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お客様との打ち合わせの時にも、お話として聞かさせていただきました。
今回作業を行う建物が、築年数100年ほどのものであって、屋根瓦の方も新築で建てた当時から一度も葺き替え工事を行っていなかったそうです。前回のブログにも書いていましたが、いくら落下防止対策で設置した仮設足場があるとはいえ、屋根瓦と屋根の躯体部分の劣化状態は正直かなり酷い状態でした。屋根上での歩行の際も、材料や残土などを持ちながら気軽に歩き回れない状態でした。もし、景気よく屋根瓦を歩き回っていたら、屋根瓦どころか屋根の野地板ごと穴をあけてしまっていました。
仮設足場を設置しているのに屋根の真ん中で、落下事故を起こしそうな状態になってしまいそうです。
そのため、足元がまだ安定している屋根の南面でもある庇屋根から、順々に少しずつ屋根瓦と屋根土などを取り外していきます。そのあとから、足元が緩くなっている野地板の上から合板板を部分的に取り付けていきます。合板を取付けながら足元を補強していき、少しずつ屋根全体の屋根瓦を取り剥がしていこうと作業工程として進んでいきました。
屋根瓦を取り剥がしていく前に、隅棟部の棟瓦を全て取り外していきます。こちらの建物屋根の形が【入母屋屋根(いりもややね)】と呼ばれるもので、四方向に隅棟部があります。鬼瓦も前に倒れているところもあって、四方向全ての隅棟部は取り外していき、作業の後半のころに新しい棟瓦を使って取り付けて行きます。
新しい棟瓦などで葺き替えを行う時までは、解体した状態で養生シートを貼って上から土嚢袋を乗せて重しとしておきます。ここまでやれば、隅棟部の芯から雨水が入り込んで屋根裏に辿り着いて、余計な雨漏りの原因としないようにしておきます。
作業の担当職方さんも、足元が怪しすぎて危険すぎるため、屋根上で作業できないと判断いたしました。
屋根面南面のまだ足元が安定している庇屋根に乗って、少しずつ作業をしていきましょうと打ち合わせを行いました。
まずは古い屋根瓦を、一枚ずつ剥がしていきます。 ⇩一旦やね瓦を、運搬車にすべて積み込みます。 ⇩同様に、屋根土も剥がして⇒土嚢袋に積んで⇒運搬車に積み込みます。 ⇩昔の防水紙代わりの【杉皮材】などを取り外し、屋根全体を掃除しておきます。
屋根の野地板が、剥き出しになる状態にしておきます。 ⇩その野地板の上から重ねるように、屋根地合板を屋根全体に取り付けて行きます。
防水紙(ルーフィング)を合板の上に重ねるように貼って行きます
手前からしか古い屋根瓦などが取り外せないため、作業人員が沢山いても、危険な屋根上では走り回ることができません。工事期間を長めに取ることになるが、安全第一で少人数での作業で手前から少しずつ足元を補強しながら古い屋根瓦などを撤去していきます。今回使う予定の野地板合板のサイズでもある、約900ミリx約1800ミリの一枚材を屋根に打ち付けていきます。その後、雨養生の意味合いもある防水紙(ルーフィング)を野地板合板に重ねるように貼って行きます。
まだとっていない屋根瓦の隙間奥に入れ込むように、防水紙(ルーフィング)を貼って行きます。剥がしていない屋根瓦の下に防水紙(ルーフィング)があることで、雨水が入り込みにくい状態になっております。防水紙(ルーフィング)まで貼り終わると、多少の雨なら部屋の中まで雨漏りすることもほとんどしなくなるかと思います。
この作業工程を、この先3~4日ほどかけながら屋根の東面にあるすべての屋根瓦などを取りのぞいていきます。
お客様にも、特殊な工程になるためお時間がかかる棟は伝えて了承はいただいております。
この様な感じで、既存の屋根瓦などの撤去工事を開始し始めました。
次回の現場ブログはこちらから読み進めますよ↓↓↓
『名古屋市南区にて足元が不安定な屋根に対して瓦撤去後に野地合板を取り付け』
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