お客様のご要望に合わせて設置することが可能です٩(＾o＾)و

棟収め

　棟板金の設置には、棟板金を固定するための土台となる「貫板」が必要です！

　今回のお住まいの屋根は棟が長く、しっかりと水糸を引き、それにならって防腐処理済みの貫板を設置します。

　貫板の固定はステンレス製のビスを野地板に抜けて打ち込んで行います。

　貫板の設置を終えたら、ガルバリウム鋼板製の棟板金を被せていきます！

　板金同士の継ぎ目には必ず隙間が生まれますので、あらかじめシーリングを打っておきます。

破風板の撤去と新規設置を行います！

　雨漏りの原因の一つとなっていた破風板も、オークリッジスーパーを葺いていく際に撤去して交換工事を行ってしまいます！

　撤去すると、母屋や垂木など、既存の屋根下地が雨水を吸い腐食しておりました。白カビも発生しています(>_<)

　カビが生えるのには、理由があります！化粧スレートもセメント瓦も、塗装を行うことで防水機能を維持する必要があるのですが、メンテナンスを行っていないと屋根の上に雨水が滞留してしまうことになります。

　こういったことが原因でカビが発生し、お住まいを傷め付けてしまうのです…。

　セメント瓦をメンテナンスしていない影響が、この破風板に強く出ていました。

　そのため、小手先の修繕…ではなく、根本から解消するために破風板の交換をご提案いたしました！

　このまま塗装を行っても問題はありませんが、一度凄まじい雨漏りに遭われてしまったお客様は不安を覚えておりました。

　そのため、破風板が傷む速度を緩めてなるべく長持ちさせる意味もある「破風板板金巻き工事」を行わせていただきました！

　採寸し、加工したガルバリウム鋼板を破風板に被せて保護します！

屋根葺き替え工事が竣工しました！

　葺き替え工事が無事竣工となりました！

　屋根材のお色は、お気に入りだった瓦屋根の青色に似た「ハーバーブルー」をお選びいただき、鮮やかではありますがシックな印象の屋根に生まれ変わりました(#^.^#)

　雨漏りが止まったことやその仕上がりに感激していただき、私共も嬉しい限りです！

　今回葺き替え工事に使用した屋根材は、オーウェンスコーニングさんのオークリッジスーパーです！

　ファイバーグラスマットの基材に天然石をコーティングした意匠性の高い屋根材で、遮音性や遮熱性も併せ持った、軽量で優れたアスファルトシングル屋根材です。

　長期保証も付いており、安心して選んでいただける屋根材としてアメピタ！でもよくお選びいただいている屋根材でございます(*‘ω‘ *)

　カラーも７色ありまして、お住まいの外壁の色や、和風か洋風かを問わず屋根工事を行うことが可能となっております！

　葺き替え工事だけでなく、カバー工事にもご使用いただけます(^^♪


　この度は、ご用命いただき誠にありがとうございました！