新しい合板材で屋根補強をしてから、防水処理として防水紙(ルーフィング)を取り付けた後の工程となります。防水紙(ルーフィング)の上から、平瓦を取り付けるための【桟木】(赤矢印先)を取り付ける為に、寸法を測って【桟木】を取り付けて行きます。【桟木】を取り付けて行く寸法として、平瓦の全長340㎜から60㎜以上を引いた寸法で、軒先部から棟際まで測ってから【桟木】を打ち込むための目印として墨打ちを行っていきます。建築道具の中で、この墨打ちするための道具がかなり必需品となります。屋根全体に【桟木】を打ち込んで固定したら、屋根に瓦を施工するために4枚一組に結束された屋根瓦を前準備で上げ越しておきます。屋根瓦を施工するときに、結束したテープをカットして一枚ずつ取って屋根に取り付けて行きます。
屋根瓦の裏側には、桟木に引っ掛けれるように【爪】と呼ばれる部分があります。その【爪】を打ち込んで固定して置いた桟木に引っ掛けるように屋根瓦を置いて行きます。桟木が幅が広い理由として、調度屋根瓦の釘穴が来てこの釘穴を使って固定用のビス釘などを打ち込むため、桟木は幅が広い物が使われやすいですね。ちなみに、今回使用した材質は樹脂製の桟木となりますが、普通に木材での桟木も普通に使われますよ。普通の木材の場合でも、屋根瓦同士の接触点に雨水が入り込まない隙間があるので、風通しは良いため腐食はすることはあまり無いですね。但し、瓦が破損したりしていて雨水が入りやすい状態ですと、その雨水が引き金になって腐食することはありえますので。
屋根瓦(洋風平板瓦)を施工していきます。正式名称は、フレンチ瓦(F形)と呼ばれています。ただ、写真の様に平たく平行な瓦のため、俗称として平板瓦と呼ばれています。全ての屋根瓦に共通していることですが、屋根の先端部分の軒先部から平板瓦を取り付けて行きます。ちなみに、日本瓦【和瓦】(J形)やスパニッシュ瓦(S形)は、基本施工として縦に一列ずつ施工して行きます。しかし、こちらの平板瓦やカラーベストは、横に一列施工して行くタイプとなります。
平板瓦を横に施工しながら、上の段へと順序で取り付けて行きます。平板瓦の固定の方法ですが、一枚の平板瓦に対して一本の釘かビス釘を打ち込んでいき固定を行っております。
平板瓦を、順序良く上段に向かって取り付けて行き、棟際まで平板瓦を取り付けて行きます。
順序が逆になってしまっていますが、棟冠瓦を取り付けて行く時に土台材の取り付け方法となります。写真の左側の赤矢印が、屋根部材の一つで棟部に使用します【強力棟】と呼ばれる金物になります。この【強力棟】を、屋根の躯体でもあるタルキ(2本に一本の割合で)に向かって固定釘で打ち込んで、動かなくそして飛んで行かないようにしておきます。棟部全体に【強力棟】を取り付けたら、それに乗せるように土台材を乗せて【強力棟】の上端に釘穴が開いているので、そこを使って釘を打ち込み土台材を固定していきます。
ケラバ破風板とケラバ袖部の平瓦の当たる部分がほんの少し隙間が出来るようになっています。とは言え、屋根瓦の下には、ケラバ袖部の水流れ板金が入っているので、雨漏りすることは無いです。ケラバ袖部の水流れの板金については、前回の現場ブログに書いております↓↓↓『名古屋市瑞穂区にて台風時期や梅雨・秋雨対策で雨漏りした屋根瓦をめくってみます』その隙間部分に雨水が行かないように、平瓦表面でも対策を行っておきます。建築材料でもある【水密材】を、隙間付近を塞ぐように貼っておくことで、雨水が平瓦の方に流れていくようになっていきます。
先ほど取付けた【水密材】を隠すように、ケラバ袖瓦を屋根の先端部分の軒先部から一枚ずつ上段に向かって取り付けて行きます。ケラバ袖瓦の固定方法として、最近の主流はケラバ破風板に向かって【パッキン付きの金さ釘】で打ち込んで固定しているのがほとんどかと思います。約25年前以前では、ケラバ袖瓦の固定方法として【パッキン付きの金さ釘】(太さがかなりある専用釘)が一般的でした。しかし、大変大きな弱点として強風に煽られるたびに固定した【パッキン付きの金さ釘】を支点にしてテコの原理でケラバ袖がズレ動いてしまい、その拍子で【パッキン付きの金さ釘】が段々抜けていっていました。それが、最近の雨漏り屋根点検の調査などで判られてきたので、抜けないために最近は【パッキン付きの金さ釘】で施工するのが一般的となっております。
ケラバ袖瓦を全て取り付けたら、棟部土台材と平板瓦との相差に南蛮漆喰を塗っていき、雨水などが棟からの侵入がないように防水処理を行っておきます。南蛮漆喰で防水処理を行っておいた棟土台材に乗せるように、棟冠瓦を一本ずつ取り付けて行きます。この棟冠瓦の固定は、パッキン付きのビス釘で内部にある土台材に向けて打ち込んでいき、固定を施していきます。
ケラバ袖瓦や棟冠瓦などは、いくらビス釘で固定したからといって全く動かないわけではありません。
地震対策で(おもに横揺れ地震)、少しは動くように遊び分があります。
これについては、屋根工事屋さんは当然のこと、真面目に商売をしているリフォーム屋さんのほとんどはわかっている内容となります。
しかし、悪質訪販や悪徳訪販などは、この部分(ケラバ袖や棟冠瓦の遊び分)を触って【もうこの瓦は落ちてしまう】【(無理やり動かして)この施工では飛んで行ってしまう】などを言ってお客様を脅していく方法を使っております。
心配することは無い場合がほとんどですが、その悪質訪販が設定った後には、必ず近隣の専門業者さん(屋根工事屋さん)にお願いして屋根点検を行ってもらってください。
弊社アメピタ名古屋南店でも、屋根点検などを行っておりますので、気軽にご相談してください。
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こちらの記事を書いた施工店【アメピタ名古屋南店】
地元密着で屋根の工事を中心に、雨漏りの専門家として営んできました。
お住まいの建物の屋根はもちろんのこと、内装工事も外装工事もご相談に乗ることが出来ますよ。
初動調査でもある目視による点検調査には、写真の私が責任をもってご訪問させていただきます。
雨漏りの調査以外でも、建物の営繕工事のご相談してください
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