地震が多い昨今、軽い瓦にしたい、屋根を軽量化したいという方が増えています。
軽量瓦は従来の瓦よりも10~30%ほど軽く、耐震性や耐風性に優れています。屋根の軽量化で耐震性を高めることができるため、安全性や耐久性を求める方におすすめです。
軽い瓦や屋根材の種類と特徴を解説します。
建物の耐震性において、屋根の重さは非常に重要な要素です。
屋根が重い場合、地震の揺れによって建物にかかる負荷が大きくなります。これは、地震時に建物が揺れるときに、屋根の重さによって建物全体にかかる力が増加するためです。
一般的に、軽い屋根の方が地震による揺れを軽減できるとされています。
軽い屋根は、揺れに対して柔軟に反応しやすく、建物全体の負荷を軽減することができます。そのため、地震に強い建物にしたいなら屋根の重さを軽量化することが重要です。地震や台風などの自然災害に対して、軽い屋根を持つ建物はより安全で、被害を最小限に抑えることができます。
私たちアメピタでも、瓦の葺き替えの際には軽い瓦や、その他軽い屋根材を推奨しています。
瓦の重さは一般的に瓦1枚あたり約3.0～4.5㎏とされています。
一般的な瓦屋根の重さは1㎡あたり約43kgで、屋根の総重量は約3,000～4,800㎏にもなることから、瓦の重さが重要な要素となります。
また、瓦の落下は二次被害を招く可能性があり、特に重くて硬い瓦は心配ですよね。
しかしそれよりも10～30％程度軽いのが軽量瓦と呼ばれる種類です。軽量瓦は耐震性にも優れており、地震が頻繁に発生する日本では特に人気が高まっています。
土葺きとは、屋根瓦の設置工法の一つで、土を使用して屋根を葺く方法です。この工法は、土葺き工法や湿式工法とも呼ばれ、地域によっては「つちぶき」や「どぶき」とも呼ばれることがあります。
土葺きは、古くから日本や他の地域で使われてきた伝統的な屋根の一つで、特に農家や歴史的な建物で見られますが、今でも築年数の長い家屋では土葺きのことも多いです。
屋根瓦に土を使用することで、耐久性や断熱性を高めることができますが、現代では新築においてはあまり使われていません。
土葺きの重さは、一般的な広さの家屋である場合、約6ｔにも達します。これは、実に軽自動車7～8台分に相当する重さです。
土葺きが重い理由は、その工法に大量の土を使用することにあります。屋根に土を乗せることで、その重さはかなりのものとなります。この重さによって、建物自体もしっかりとした構造で造られている必要がありますが、この重さによるデメリットも存在します。
屋根の重量による負荷が大きいため、築年数が長く経年劣化がある家屋では不安なのです。
ですから、屋根葺き替えによって土を使わない瓦屋根に替えるだけでも、屋根の重さを大きく改善できるのです。
昨今使用される瓦の多くが防災瓦で、また軽量瓦でもあります。
防災瓦は瓦同士が噛み合うロック構造になっており、ずれたり外れたりしにくいのが一番の特徴です。また、瓦1枚1枚を釘やビスで固定するため、瓦の飛散や落下を防止する効果があります。
さらに、軽さにも重点を置いており、地震時に建物が揺れにくいように設計されています。価格面では、一般的な瓦とほぼ同じ価格で製造されており、材料費に大きな差はありません。防災瓦は地震や強風時に安全性を提供し、屋根の安定性を高める役割を果たしています。
現在の重い瓦から葺き替えて、別に瓦にしたい！という方におすすめです。
防災瓦には様々なデザインが用意されています。
伝統的な日本の風情を感じさせる和瓦のJ形、平らでシンプルモダンな印象な洋瓦のF形、独特な南欧の雰囲気を漂わせるM字形やS形など、これらのデザインはそれぞれ異なる特徴や魅力を持ち、建物の外観にアクセントを加えることができます。
やっぱり和風のイメージにしたい。モダンな雰囲気を取り入れたい。
防災瓦を選ぶ際には、そのデザインも考慮して自分の好みや建物のスタイルに合ったものを選んでみてください。
ケイミュー株式会社が販売しているROOGA（ルーガ）は、従来の陶器瓦と比べて約半分の重さしかありません。ROOGAはハイブリッド瓦とも呼ばれ、この軽量性は、スレートや金属屋根材とは異なり、セメントと樹脂繊維を組み合わせた新しい素材であるために実現されています。
通常の瓦と同様に25〜30mm程度の厚みを持ちながらも、軽量であるため施工時の負担が軽減され、屋根の重量を増やすことなく屋根リフォームができます。ROOGAは耐震性にも優れており、日本の気候条件にも適しています。ROOGAは屋根材としての機能性だけでなく、施工時の利便性も考慮された製品であり、多くの業者によって推奨されています。
なんといっても、ROOGAは瓦のようなデザインで、これまで瓦屋根だった方にも好評です。さらに、色褪せにくく、美しい外観を長期間維持することができる屋根材です。
※ケイミューから認定された業者しか施工できません。
軽い屋根材であることを優先するなら金属屋根をおすすめします。
金属屋根は約1㎡あたり5～6㎏程度の重さで、瓦屋根の10分の1近くにもなります。これはおおよそ軽自動車の1台未満の重さに相当します。金属屋根はその軽さから、建物の負担が少なくなります。
重い瓦屋根と比較すると、金属屋根は倒壊の危険性が低く、耐震性が高いとされています。
やや重量は上がりますが、金属屋根の中でも石粒付き金属屋根は高級感があるデザインで人気です。初期費用は通常の屋根よりやや高いですが、長期的にはコストメリットがあります。
軽い瓦への葺き替えは、屋根の重量を軽減し、耐震性や耐風性を向上させるためにおすすめします。軽量瓦は従来の瓦よりも軽く、施工方法の変更だけでも重量が変わります。
瓦の下に雨水が入りにくい工夫も施されており、雨漏りしにくく、耐久性や高級感も兼ね備えています。軽い瓦への葺き替えは、安全性と美観を両立させるためにおすすめです。
もちろん、瓦ではなくその他の軽い屋根材への変更もご相談ください。お住まいの現状やご希望をお伺いし、より良い屋根修理・リフォーム方法をご提案いたします。
こちらの記事を書いた施工店【アメピタ多摩川支店】
私達「アメピタ多摩川支店」ではお客様に寄り添い、建物にとってもお客様にとっても最適な雨漏り修理のご提案をさせていただきます。
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