屋根の先端部分でもある軒先部には、横一列に屋根瓦を取り付けて行きます。そして軒先部の屋根瓦の固定は、他の箇所の屋根瓦に比べて固定箇所が多めとなります。浮き上がり防止のクリップを付けたり、屋根瓦一枚に一本ずつ固定釘を止めて行くところを、屋根瓦一枚に二本の固定釘を打って行きます。何故?そこまで固定を多めとなるのかと言うと、軒先瓦は厳密に言って屋根よりも少し(60㎜から75㎜ほど)外にはみ出して施工します。
そのため、台風などの強風の時には下から煽り風で浮かされる可能性があります。
他の場所よりも多めの固定がなされるようになっております。そして、軒先瓦が少し外に出る理由が、軒先部に取り付けられる雨樋に雨水が流れるように、先端が少しはみ出しているのです。
二段目以降の屋根瓦には、一枚に一本の固定釘を打っていきます。一本の固定釘でも大丈夫なように、今回使用している屋根瓦が防災瓦使用で、屋根瓦が浮かないようになっております。固定釘と防災瓦の屋根瓦が浮かない方法により、台風などの強風が吹いても大丈夫な状態になっております。
屋根瓦を横に一段一列ずつ、屋根の頂点部分でもある大棟部に向かって葺きあがっていきます。なお、この洋風平板瓦は下の段とは互い違いに施工するようになっております。
平瓦を施工している時に、ケラバ袖付近の施工に関しては、屋根瓦を丁度はめ込めれるサイズで切断加工を行ってから取り付けて行きます。その切断加工した屋根瓦を、コーキングボンドの接着と針金線などを使った固定などをして、屋根瓦がズレ落ちないように固定しながら取り付けて行きます。
ケラバ袖部に取り付けて行った屋根瓦の表面に、水密材を取り付けて行きます。水密材を取り付けることで、雨水を奥に流れないようにしていきます。
ケラバ袖部に、専用の屋根瓦を一本ずつ取り付けていきます。その専用屋根瓦の固定方法として、パッキン付きのビス釘を打ち込んで固定していきます。基本は、側面と上部からの二点固定となります。
強力棟の上に乗せるように、土台材でもある垂木(たるき)を取り付けて行きます。強力棟の垂木を支える場所に、釘穴があいていますのでそこから固定釘を打ち込んでズレが無いように取り付けて行きます。
土台材として取り付けて行った、垂木に沿って南蛮漆喰を塗っていきます。この南蛮漆喰の色としては、黒色と白色がありますが、今回はお客様のご要望もありまして、白色で施工させていただいております。
大棟冠瓦を一本ずつ被せながら、固定としてパッキン付きのビス釘にて打ち込みながら取り付けて行きます。最近は、和瓦(J形)の屋根にも屋根の軽量化などのリフォーム工事にて、積み上げて行った棟瓦を取り外していきます。
写真の様な一本棟を取り付けて、棟だけの葺き替え工事も多くなっておりますね。
話がそれましたが、この様な感じで棟瓦まで施工することが出来たら、屋根瓦の取り付け工事は完了となります。次回の現場ブログはこちらから読み進めますよ↓↓↓『東浦町にて和風住宅の和風瓦を捲って新たに洋風瓦へと葺き替えした細部の補足的説明』
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