前日の現場ブログでの、一番初めの作業にて取り外して確保していた熨斗瓦を、隅棟芯に土台としておいた屋根土の上から一段ずつ取り付けて行きます。一段目の熨斗瓦を取り付けて行く時には、棟全体の横幅に合わせて取り付けて行きます。棟全体の横幅の調べ方として、それぞれの棟部の先端に施工されている鬼瓦の幅に近いところで、棟全体の幅としています。鬼瓦の種類は沢山ありますが、それぞれの棟全体の幅寸法はあることはあるのですが、あまりにもニッチで細かく現場作業での話となってしまうので、今回のブログでは割愛させていただきます。その様な感じで、前日の現場ブログの最後の方で書いていましたが、先端に取り付けた鬼瓦の幅分で調整用の水糸を貼っておいたので、一段目の熨斗瓦はその調整用の水糸に合わせるように(触れては駄目です)(触れる寸前で合わせます)取り付けて行きます。
そして熨斗瓦を使用するときは、一枚物の熨斗瓦を真ん中で割ってから取り付けて行きます。
真ん中で割って半分のサイズで使うことで、棟の幅が段々小さくなっていくことが出来ます。
その様な施工が出来ることによって、棟の芯部分には接着用の屋根土が積み込むことが出来まして、棟の芯からも熨斗瓦の固定を担っております。
普段の棟瓦では、熨斗瓦を半分に割ったサイズを使って取り付けて行きます。
たまに大きなサイズの鬼瓦を使用するときに、熨斗瓦を半分に割ったサイズでは幅の調整が出来ない時がありますので、その時には一枚物の熨斗瓦を右側と左側に取り付けて行きます。
そうすることで棟全体の幅が広がることになって、棟の段数も積みあがることが出来るようになります。
ただし、修繕工事などでめくった棟で雨漏りや棟崩れの原因になりやすい工法があります。
その工法が、途中の段階から棟の頂点で取り付ける冠棟瓦の下の段階までの熨斗瓦を、半分に割らずに一枚物のままで取り付けてしまっている場合は、棟が崩れやすく雨漏りの原因となりやすいです。
その工法がなされているパターンで、築35年以上前の建物で長さが短い隅棟を熨斗瓦を二段と冠棟瓦で取り付け終了している場合が、イメージ的に多くその施工がなされているかと考えられます。
その段数の場合、その施工が絶対になされていると言うことではないのですが、築35年以上も前だと物件数もかなり建っていて仕事が多すぎての職人さん不足があったので、あまり屋根工事を知らない人も『私は屋根工事屋』だと言い切って仕事を行っていた人もいたのかと考えられます。
棟瓦で取り付けて行った熨斗瓦の、一段目と二段目の間に棟の全体を固定して緊結していくための、針金を輪っかにしながら挟み込んでおきます。棟瓦を全て取り付けた後でこの緊結用の針金を流用して、棟全体を固定するように針金を通しながら縛っていきます。今回は、一段目と二段目の間でこの緊結用の針金を挟み込みましたが、棟の積み上げ高さなどによっては挟み込むべき段数は変わっていきますので、絶対に一段目と二段目との間ではありませんよ。この様に熨斗瓦同士で挟み込むことで、それぞれで接着用の屋根土で引っ付けていながら、2段目以降の熨斗瓦の重量も重なって挟み込んでおいた針金も簡単には取れないようになっております。
取り外して確保していた熨斗瓦をつかって、隅棟に一段ずつ棟瓦を積み上げていきます。
先ほども書きましたが、熨斗瓦は半分に割って施工するために、棟の芯が屋根土しかない状態になります。その状態のままでは、棟の芯から雨水が入ってしまうために、それを防ぐように棟の最頂点に積み上げた熨斗瓦を被せるように【冠棟瓦】を頂点に取り付けて、最後に棟全体を固定するように針金線を輪っかにくぐらせながら緊結していきます。
棟の接地点で雨水が入りそうな隙間部分に、屋根漆喰を重ねながら塗って防水処理を行っておきます。隅棟部と大棟部の接地点でも、屋根漆喰を塗っておきます。
鬼瓦の背中部分と積み上げて行った棟瓦が接地するところにも、些細な隙間があいてしまうのですがその隙間から雨水が入らないように、屋根漆喰で埋まるように塗っていき防水処理を行っていきます。
棟の際頂点に取り付けた冠棟瓦の、一枚ずつの接続部分にコーキングボンドを塗っていきまして、強風などが入らないようにしておきます。そして、積み上げて行った隅棟部と積みあがっている大棟部との合致するところにも、雨水が入りやすくなるためそこにも屋根漆喰を塗っておきます。
この様な感じで、隅棟部の一時解体作業を経てから、再度取り外した棟瓦を使っての取り付け作業の様子をご紹介いたしました。
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