前回までの現場ブログにて、現在の大棟部の棟瓦を解体して雨対策の養生した状態でした。
今回からは、解体した大棟部に新しい棟瓦を使って大棟部を作り上げていきます。
この和風瓦の大棟作業に関しては・・・
屋根工事の経験年数が10年以上は必要であり、尚且つ数多くの和風の大棟作業を何度も作り上げた職人さんぐらいじゃないと、和風の大棟部は作り上げていくのはほぼ不可能だと思います。
たまに、素人が作業したのか?と思えるほどの酷い状態の和風の大棟部を、雨漏り屋根点検で出会うこともありますが・・・
そういう時は、まず間違いなく屋根から雨漏りをおこしていました。
屋根の棟の葺き替えリフォームなどは、経験のある優秀な技術者をお持ちの近隣の専門店にご相談してみてください。
弊社アメピタ名古屋南店でも、かなり経験のある優秀な協力業者さんがいますので、お気軽にご相談ください。
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大棟部の棟瓦を積み上げる前準備になりますが、大棟部が真っすぐ取り付けられるように大棟部の芯を測りながら探し出していきます。
先ほど測っていた大棟部の棟芯に、
『棟補強芯材』と言う屋根材を取り付けるための
【強力棟金具】と言う
『棟補強芯材』を支えるための屋根部材を、均等な寸法で取り付けて行きます。
設置した【強力棟金具】の上から大棟部の芯になるように『棟補強芯材』を設置して、その両端に新しい『熨斗瓦(のし瓦)』を南蛮漆喰と言う屋根工事専用の『屋根土(葺き土)』で高さを合わせて接着しながら取り付けて行きます。
白色の南蛮漆喰(葺き土)を使いながら、『熨斗瓦(のし瓦)』を一列ずつ順々に重ねて積み上げていきます。
ここまでの写真を見て『熨斗瓦(のし瓦)』を南蛮漆喰でペタペタ取り付けて行っているだけだろうと思われますが・・・
この大棟の断面図を見ていただき
一段ずつ積み上げられている『熨斗瓦(のし瓦)』が、うっすらと角度をつけられて取り付けられています。
残念ながらこの角度は、絶対の角度寸法は無くて、長年経験してきた優秀な職人さんで無いとこの角度が分からないのです。(経験がない作業者では)
それと同時に、『熨斗瓦(のし瓦)』を接着固定させるための『屋根土(葺き土)』【※今回は南蛮漆喰】は、使用する時には大量の水などでかなり柔らかくして使用をします。
硬いものではなくかなり柔らかい屋根土のため、『熨斗瓦(のし瓦)』を接着する際の力加減がかなり難しくて、やはりここでも長年の経験が無いと一切取り付けることは出来ないです。
ほとんど感覚の世界での作業になってしまいますが、経験がある職人さんなら特に苦も無く大棟を取り付けることは出来ますよ。
施工時には、接着用の南蛮漆喰がまだ柔らかいため(数日から一週間ほどで自然乾燥で固まります)、熨斗瓦が左右の外側へ押し出されて大棟の通りが汚くなるので、針金を使用して『熨斗瓦(のし瓦)』を外に押し出さないように固定をしていきます。
『熨斗瓦(のし瓦)』同士が当たる接続部の隙間に、コーキングボンドなどを塗って仮に雨水が入ってきても堰止めして、外側に流すようにしておきます。
ここの部分も技術が無い人が施工すると、力加減も分からずに押さえるように施工をすると、『熨斗瓦(のし瓦)』同士の隙間から
葺き土がはみ出してきて、それがいつか雨漏りの原因となることもありえます。
『熨斗瓦(のし瓦)』で棟を積み上げていき最後に『冠棟瓦』を取り付けたら、最後に鬼瓦と大棟部との隙間に屋根漆喰を埋めるように塗っていきます。
棟違い部(大棟部が二つに分かれている部分です)に雨押さえの屋根板金がありました。
その屋根板金に少し隙間などがありましたので、こちらも埋めるようにコーキングボンドを塗っていきました。
少しだけ珍しい屋根の形状のため、どこの建物でもあるわけでは無いですが、この様な屋根板金から雨漏りしそうな隙間などがあったら、コーキングボンドでの埋め作業になりますが、同時に作業を施しておきました。
弊社では、作業後の掃除も出来るだけ丁寧に行っています。
以上が、現場ブログ二回に続いて書きました、和風瓦の大棟を葺き替える屋根リフォーム工事となります。
こちらの記事を書いた施工店【アメピタ名古屋南店】
地元密着で屋根の工事を中心に、雨漏りの専門家として営んできました。
お住まいの建物の屋根はもちろんのこと、内装工事も外装工事もご相談に乗ることが出来ますよ。
初動調査でもある目視による点検調査には、写真の私が責任をもってご訪問させていただきます。
雨漏りの調査以外でも、建物の営繕工事のご相談してください
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