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さて作業を進めて行きますが、作業の初めで取り外して破損させない場所で確保しておいた冠瓦を、最初と同様な場所に改めて取り付けて行きます。
取り付けて行く時に、冠瓦の高さ調整と接着としてセメントが含有している南蛮漆喰を、ブロック塀と冠瓦の内部に置きながら使っていきます。
ブロック塀の内部で取り付けられた鉄の棒に縛られていた針金線を、冠瓦を取り付ける時に頂点に開いている釘穴から針金線を通しながらブロック塀に取り付けて行きました。引っ張った針金線が外に出た長い分は、冠瓦の固定で縛っていった分で切手切断しておきます。あまり長い状態のまま残しておくと見栄えも悪いので、出来るだけ必要な範囲で切断していきます。その後は、針金線を通した釘穴をコーキングボンドで埋めて行きます。理由としては、釘穴の広さもそうですが、固定して縛っている針金線に雨が降ったときに、雨水が針金線に辿って内部に侵入してしまうため、それを防ぐためにコーキングボンドを塗って防いでいきます。
L字コーナーの部分で、直角に冠瓦が伏せて行けれるように、コーナー部分に当たる冠瓦同士を斜めに切断して加工していきます。そのお互いの冠瓦同士の斜めに切断した部分を、軽く合わせてお互いを縛り合うように針金をブロック塀の内部から出していき、それぞれを合わせながら縛っていきます。
L字コーナー部分の切断して加工した冠瓦から、直角に移動しながら冠瓦と冠止め瓦を取り付けて行きます。なお、コーナー部分で合わせた冠瓦同士には隙間が出来ていたので、その隙間から雨水が入らないように南蛮漆喰を塗って隙間を埋めておきます。
冠瓦同士を施工して行きその時の被せ部分にも、その隙間を埋めるようにコーキングボンドを塗っていきます。冠瓦の頂点部分から針金を出してきて、固定するように縛っているためこちらのコーキングボンドを塗ることは必要では無そうに見えますが、針金線は冠瓦の単体で固定しています。
しかし、コーキングボンドを冠瓦の接続部分に塗っていると、全体で固定されていくようになっております。固定できるところがあれば、固定して行けば後世でも固定が外れにくくなるのかと考えております。
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