屋根瓦にコーキングボンドを塗って接着固定をしていきます
東浦町にて、取引のあるリフォーム屋さんより建物のリフォーム工事を行う際に仮設足場も設置したそうです。
仮設足場を解体するまでの同時の作業となるけど、屋根瓦にコーキングを塗って補強作業をして欲しいと依頼がありました。
大きな建物で切妻屋根の形状に取り付けられていた屋根瓦に、コーキングボンドを塗布して接着固定を施していきます。
なお、工事を始める前の段階(連絡が来た段階)で、元請け会社には屋根瓦をコーキングボンドで塗って接着固定は、基本的に応急処置の作業となりますよ!
と、念を押して了承をしてもらいました。
他の屋根工事店では、コーキングボンドを塗って接着作業は立派な屋根工事だ!
と、言うショップもあるかと思いますが、弊社では、応急処置作業として基本考えております。
屋根瓦にコーキングボンドを塗るデメリットとして・・・
1.解体工事などで屋根瓦を処分する際に、【陶器瓦系】では引き取ってもらえずに【コーキングが付いた陶器系】として追加値段が取られる可能性。
2.屋根瓦の葺き替え工事をする際に、取り剥がし作業費がコーキングボンドが付いたことで高額になる恐れがあります。
3.屋根瓦にコーキングボンドを塗る作業で、間違えた塗り方をするとむしろ雨漏りが起きる状態になってしまいます。
この観点から、弊社では応急処置扱いとして取り扱っております。
まず初めに、塗る部分の屋根瓦に埃や砂などがこびりついていないか、目視で良いので確認をしていきます。あまりのも埃や砂などのこびり付きがあった場合は、乾いた雑巾などで拭いていきます。
屋根瓦一枚に対して、端側と正面側にコーキングボンドを塗っていき屋根瓦同士を接着させていきます。端側と正面の二方向は、必ず塗るわけでもありません。状況によっては、どちらか一方向だけでコーキングボンドを塗布して接着させるときもありえます。
写真のように、桟瓦の横側と正面部分の湾曲した赤丸で囲んだところに、コーキングボンドを塗って接着固定は出来ます。しかし、黒線の間は絶対にコーキングボンドを塗らないでください。ここに塗ってしまうと、ほぼ雨漏りの原因となってしまうので絶対にやめてください。
上記のような塗り方を、屋根全体にある桟瓦すべてを、一枚ずつコーキングボンドを塗っていきお互いの屋根瓦同士で接着固定をしていきます。
この様に、何も補強されていない屋根瓦に対して、強風により飛散や落下防止でコーキングボンドを塗って接着固定の作業を行っていきました。これぐらい大きな屋根だと、片面屋根を施工するだけでも約2日間ほど必要になる時もありえます。
先ほどまで施工していました、切妻屋根の南面からみて裏面でもある北面屋根も、同様に屋根瓦にコーキングボンドを塗って接着固定を行っておきました。
大棟部に設置されている鬼瓦の部分でも、鬼瓦の背中部分と積み上げてきた大棟部の棟瓦が設置されています。
本来は隙間埋めの為に屋根漆喰が塗ってありましたが、経年劣化が原因で腐食して取れていました。屋根漆喰部分が取れていたため、接続地点が隙間が開いてしまって雨水が浸入出来る状態となっておりました。
鬼瓦と積み上げた棟瓦との接触点の隙間を埋めるように、コーキングボンドを塗って隙間を埋めながら接着固定をしていきます。積み上げた棟瓦の下段の方からも、コーキングボンドで隙間埋めで塗っていきます。
この様な感じで作業を進めていき、屋根全体をコーキングボンドで塗り終わりました。
協力会社でもあるリフォーム屋さんに、完了報告をしてリフォーム工事の現場を後にしました。
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