東浦町にて、建物のリフォーム工事を行う際に、落下防止で仮設足場も設置したそうです。仮設足場を解体するまでの間までに、経年劣化していた屋根瓦に補強工事の作業を依頼されました。
施工内容 |
- 雨漏り点検
- 瓦屋根補修(差し替え、ずれ・破損補修)
- その他
- 応急処置対応
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築年数 |
築45年ほど |
施工期間 |
3日間ほど |
工事費用 |
約15万円ほど |
経年劣化した陶器瓦に、補強工事の依頼がありましたので、現在の状態で補強工事が可能なのか?可能なら材料として必要な材料や必要本数を調べる為に、前準備としてご訪問しました。
屋根に使われていた陶器瓦ですが、1960年代から1980年中ごろまでよく使われていた赤瓦となります。屋根瓦の色に関しては、その時代時代で人気色などがありまして、色によってはこの年代に流行っていたな!と言う感じで、大雑把になりますが瓦の色で築何年物ってわかる時もあります。ただ、最近の人気の色合いが、黒色や灰色系が多いかと考えられます。
陶器瓦の表面を確認しながら、補強工事が出来る状態か出来ない状態かを調べて行きます。どのように調べるのかと言うと・・・1.屋根瓦の表面が砂埃で汚れが溜まっていないか?2.屋根瓦に亀裂など割れていないか?3.屋根瓦の表面が破裂していないか?などを、確認しながら点検していきます。
屋根瓦に亀裂や表面破裂している瓦が、最大でも10枚以下ならその部分だけは、新しい屋根瓦に替えて他の屋根瓦は補強工事を行っていきます。写真の様な、表面割れなどが大量にある場合は、ここまで来てしまうと屋根瓦を取り剥がして新しい屋根瓦に変える葺き替え工事が必要となりやすいです。
屋根の頂点部分でもある大棟部の、鬼瓦の背中側と大棟部に平行に積み上げられた棟瓦の接地点で、大きめの隙間が開いていました。本来のここの場所には、屋根漆喰が塗られていて隙間が見える状態でもありませんでした。長い間、風雨に当たって経年劣化でもありますが、塗られていた屋根漆喰が取れてしまって、雨水が侵入できそうな隙間が出てきました。
なお、この隙間は施工する上でどうしても出て来てしまう場所となります。
今現在では、ここの接地点である棟瓦の加工には、電動工具の『グラインダー』と言う棟瓦を切断する工具がありますが、この施工がされた当時にはその電動工具はまだ流行っておらずに、【たがね】を使って切断加工されていたかと推察されます。
陶器瓦にコーキングボンドで補強工事を行っていきます
屋根が古い陶器瓦が使われているので、ご要望もあって屋根の葺き替え工事などの大規模リフォームなどではなく、現在の陶器瓦を使った補強工事を依頼されました。特に、こちらの陶器瓦に関しては、破損している屋根瓦がほとんど見つからなかったので、お客様の希望もあって、陶器瓦一枚ずつにコーキングボンドで接着しながら塗っていく補強工事が選択されました。
陶器瓦にコーキングボンドを塗って補強作業の方法ですが、陶器瓦の横側と正面部分の山部の方にコーキングボンドを塗りながら、陶器瓦同士を接着して固定補強を行っていきます。簡易型バージョンの塗り方では、陶器瓦の横側か正面側のどちらかを塗るだけの方法もありえます。
コーキングボンドを塗って接着しながらの補強工事ですが、絶対に塗ってはいけない場所があります。屋根瓦の正面部に当たりますが、正面部の谷部と呼ばれるところや正面部全体を塗り埋めてはいけません!!写真でも青色の×文字マークを付けましたが、屋根瓦の正面部全部を埋めてしまうと、屋根瓦からしみ込んだ雨水が正面から抜けることが出来なくなって、雨漏りの原因となりやすいです。
新しい屋根瓦であったのなら、数年ぐらいならまだ被害は出にくいですが、基本的に屋根瓦の材質が陶器で使われている土を焼いてできたため、基本的に屋根瓦の表面から雨水などの水分は吸収されるやすいのです。
では、すべての陶器瓦は雨水を吸収しやすいかと言われると、それもまたちょっとだけ違うのですね。
新しい陶器瓦ではほとんど吸水されませんが、屋根に取り付けられてから長い年月風雪に耐えてきたのなら、段々陶器瓦の表面から雨水などを吸水してきます。
ただし、表面から吸水されても今度は、陶器瓦の奥部分で接着や高さ調整で使われていた乾いた屋根土が、染み込んできた雨水を吸水してくれます。
吸水しきれなくても、屋根瓦同士の施工隙間から雨水が抜け出してくれるように、先人の知恵で考えられながら屋根瓦が作られてきました。
そのため、予定外の行動(正面を埋めてしまうなど)があると、吸水された雨水などが屋根瓦の奥側で溜まりすぎて決壊するように他に流れ始めて、それが雨漏りの原因となりやすくなっております。
屋根瓦からの雨漏りの原因も、割れたり破損していなくても雨漏りする可能性は大いにありますよ!!
陶器瓦一枚ずつに、コーキングボンドを塗っていき瓦同士を接着させながら、切妻屋根の南面も北面もすべて塗っていきます。ここまで大きい屋根だと、コーキングボンドを塗っていく作業でも、2日半ほど作業時間がかかってしまいました。
経年劣化で新築当時に塗ってありました、屋根漆喰が剥がれていました。鬼瓦の背中側と大棟部の積み上げてきた棟瓦の接地点でありますが、本来埋められるように塗られていた屋根漆喰が剥がれてしまったために隙間が開いていて、この隙間から雨水が侵入して雨漏りのなりやすい場所になってしまっております。この隙間を埋めるように、コーキングボンドを塗っていきます。コーキングボンドは、時間をおいて乾いてくるとゴム状に硬化していき、雨水などを弾きやすく性質があります。この様な感じで、依頼された屋根全体をコーキングボンドで接着しながら補強固定を行っていく作業が無事に完了しました。完了のお声をかけさせていただき、こちらの物件から後にしました。
雨漏り調査・雨漏り修理などを対応しています。
☆雨漏り関係以外にも、住宅屋根の葺き替え工事や修繕・修理作業。
☆建物の外壁部分のサイディングなどの取り替え交換及び塗り替え塗装などの作業。
☆壁トタンや雨樋取り替え工事などの板金作業こうじなど。
☆室内内装部分でもある室内リフォームから壁紙交換など・キッチンなど水回りから電気工事や給湯器などの設備関係まで幅広く対応は行っております。
上記、建物関係以外にもカーポートなどの外構工事などのエクステリア関係も対応していますので、お気軽にご相談やご連絡をください。
こちらの記事を書いた施工店【アメピタ名古屋南店】
地元密着で瓦工事という雨漏りの専門家として営んできました。
住宅屋根の雨漏りに関しては勿論のこと、小規模な工事や住宅外壁、住宅の内装に関してもお気軽にお問い合わせください。
初動現地調査には、写真の私が責任をもってお伺いします。
なお雨漏りの原因究明に関しては、初動現地調査の際に判断しますが、場合によっては後日、私と雨漏り箇所の担当業者と再度お伺いして、細かくチェックを行った後に原因を究明したいと思います。
ぜひ一度、御見積り・現地点検調査無料のアメピタ名古屋南店にお気軽にご連絡ください!!
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