大雨の後に天井・壁にシミが

名古屋市熱田区にお住いのお客様よりお住まいのお客様より、「激しい雨の翌日になると、天井や内壁にシミのような跡が出てくる」とのご相談をいただきました。
これは典型的な雨漏りの症状であり、放置すると被害が広がる可能性があります。

弊社では、こうしたお悩みに迅速に対応しており、さっそく日程を調整し、お客様宅へお伺いしました。
現地では、雨漏りが疑われる一階のお部屋を確認。実際に天井や壁に雨染みが現れており、雨水の侵入があることがわかります。
特に大雨の翌日から症状が出始めるとのことで、屋根や外壁、排水経路に何らかの不具合がある可能性が考えられます。
原因を特定し、的確な修繕を行うことで、今後の雨漏りを未然に防ぐことができます。
住宅の異変に気づいたら、早めのご相談をおすすめします。

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一階の差し掛け屋根の点検調査

室内の天井や内壁に現れた雨漏りの跡から、どこから雨水が侵入しているのかを予測し、調査を始めました。
最初に疑ったのは、一階の屋根にある「折り返し棟部」と呼ばれる部分です。
外壁の柱に沿って雨水が伝い、室内に入り込んでいる可能性があると考えました。

そこで、実際に屋根に上って該当箇所を詳しく点検してみました。
しかし、予想していた折り返し棟部からは雨水の侵入が見られず、この場所が原因とは考えにくい結果となりました。
雨漏りの原因は一見しただけでは判断が難しい場合も多く、的確な診断には専門的な知識と丁寧な調査が欠かせません。

雨漏りの診断を進めている最中、お客様から「実は二階の部屋でも雨漏りがあります」とお伝えいただきました。
さらに、「一階よりも広い範囲で漏れているようです」とのこと。
私たちもすぐに別の原因箇所があるかもしれないと考え、現場の状況確認を行いました。

さっそく二階へ上がってみると、写真のように天井や壁に水が垂れたような跡が見られました。
この症状から、二階屋根の上部にある瓦や防水部分に原因がある可能性が高いと判断しました。
また、二階から侵入した雨水が内壁の裏や柱を伝って一階まで流れた可能性も考えられます。
雨漏りの原因は一か所とは限らず、建物全体の構造を踏まえた調査が重要です。

入母屋屋根は施工方法が間違うと雨漏りのしやすい屋根になります

今回のお宅の屋根は、「入母屋（いりもや）屋根」と呼ばれる形状でした。
日本の伝統的な建築に多く見られるこの形は、見た目に美しく重厚感がある一方で、施工には高度な技術が求められます。
特に雨漏りが起こりやすいのが、屋根の四隅にある「隅棟（すみむね）」と呼ばれる部分です。
この部分の施工方法を誤ると、雨水が侵入しやすくなります。

また、棟部分に積まれている「熨斗瓦（のしがわら）」が、経年劣化でズレたり傾いたりすることで、隙間から雨が入り込むケースもあります。
これは一部だけでなく、すべての隅棟部で注意が必要です。
入母屋屋根は正確な施工を行えば雨漏りの心配は少なくなりますが、施工には経験豊富な職人の確かな技術が欠かせません。

入母屋屋根の雨漏りしやすい隅棟部の点検

入母屋（いりもや）屋根の中でも、特に雨漏りが起こりやすいのが「隅棟（すみむね）」と呼ばれる四隅の部分です。
この隅棟部の施工は、複雑な構造ゆえに細かな注意点が多く、少しでも施工が不十分だと雨水の侵入を許してしまう可能性があります。
実際の工事では、各所に水の侵入口ができないよう、慎重に作業を進めていきますが、詳細は専門的すぎるためここでは割愛いたします。

また、施工直後は問題がなくても、後から塗る屋根漆喰が時間とともに劣化し、剥がれてしまうことでも雨漏りにつながることがあります。
このように、入母屋屋根は見た目の美しさとは裏腹に、高度な技術と経験を要する屋根形状であることを知っておくとよいでしょう。

二階で雨漏りが発生していた隅棟（すみむね）部分にて、最上部に取り付けられている「棟冠瓦（むねかんむりがわら）」を一時的に取り外し、内部の屋根土の状態を確認しました。
調査の結果、一部の箇所で雨水が侵入していた形跡が見られ、屋根土が湿っている部分もありました。

また、濡れた屋根土が流れ出した痕跡も確認され、内部での雨水の広がりが疑われます。
この診断の様子は写真にも記録し、調査完了後にお客様へ丁寧に状況をご報告いたしました。
現在の雨漏り箇所については、隅棟部分を一度解体し、再度正しく積み直す工事をご提案。
その内容をもとにお見積書を作成し、後日お客様へお届けいたしました。

次回の現場ブログはこちらから読み進めます↓↓↓
『名古屋市熱田区【瓦屋根修理】雨漏りも解決！屋根の重要ポイント「隅棟」を徹底修理』

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地元密着で屋根の工事を中心に、雨漏りの専門家として営んできました。
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