常滑市にて、昔ながらの屋根瓦が年数的な老朽化していないか、屋根の点検依頼を頂いたお客様から、作成したお見積り内容で工事のお願いのご連絡をいただきました。
前回の屋根点検の様子はこちらでご紹介いたしております↓↓↓
『常滑市にて陶器瓦が取り付けられている屋根への補強や固定などの点検作業』
今回の作業として、屋根の先端部分の軒先瓦と屋根の両端でもあるケラバ袖瓦に、固定補強のビス釘を新たに打ち込んでいきます。
それ以外に、大棟部に崩れなどの防止でコーキングボンドで補強接着を行っていきます。
作業の様子をご紹介する前に、切妻屋根の類別の紹介をさせていただきます。
1.屋根の先端部分でもある【軒先部】には、軒先瓦と言う専用の屋根瓦を横に一列並べて行きます。
2.【ケラバ袖部】と呼ばれる、屋根の両端部分に使う専用瓦『ケラバ袖瓦』を、縦に一列並べて取り付けて行きます。
3.屋根の大部分(8割から9割ほど)に取り付けて行く屋根瓦を、『桟瓦』・『平瓦』と呼ばれ【平部】に取り付けて行かれます。
4.屋根の頂点部分の平行部分に取り付けられるのが、【大棟部】と呼ばれ棟瓦と呼ばれる瓦を積み上げて取り付けられます。
切妻屋根に関して簡単に説明してみましたが、これ以上は内容がニッチな感じになるために割愛させていただきます。
軒先部に使われている専用瓦【軒先瓦】が、針金線での縛り緊結だけの落下・飛散防止の固定補強がされていました。
針金線の方が、経年劣化で伸び始めていたため、付近に専用工具にて釘穴をあけて行き、その釘穴にパッキン付きのビス釘を打ち込んでいき固定補強を行っていきます。
軒先部に横一列で取り付けられた軒先瓦すべてに、ビス釘を打ち込みながら取り付けて行きます。
※昔の皮膜カバーがついていない針金線は、経年劣化で伸びて緩くなってしまいます。
屋根に向かって左側のケラバ袖部に、専用工具(振動ドリル)で屋根瓦に新たに釘穴をあけて行き、その釘穴にパッキン付きのビス釘を打ち込んでいきます。
同様に、屋根に向かって右側にあるケラバ袖部に取り付けられていた、専用瓦(ケラバ袖瓦)にも釘穴をあけてパッキン付きビス釘を打ち込んでいきます。
ケラバ袖部に取り付けられた縦一列分、全てのケラバ袖瓦にビス釘で固定補強を行っていきます。
軒先部もケラバ袖部も、今回の固定補強でビス釘を打ち込む位置は決まっております。
それぞれの部位で屋根瓦の裏側に、軒板及びケラバ破風板がありますのでそこに向けてビス釘を打ちこみ、それぞれの板材に捩じり込んで効かせるように入れ込んでいきます。
それぞれの板材にビス釘が効かせることが出来ると、固定保持力が格段に増えて台風などの強風が吹いても、屋根瓦が落下したり飛散したりしなくなります。
大棟部に積み上げて施工されているノシ瓦に、コーキングボンドで点付けで接着固定して補強作業を行っていきます。
コーキングボンドを点付けしていく場所として、ノシ瓦同士の接触点にコーキングボンドを打って行きます。
冠棟瓦にも、コーキングボンドで点付け接着を行っていきます。
こちらも、冠瓦同士の接地点に対してコーキングボンドを点付けしていって固定補強としていきます。
今回使われていた棟冠瓦は、江戸冠瓦と呼ばれますが、それ以外にも棟の最上段部分に取り付けられる棟冠瓦は、多種多様であります。
代表的な物でも、江戸冠瓦以外に伏間冠瓦や素丸瓦などがあります。
形状が変わっていても、これらすべては棟の頂点部分に使われる棟冠瓦となります。
天窓(トップライト)の水下エプロン部分に、コーキングボンドを上から重ね塗りしていきます。
今回は、エプロン部分に経年劣化が原因の腐食穴も、腐食する一歩手前の傷も見当たらなかったので、お客様と提案とご相談させていただきエプロン部分に膜を張るようにコーキングボンドを塗っていくことで了承していただきました。
エプロン部分全体に、コーキングボンドを塗るように膜を作っていきます。
コーキングボンドの特性で、固まってくるとゴム状になってくるので、雨水が降ってきても弾きやすくなります。
なお普段は、築年数から考えてほぼエプロン部分には穴が開いているものなのです。
このエプロン部分にたとえ小さな穴が一か所開いていても、その穴が原因で雨漏りしやすくなるとても重要な場所となります。
その様な穴が開いた状態だと、運良くて天窓(トップライト)の周りに取り付けられている水切り板金の交換かと思います。
ただし、その水切り板金がメーカーさんの方で在庫が無い場合は、トップライト自体を新たに取替作業が必要になってくるか、既存のトップライトを取り外して屋根を作る方法もありえます。
築年数が経過していると、メーカー製の天窓(トップライト)を使わずに無名メーカーの製品や、最悪だと当時の建築屋さんがサッシ屋さんと作り上げた独自の製品になるかと考えれます。
その場合は、周辺材料もそのサイズに合う新しい天窓(トップライト)も無いため、自動的に天窓(トップライト)を取り剥がして屋根を作って塞ぐしか手の施しようが無いですね。
それ以外の対応としてはほぼ不可能かと考えられます。
それほど、天窓(トップライト)は時間が経過すると、雨漏りがしやすく・雨漏りをした時は被害が大きくなりやすく・築年数が経過していると材料が手に入らないや・独自の天窓を作ってあることも・・・
今現在、新築を建てようと計画を立てている方がいたら、私は声を大にしてお伝えしたい・・・
屋根には天窓(トップライト)は付けないでください!
将来必ず、後悔しますよ!
作業として完了いたしましたので、お客様にお声をかけさせていただきました。
お客様に工事最中の写真を見ていただき、簡単なご説明をさせていただきました。
『これで、強風が吹いても心配は無くなりましたね』
と、お客様も喜んでくれました。
雨漏り調査・雨漏り修理などを対応しています。
☆雨漏り関係以外にも、住宅屋根の葺き替え工事や修繕・修理作業。
☆建物の外壁部分のサイディングなどの取り替え交換及び塗り替え塗装などの作業。
☆壁トタンや雨樋取り替え工事などの板金作業こうじなど。
☆室内内装部分でもある室内リフォームから壁紙交換など・キッチンなど水回りから電気工事や給湯器などの設備関係まで幅広く対応は行っております。
上記、建物関係以外にもカーポートなどの外構工事などのエクステリア関係も対応していますので、お気軽にご相談やご連絡をください。
こちらの記事を書いた施工店【アメピタ名古屋南店】
地元密着で瓦工事という雨漏りの専門家として営んできました。
住宅屋根の雨漏りに関しては勿論のこと、小規模な工事や住宅外壁、住宅の内装に関してもお気軽にお問い合わせください。
初動現地調査には、写真の私が責任をもってお伺いします。
なお雨漏りの原因究明に関しては、初動現地調査の際に判断しますが、場合によっては後日、私と雨漏り箇所の担当業者と再度お伺いして、細かくチェックを行った後に原因を究明したいと思います。
ぜひ一度、御見積り・現地点検調査無料のアメピタ名古屋南店にお気軽にご連絡ください!!
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