古い雨樋を取り外して新しい雨樋に交換するための簡単な説明
今回の屋根の葺き替え工事のために、落下・転落事故の対策として仮設足場を設置しました。お客様と相談の上、普段は作業をするための高さが危険な場所にあるため簡単に取り替え交換ができなった、建物の二階屋根部分の雨樋。仮設足場を設置をすることで、二階屋根部分まで簡単に辿り着くことが出来ましたので、経年劣化していた古い雨樋を取り替え交換を行う依頼をいただきました。
二階建て以上の建物で、上記の写真のように2階に取り付けられている屋根を【大屋根】と呼ばれています。そして、一階部分に取り付けられる屋根のことを【下屋根】と呼ばれることもあります。リフォーム屋さんや職方さんによっては、『一階の屋根』とか『二階の屋根』などと呼ぶ人もいます。
一階屋根となる下屋根の軒先部に取り付けられている、雨樋の取り替え交換に関しては脚立などが有れば取り替えることは出来ます。しかし、赤線で囲った二階屋根でもある大屋根の軒先部に、取り付けられている雨樋に関しては、仮設足場を設置して作業者が手に取れる範囲にならないと、基本雨樋の取り替え交換工事の作業は行うことは出来ません。特に、建物の敷地状態(敷地と道路が近い場合)では、二階屋根の大屋根の雨樋が取り替えることが出来ないため、足場が架かっている状態の時に同時に作業を行うことでお客様と打ち合わせ済みでした。
仮設足場を設置すると、割かし高額な工事金額となります。
一回の仮設足場の設置にて、同時に複数の別工事を行えれるのなら、一緒に作業を行う段取りを取った方が良いかとご提案します。
屋根工事と雨樋工事、外壁工事とベランダなど防水工事など、仮設足場がないと作業が出来ないことは多々あります。
数年単位の短い期間にそれぞれの工事が必要なら、同時に施工することにより、それぞれの仮設足場設置代が浮かすこともできますよ。
屋根の先端部分に当たる【軒先部】、そこに取り付けられる軒樋(のきとい)部です。経年劣化から、色落ちしてかなり劣化しているのと、(赤矢印先)雨樋を支える樋吊りも錆で劣化しているので、両方とも取り外していきました。
新しく取り寄せた雨樋材料で、樋吊りと雨樋を取り付け交換を行っていきました。
樋吊りは、屋根の構造のタルキ先端部分に、専用ビス釘で打ち込んで固定されています。そして、樋吊りのワッカ部分に雨樋が設置されて行きます。ちなみに、雨樋の半円のサイズが大きくなると、この樋吊りもそれに合わせた大きいサイズで取り付けられていきます。
雨樋に流れてきた雨水が、この集水器に溜まりそのまま下に流れ落ちて行きます。集水器の働きとしては、この様な感じとなりますが、この集水器に雨水が集めてくるために雨樋の取り付けもっと細かい範囲で説明すると、樋吊りの段階でわざと雨水が集水器の所に集まるように取り付けてあります。
取付けられた雨樋を指している赤矢印の所を支点として、こちらの新しく屋根瓦に葺き直した屋根面には、両端の二か所に集水器が取り付けられています。その両端の集水器に雨水が流れるように、赤矢印の所を一番高く取り付けて坂を作るように両端の集水器の方へ向かうようになっています。これは、雨樋を取り付ける前の樋吊りの状態で、微妙に高さをずらしながら取り付けられています。
建物の近くに落ち葉などが降ってくる大きな木が無い場合で・・・
雨樋は、半円の部材を取り付けて屋根などから流れてきた雨水を拾い上げるようにするための形状です。
そのため、自分の敷地内や隣近所に枯葉などが落ちて雨樋に落ち葉が溜まるほどの大きな木があるばあい、落ち葉で雨樋が堰止めされて雨水が全然違う場所から溢れてきたりしやすいので、その時は、近隣の専門業者さんに依頼して樋掃除を行ってください。
なお、雨樋の形状によっては、足場をかけないと掃除が出来ない場合もありますので、その際は、専門業者さんにお聞きください。
あと、私も何回か言われたことがありますが、『屋根に登れるのならついでに雨樋も掃除してほしい』など言われますが、これは不可能な作業となります。
理由として・・・
1.雨樋が見える範囲の先端部分まで、落下事故が発生する可能性があるので、お断りしています。
2.仮に屋根の先端の方に行っても、屋根から覗いた時の角度が雨樋を見ることが出来ない角度となります。
3.基本的に、樋掃除でも有料作業となりますので、ついで作業となりにくいのです。
ここまでは注意点を書きましたが、ここからの内容は雨樋の交換作業になってしまう内容です。
先ほど書きました、近隣に大きな木が無くて枯葉も舞うことが無い状態なのに、雨樋が詰まってしまっている場合・・・
それは、雨樋を取り付けた職方さんの技術力が少なすぎて、雨樋の角度がついていない状態です。
このまま放置しても、雨水がためって重さで雨樋が崩壊する可能性はありますので、お早めに取り替え交換工事をご依頼ください。
この状態で取り付けられていると、何度掃除しても詰まるかと思われますので、その時は諦めで取り替え交換を考えてみてください。
集水器で集まった雨水が、こちらの古い竪樋(たてとい)に流れながら落ちて行きます。こちらの竪樋も経年劣化していることと、竪樋を固定している樋吊りと言えばいいのか、違う部材で流用しながら取り付けられていました。この古い竪樋を取り剥がしていきます。
新しい雨樋部材で、雨水が集まってくる集水器の下に取り付けて、柱から樋吊りを打ち込んでから竪樋を取り付けて行きます。基本、竪樋は上から下まで真っすぐなところで疲れますが、このような軒の出が建物から出ていて尚且つ一階屋根部分の下屋根があるため、別材料を使いながらコーナーを付けて取り付けて行きました。
こちらの屋根は新しく葺き替えしなかった屋根面にも、雨樋は新しく取り替え交換を行っていきました。屋根の四方向全ての雨樋を取り替えて行ったら、雨樋の取り替え交換する作業は完了となります。
雨樋も屋根と同じく建物の外構部品と言われています。
外側に取り付けられているため、直射日光が当たりやすいため経年劣化がしやすくなっていく商材かと考えられます。
塩ビ系の雨樋の場合、直射日光では劣化しやすいため、劣化防止で15年ごとの外壁の塗装の塗り替え工事と同時に、雨樋も塗装で塗ることで雨樋の表面を膜が作られ劣化年数が少し伸びるかと考えます。
もし現在まで、25年以上メンテナンスをしていないのなら、雨樋の取り替え交換する工事も頭の片隅に考えておいた方がいいかもしれません。
近隣の専門業者さんに、雨樋の状態を判断してもらうことも必要になるかもしれませんね。
築40年以上までになると、雨樋の樋吊りも材質も今現在とは違うため、錆びる確率が高くなりそれが原因で腐食していることがありえます。
雨樋も、新築時に一回取り付けたら永久に使えれる材料では無いので、10~15年単位で塗装での塗り替え工事や新しい商品での取り替え交換工事も考えておいた方がいいですよ。
私たち、アメピタ名古屋南店でも雨漏り点検時に確認することもできますので、気軽にお声をかけてください。
次回の現場ブログは、屋根工事後補強作業としてコーキング本の塗布とビス釘の取り付け↓↓↓
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こちらの記事を書いた施工店【アメピタ名古屋南店】
地元密着で瓦工事という雨漏りの専門家として営んできました。
住宅屋根の雨漏りに関しては勿論のこと、小規模な工事や住宅外壁、住宅の内装に関してもお気軽にお問い合わせください。
初動現地調査には、写真の私が責任をもってお伺いします。
なお雨漏りの原因究明に関しては、初動現地調査の際に判断しますが、場合によっては後日、私と雨漏り箇所の担当業者と再度お伺いして、細かくチェックを行った後に原因を究明したいと思います。
ぜひ一度、御見積り・現地点検調査無料のアメピタ名古屋南店にお気軽にご連絡ください!!
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